
「どうせスーツケースを買うなら日本のメーカーの方が安心!」という方は少なくありません。
こんな仕事柄、友人からも「どのスーツケースメーカーがおすすめ」と聞かれることが多いです。
そこで、今回はどの日本メーカーが安心でおすすめなのか、日本メーカーと他の国のスーツケースメーカーの違いなんかについてもご紹介したいと思います。
筆者:ジンベエ
趣味がスーツケース収集で、使用したスーツケースは70台以上。お役に立つ情報をお届けします。
日本のスーツケースメーカーはなぜ良い?
実は、これまで商売道具として何十台とスーツケースを使ってきましたが、ここ数年はずっと日本メーカーさんのスーツケースをプライベートで愛用しています。
日本のスーツケースメーカーさんが優れている3つのポイントについて簡単にご紹介したいと思います。
1.スーツケース自体の品質と耐久性
まず、日本のスーツケースメーカーであっても、製造に関してはほとんどが“中国製”です。
現在流通しているスーツケースの中で“メイドインジャパン”なのはエースのプロテカとサンコーの一部モデルくらいです。
「なんだ日本メーカーでも中国製なんだ…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ただし、日本メーカーのスーツケースに関しては、中国製造でも日本人が品質管理を行っているため、品質に関してはしっかりと高い製品が届きます。
通販サイトでもノーブランドの中国製スーツケースが1万円以下で販売されていますが、同じ中国でも製造している工場、材料、チェック体制が全く異なるため、届くスーツケースの品質ははっきり言って雲泥の差です。
*エース公式サイトより
例えば、エースさんのスーツケースはキャスターの16km走行テスト、120cmからの落下テスト、7,500回の開閉テストなど8種類の品質管理テストをクリアしたものだけがラインナップされています。
日本メーカーはこのように各社スーツケースの性能・耐久性テストを実施しているため、品質や耐久性の心配をせずに利用できるのが大きな魅力です。
2.スーツケースの機能性が日本人好み
スーツケースに限らず、日本メーカーは“ユーザーのニーズに合わせて商品を改良”できることが大きな強みです。
スーツケースでも、日本メーカーの製品は「こんな機能があったらいいのにな…」というのをしっかりフィードバックして商品開発してくれているので、海外メーカーの高級スーツケースと比べても使っていて「便利だなー」と感じる機会がとても多いです。
きっちりと止まってくれるキャスターストッパーや、整理整頓がしやすいフロントポケットの収納、持ち上げやすいちょっとしたくぼみなど、目立たないところまでよく考えられている機能性の高さが日本メーカーの大きな魅力でしょう。
3.アフターフォローのしっかりさ
スーツケースの品質は日々進歩しているので、使い方にもよりますが日本メーカーのスーツケースは毎年旅行に行くような方でも何年も使えます。
ただ、ずっと使っているとキャスターが新品時のようにスムーズに動かなくなったり、フレームのかみ合わせが少しグラついたりといった問題はどうしてもでてきます。
そんな時にも日本メーカーはアフターフォローがしっかりしているので、メンテナンスや修理に困りません。
海外メーカーは修理を日本の修理業者に代行してもらっていることがほとんどなので、ずっと安心して使えるというのも日本メーカーならではの魅力です。
日本のおすすめスーツケースメーカー5選の特徴
では、機能性や耐久性などに優れた安心して使える日本のスーツケースメーカーをご紹介したいと思います。
それぞれのメーカーの特徴や価格帯なども一緒に紹介しているので、どのメーカーを選ぶのか判断するのにお役立ていただければ幸いです。
1.ace.
日本を代表するスーツケースメーカー
- 価格帯:1万円後半~3万円前半
- 特徴:機能性とコスパの高さが◎
日本一のスーツケース売上高を誇るエース株式会社のメインブランドであるace.。
エース株式会社は、設立75年を迎える日本の老舗メーカーです。
"日本の美意識、感覚、精神を受け継ぐ最適な「モチハコブカタチ」を創出し、
すべての人々の移動を快適にする"
日本人の旅行スタイルに合わせてたサイズラインナップやキャスターストッパー、フロントオープンといった機能を搭載したモデルも多く、日本のスーツケースメーカーで迷ったらace.を選んでおけば間違いないです。
*最新モデルのパリセイド2-Zのフロントポケット
ace.のスーツケースは、1万円台後半から手が届き、品質の高さはどの価格帯のモデルを選んでもace.クオリティなので、コスパの高さという面でもace.より優れたスーツケースメーカーを見つけるのは難しいです。
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2.サンコー
フレーム×軽量さではダントツ
- 価格帯:2万円後半~3万円前半
- 特徴:マグネシウム合金を使ったフレーム
サンコーは明治26年に名古屋で創業した120年以上の歴史を持つ日本の老舗スーツケースメーカーです。
実は日本のスーツケースの原点となるのがサンコーの「二方丸」と言われています。
広告にほとんどお金を使わないメーカーさんなので知名度はそこまで高くないのですが、品質が非常に高いため旅行好きの方なら“知っている方は知っている”スーツケースメーカーです。
*スーパーライトMGCのフレーム
サンコーを代表するスーツケースがスーパーライトMGCというモデル。
フレームタイプのスーツケースは重いのがデメリットですが、サンコーのスーパーライトMGCは3.5kg~とファスナータイプと変わらない抜群の軽量性を実現しています。
軽さの秘密は、フレームに使ったマグネシウム合金という素材。(マニアックな話ですみません…)
ほとんどのメーカーさんはフレームに加工しやすいアルミを使っているのですが、サンコーさんはフレームにマグネシウム96%合金を使用。
マグネシウムは軽量で耐久性も高いですが、加工が難しいためスーツケースのフレームに採用できているのはサンコーさんとエースの一部高級モデルくらいです。
まさに日本が世界に誇る技術力です。
そのため、スーパーライトMGCは2001年に発売以降、4度の改良を重ねながら20年近く売れ続けているベストセラーモデルです。
フレームタイプは大事な中の荷物を衝撃から守るという点ではファスナータイプよりはるかに優れているので、耐久性と軽量性を求める方からよく選ばれています。
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3.フリクエンター
日本が世界に誇るキャスター静粛性
- 価格帯:2万円前半~3万円前半
- 特徴:キャスターの抜群の静粛性&セルフ交換OK
ここ数年人気が急上昇しているフリクエンター。
鞄の本場・兵庫県豊岡市のスーツケースメーカーであるエンドー鞄さんのフラッグシップブランドです。
フリクエンターの最大の特徴は「キャスター性能」。
実際に行ったテストでも、リモワや他高級スーツケースメーカーよりも圧倒的に静かな特許を取得したキャスターを全モデルに搭載しています。
*フリクエンターのキャスターのイメージ
画像でイメージが伝わるか不安なのですが、いわゆる黒いタイヤ部分が浮いた状態になっている特殊設計で、実際に引いてみると静かに滑るようにスーツケースが動くため衝撃を受けます。
さらに、フリクエンターのキャスターはセルフで交換可能なのが大きな特徴。
Amazonなどで3,500円/2セットほどで販売されているので、いつまでも新品の移動快適性をキープできます。
スーツケースの故障は8割がキャスターと言われているので、キャスターを交換しながらリーズナブルに長く愛用できます。
フリクエンターはキャスター性能ばかりに注目が集まりがちですが、フロントポケットやキャスターストッパーなど、日本人の旅行ニーズを考えた機能性の高さも魅力なスーツケースメーカーさんです。
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4.プロテカ
純日本製スーツケース
- 価格帯:3万円後半~7万円前半
- 特徴:日本製&世界唯一の保証プログラムで抜群の安心感
日本のスーツケースメーカーで“一番高級なのは?”と聞かれれば間違いなくプロテカです。
エース株式会社のフラッグシップブランドで、全モデルが北海道にある赤平工場で製造されるメイドインジャパンのスーツケースメーカーです。
*プロテカ・スタリアVsのキャスターストッパー
品質もやはり非常に高く、使っていて気持ちよくなるような快適性があります。
ただし、価格は3万円後半から7万円前半くらいと、ace.の約2倍です。
「2倍の品質の高さがある?」と聞かれると、答えはNo.です。
では、なぜこんなに高いかと言うと、プロテカのスーツケース価格には、3年間の“プレミアムケア”の分も含まれているからです。
基本、どのスーツケースメーカーさんの保証も年数に関わらず“初期不良”に対するもののみです。
ですが、プロテカのプレミアムケアだと、3年間の間「航空会社による破損」にも無償で修理対応してくれます。
つまり、航空会社で預けている間に手荒く扱われて壊れてしまったものも全部保障してくれるということです。
これはスーツケース業界唯一の手厚い保障制度です。
そのため、価格はちょっと高めではありますが、「スーツケースの品質と安心感を考えると高くない」というファンの方が多いです。
もし予算に少し余裕があるならば、選んで後悔のない日本を代表するスーツケースメーカーです。
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5.グリフィンランド
リーズナブルさ最強の日本スーツケースメーカー
- 価格帯:5,000円台~1万円後半
- 特徴:全量検査で品質は一定をキープ
「スーツケースに1万円以上は払いたくない…」という方におすすめなのがグリフィンランド。
楽天市場でもスーツケースの年間ランキングで優勝しているスーツケースメーカーさんです。
価格は5,000円台からと、ほとんどノーブランド品と変わらない価格ですが、グリフィンランドは日本メーカーらしく、配送前のスーツケースの全量検査を実施しているので、ノーブランド品によくある初期不良や傷のある商品が届くといった不安はありません。
*楽天市場で年間1位を獲得したグリフィンランド・FK1037-1
品質も他の1万円以上する日本のスーツケースメーカーさんと同じとは言えませんが、「時々海外旅行に行く」くらいのライトユーザーの方なら不満なく利用できると思います。
むしろノーブランド品と同じような価格でよくここまで高い品質をキープできるなと驚きです。
おそらく探せばノーブランドでグリフィンランドより千円前後安く購入することも不可能ではないと思いますが、わずかな金額の差で品質の差はかなり大きくなるので、「できるだけリーズナブルなスーツケースを…」という方は迷わずグリフィンランドといった安心でリーズナブルな日本のスーツケースメーカーを選びましょう。
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人気の日本メーカーのスーツケース3選
日本のおすすめのスーツケースメーカーをご紹介しました。
当サイトでは各メーカーのスーツケースのレビューなども実施していますが、中でも読者の方から人気の高いスーツケース3モデルをご紹介したいと思います。
1位:ace. パリセイド2-Z
*公式サイトより
- 価格:20,900円~
- 特徴:重量2.2kg~と抜群の軽量性
ace.の最新モデルであるパリセイド2-Z 。
一番人気のモデルだったパリセイドZのリニューアルモデルです。
ボディ素材にポリプロピレンという素材を新たに採用して、重量が2.2kgからと指1本で持てる軽さが大きな特徴。
フロントポケットやコインロッカーサイズ、拡張機能がついたモデルなど、ニーズに合わせて様々なサイズがラインナップされているため、どんな旅行スタイルにも合わせることができます。
旅行への「最適解」を提供するace.らしいスーツケースです。
純正のスーツケースカバーもついている珍しいモデルなので、旅行時に取り付けておけば細かいキズや汚れが付くのも防げます。
↓↓詳しい使用レビューはコチラ↓↓
2位:サンコー スーパーライトMGC
- 価格:28,600円~
- 特徴:軽量フレーム×世界初の抗菌ハンドル
サンコーを代表するスーツケース・スーパーライトMGC。
安心感のあるフレームタイプで3.5kg~を実現するためにフレームにはマグネシウム合金フレーム、ボディにはポリカーボネートを進化させた新素材であるHTPolycaを採用しています。
また、最新モデルでは世界初となる抗菌ハンドルも搭載しているため、衛生面で不安のある海外旅行でも安心して楽しめます。
キャスターも日本メーカーのHINOMOTO大径50mmキャスターを採用しているため、スムーズな移動が可能。
日本メーカーによる日本人の旅行ニーズを考え尽くしたスーツケースです。
↓↓詳しい使用レビューはコチラ↓↓
3位:フリクエンター MALIE
- 価格:24,200円~
- 特徴:特許キャスター×4方向オープンの利便性
フリクエンターでも特に人気が高いMALIE(マーリエ)。
日本のスーツケースメーカーらしい機能性の高さが魅力です。
フリクエンターのキャスター性能の高さについてはすでにご紹介済みですが、ほかに4方向どちらにも開けられるラウンドジップのフロントポケットが搭載。
ホテルの部屋の中など限られたスペースでもスーツケースの中身にアクセスするのに便利です。
また、荷物が増えた際には拡張機能がついているので、ファスナーを開けるだけで5L~12Lの収納スペースが追加できます。
キャスターを交換しながら長く愛用したくなる日本メーカーならではのスーツケースです。
↓↓詳しい使用レビューはコチラ↓↓
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