
『スーツケースはソフトに限る!』…なんて言う人は、本物の旅好きとやり手のビジネスパーソンくらいです。
スーツケースの主流はもちろんハードタイプ。
それでもやっぱりソフトタイプを使いたいというこだわり派の方のために、おすすめのソフトタイプのスーツケースをご紹介します。
大型なものから機内持ち込みサイズ、超軽量タイプなものまであるので、参考にしていただければ幸いです。
筆者:ジンベエ
趣味がスーツケース収集で、使用したスーツケースは70台以上。お役に立つ情報をお届けします。
※すぐにおすすめのソフトタイプスーツケース7選を確認したい方は、コチラをタップするとランキング部分までスキップできます。
ソフトのスーツケースの3つの魅力とは
まずは、ハードラゲージにはない、ソフトスーツケースだけの3つの魅力を簡単にご紹介します。
すでにソフトのスーツケースを使ったことのある方なら飛ばして下さって大丈夫です。
魅力はとにかくたくさんあるのですが、ごくごく簡単に…
1.ソフトのスーツケースは丈夫さを犠牲にしない軽さ!
※画像は機内持ち込みサイズ1.9kgを実現したフライⅡ
一昔前なら、「軽いスーツケース」といえば“ソフト”でした。
ところが、最近はハードケースも非常に軽くなっていて、Lサイズでも3kg台が当たり前になってきています。
ソフトとハードの重量の差が無くなってきているので、ソフトの魅力が失われているようにも見えるかもしれません。
ただ、実際そうではないと思います。
というのは、ハードタイプのスーツケースは、軽量性を実現するためにどうしても耐久性がある程度トレードオフになるからです。
ライトユーザーなら問題ないかもしれませんが、頻繁に海外を行き来するヘビーユーザーには向きません。
“軽さ×丈夫さ”を求めるのであれば、原点に戻ってソフトのスーツケースです。
丈夫さを犠牲にすることなく、Lサイズのスーツケースで2kg~3kg前半と抜群の軽さで、その分しっかり荷物が入れられます。
2.ソフトのスーツケースは収容力がスゴイ!
“旅行あるある”かもしれませんが、行きにはスーツケースがぴったり入ったのに、帰りはお土産をたくさん買ってしまってスーツケースに収まらなくなってしまったなんて経験をしたことのある方も少なくないはず…。
ソフトのスーツケースは布製のため、荷物が多くなってもスーツケース自体が膨らんでくれて、思った以上に荷物が詰め込めます。片面開きなので、スペースも無駄にしません。
「スーツケースの中は常に満杯」という方は、ソフトのスーツケースの方が、多少無理ができます。*ファスナーを傷めてしまうので、本当に必要なときだけですが…。
3.ソフトのスーツケースは壊れにくい!
一般的には、「頑丈なのはハード、ソフトは壊れる・破れる」なんて思われていると思います。
でも実際には、しっかりしたソフトのスーツケースの破損率は、ハードケースと変わりません。
まず、フレームの部分の芯材には、金属や樹脂を使用したフレーム構造が採用されているため、衝撃や過重に強くなっています。
そしてソフトの特徴として、布製なためハードケースのように割れることはありません。
空港では、見えないところでポンポンとスーツケースが投げれられます。発展途上国の空港に行くと、見えるところでもポンポンと投げてます……。
ハードケースの薄いボディだと、ぶつかった衝撃で亀裂が入ったり、フレームハードは衝撃の逃げ場がないのでフレーム自体が変形してしまうこともあります。
その点、ソフトのスーツケースはまさに“柔を持って剛を制す”で、布生地部分が衝撃を吸収してくれるので、スーツケースのフレームがダメージを受けることはほとんどありません。*中身の入れ方は気を使いますが…。
もともと空港でスーツケースが粗雑に扱われる海外では、今でもソフトのスーツケースが主流なのもわかる気がしますね。
fa-check-square-oソフトのスーツケースが向いている人
- ビジネスマンで出張によく行く人
- 海外旅行でいろいろな国へ行ってみたい人
- 荷物制限が厳しいLCCをよく利用する人
こだわりの旅好きにおすすめのソフトスーツケース7選
では、特におすすめしたいソフトのスーツケース7選を確認してみましょう。
順位 | スーツケース名 | 参考価格 |
1位 | プロテカ マックスパスソフト4 |
58,300円~ |
2位 | パスファインダー Avenger |
23,800円~ |
3位 | ストラティック Go First Stop Later |
41,800円~ |
4位 | エース ソリディオナ |
16,500円~ |
5位 | グリフィンランド SO-LITE |
7,480円~ |
6位 | デルセー シャトレソフト |
36,300円~ |
7位 | ヒデオワカマツ フライⅡ |
13,000円~ |
*2024年1月執筆時の価格
1位:プロテカ マックスパスソフト4
国内最高峰メーカーによる機内持ち込みサイズ
スーツケースのラインナップ全てを北海道赤平工場で生産するエースのフラッグシップブランドであるプロテカ。
そしてプロテカの現行モデルの中で、機内持ち込みサイズで一番収納容量が大きいのがソフトタイプのマックスパスソフト4です。
機内持ち込みサイズながら42Lの大容量を実現しています。
マックスパスソフト4は、モデルチェンジを経て底面はソフトタイプから樹脂モールド製となり、雨の日の汚れがさっと拭き取れるなど、ソフトタイプの弱点を解決しています。
底面の生地に染み込んだ土汚れを落とすのは大変ですよね。底をモールド製にしてしまうというのはすごいアイデアです!
また、マックスパスソフト4には、プロテカが特許を取得しているキャスターストッパー機能であるマジックストップが搭載されています。
ワンタッチでキャスターにロックがかけられて、髪の毛やゴミなどが他のキャスターストッパーと比べて絡みにくくなっているので、メンテナンスフリーで愛用できます。
キャスターストッパーは電車やバス移動でとにかく便利で、一度使うと手放せなくなる機能です。
モデルチェンジを続けながらユーザーの声に応えてブラッシュアップを続けてきたシリーズですが、最新モデルのマックスパスソフト4では、キャリーバーのデッドスペース部分に新たにドリンクホルダーが追加されました。
機内持ち込みサイズのソフトスーツケースを探しているという方は、予算さえ許すならマックスパスソフト4一択で大丈夫と言えるくらい品質×機能性で日本最高峰のスーツケースです。
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プロテカ マックスパスソフト4の口コミ評判
サイズも思い通りで二人分の荷物を入れて旅行に使いました。電車での移動中に、車輪のストップ機能がとても便利でした。
品質も良く、軽くて快適でした。
2位:パスファインダー Avenger
航空会社の御用達メーカー
パスファインダーは、アメリカのビジネスマンの間で確固たる地位を築いているブランドで、ANAやソラシドエア、エア・ドゥといった航空会社に正式採用されています。
中でもAvengerは、ボディ素材にはフラッグシップモデルと同じくパスファインダー自慢の1682Dバリスティックナイロンを使用。
また、ビジネスからレジャーまで幅広く使える豊富な収納スペースや、海外渡航時に活用できるダイヤル式TSAロックなど基本機能が充実しているため、コストパフォーマンスに優れたモデルです。
パスファインダーはRevolution XT というシリーズがフラッグシップモデルなのですが、フレーム自体が拡張する珍しいエキスパンダブル機能を搭載していて機内持ち込みで4.6kgとかなり重いです。
基本はAvengerシリーズが使いやすいと思います。
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型番 | サイズ | 容量 | 重量 | 機能 |
PF1817B | 39×44×23cm | 28L | 3.2kg |
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パスファインダー Avengerの口コミ評判
軽くて、車輪が大きい
パイロットが使っているブランドらしく作りはすごく頑丈。思ったよりも軽かったので階段で持って運ぶのも意外と苦になりません。何より車輪が大型でアスファルトのガタツキも気にならなくなりました。良い商品です。
3位:ストラティック Go First Stop Later
Made in Germanの品質と風格
ストラティックは、ヨーロッパ諸国から集めた高品質な素材を集めてドイツの自社工場にてスーツケースを生産するスーツケースブランドです。
軽量性と耐久性の両立に強みを持っていて、グラスファイバーを蜂の巣構造の特殊プラスティックで補強した「シェルテック構造」は特許を取得しています。
また、Go First Stop Laterはソフトタイプのスーツケースとしては初めて側面ストッパーとロックの一体機能が搭載されているため、坂道などで転がってしまう心配もありません。
クラッシックなフォルムで上品な色使いは日本メーカーにはなかなか見られない雰囲気で幅広いシーンにマッチする落ち着いたカラーも揃っています。
「ベーシックな黒のソフトスーツケースじゃつまらない!」という方におすすめの上品なソフトタイプです。
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型番 | サイズ | 容量 | 重量 | 機能 |
S | 47.5×35×22cm | 35L | 2.78kg |
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M | 60.5×41×27cm | 65/74L | 2.995kg | |
L | 73.5×47×31cm | 109/119L | 3.4kg |
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ストラティック Go First Stop Laterの口コミ評判
納得の品質
デザイン性に優れたソフトタイプのスーツケースを探していて購入しました。ドイツ製のスーツケースは初めてでしたが作りがしっかりしていてこれまで使ってきたメイドインチャイナとは全く別物です。キャスターはスルスル動きストッパーも便利です。同じモデルで重ねられるようなのでサイズ違いも購入しようか検討中です。
4位:エース ソリディオナ
2023年2月発売
安心エース製のベーシックなソフトスーツケース
ソリディオナは、国内旅行や近場の海外旅行のために日本トップの鞄メーカーであるエースが新たに開発したソフトタイプのスーツケースです。
機内持ち込みが可能な2サイズがラインナップされていますが、どちらもコインロッカーサイズのため、「電車でぶらりと旅をして、駅でスーツケースを預けて街並みを散策」といった使い方に向いています。
移動中にも荷物の出し入れがしやすいように、フロントの上段と下段にポケットが配置され、さらにメイン収納部にもスーツケースを立てたままアクセスできるので、移動中も安心して荷物が出し入れできます。
清潔さを保つために、最近の繁殖を抑制する抗菌加工の施された内装生地が採用されています。
1万円台で購入できるリーズナブルさで、必要十分な機能性を搭載したベーシックモデルです。
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エース ソリディオナの口コミ評判
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5位:グリフィンランド AIR6327(SO-LITE)
抜群の軽さが自慢のソフトタイプスーツケース
グリフィンランドは、1万円以下から購入できるリーズナブルなスーツケースに強みを持つブランドです。
その中でもAIR6327は、歴代最軽量級の軽さが大きな魅力。
長期旅行にも対応できるLサイズでも2.6kgと、小指で持てる軽さです。
LCCなどは荷物制限が厳しいので、スーツケースが軽いだけでその分、中に入れられる荷物が増やせるので助かります。
また、内側にも外側にもポケットが豊富なので、雑誌やスマホ、タブレットなど小物をポケットからスーツケースを開けなくても出し入れできる利便性が魅力です。
ラインナップの3サイズにエキスパンダブル(拡張)機能を搭載しており、 荷物が思っていたより増えてしまった場合でも安心です。
グリフィンランドは安かろう悪かろうではなく、きちんと使えるスーツケースがリーズナブルなのが大きな魅力!
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型番 | サイズ | 容量 | 重量 | 機能 |
S | 53×35×24cm | 32-35L | 2.1kg |
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M | 67×41×28cm | 60-66L | 2.5kg | |
L | 78×46×33cm | 95-105L | 2.9kg |
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グリフィンランド AIR6327(SO-LITE)の口コミ評判
・軽いのはもちろん、荷物も入れやすくて気に入りました
・赤を選んだら、周りと被らないので空港ですぐに見つけられて便利でした
6位:デルセー CHATELET SOFT+
仏メーカーの日本限定ソフトスーツケース
デルセーはフランスを代表するラゲージブランドです。
シャトレシリーズは、フレンチエレガンスと機能性が融合した非常に人気の高いシリーズです。
中でもシャトレソフト+は、日本限定販売されているソフトタイプのスーツケースです。
シェブロンパターンのポリエステル製ボディーは、水や油などから保護するテフロン加工が施され美しさをいつまでもキープしてくれます。
ワンタッチでキャスターの動きを止められるキャスターストッパーが搭載され、サイレントダブルキャスターが移動も快適にしてくれます。
ぐるっと回すと新たに12%収納スペースが作れるエキスパンダブル機能で、帰国時に荷物が増えてしまった場合でも安心です。
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型番 | サイズ | 容量 | 重量 | 機能 |
60 4W EXP TROL | 25×35×60cm | 53-60L | 3.3kg |
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デルセー シャトレソフトの口コミ評判
デルセーのスーツケースの他のサイズを持っていて気に入っていたのでこちらのサイズも新たに購入。キャスターロック付き、片側開きが気に入りました。主に国内旅行用に使用します。女性でも重くないので助かります。
注文翌日に届いたのも良かったです。梱包も丁寧でした。
7位 ヒデオワカマツ フライⅡ
世界最軽量級のソフトスーツケース
フランス出身のデザイナーである若松氏が手がける『ヒデオワカマツ』のフライⅡ。
これまでいくつもスーツケースを使ってきましたが、ヒデオワカマツの“日本らしさ”を追求したフライ2の機能性×軽量性×コストパフォーマンスは他を圧倒しています。
まずは、世界最軽量級の重量について
- Sサイズ 26L 1.9kg
- Mサイズ 48.5L 2.6kg
- Lサイズ 80L 3.1kg
Lサイズでも、重量は3.1kgしかありません。その分しっかり荷物を入れることができます。
そして中の仕切りが非常に使いやすいです。
ソフトのスーツケースは、普通片面にしかポケットなどの小物収納がないんですが、フライ2の場合は仕切板にもちょっと大きめのポケットが付いているので、インナーポーチを別途で用意しなくても、荷物をきっちり整理整頓できます。
MサイズとLサイズには、エキスパンダブル機能が付いていて、Lサイズだと拡張すると幅が3cm広がり、8Lの荷物が追加で入れられます。荷物が多くなってしまった時など、いざという時に頼りになります。
これだけの性能と機能性で、価格帯が一番大きいサイズでも20,000円を切るので、さすがの日本メーカーならではのコストパフォーマンスです。
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型番 | サイズ | 容量 | 重量 | 機能 |
S | 55×35×22cm | 26L | 1.9kg |
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M | 65.5×41.5×28cm | 48.5-54L | 2.6kg | |
L | 77×48×32cm | 80-88L | 3.1kg |
※型番をタップすると、販売ページにて詳細情報が開きます。
ヒデオワカマツ フライⅡの口コミ評判
LCC用で荷物を持ち込みたい方用です。
ソフトのスーツケースを使おう!
日本ではスーツケースといえばハードケースですよね。ハードケースのスーツケースには、デザインが格好よくてオシャレなのもたくさんあります。
でも使ってみると、やっぱり便利なのはソフトのスーツケースです。
海外旅行から海外出張、留学、海外移住と、「スーツケースに荷物を詰め込んで使い倒したい」と思っている方にオススメなのはソフトのスーツケースです。
まだ使ったことのない方は、はじめてのソフトのスーツケース選びに、普段からソフトのスーツケースを使っている方は、新しい相棒選びに、今回の情報を役立てていただけたら幸いです。