普段日本で使用している電化製品を海外でも使えるようにするための変圧器。
海外旅行や語学留学、海外出張する方の強い味方になる旅アイテムですが、正しく選ばないと電化製品が使えないばかりか、故障したり、火事になったりする危険性もあります。
そこで今回の記事では、
- 変圧器が必要かどうかわからない!
- どうやって変圧器を選んだらいいの?
- おすすめの変圧器を知りたい!
といった疑問にお答えしたいと思います。
3ステップで自分にピッタリの変圧器が選べるのでお役立て下さい。
なぜ変圧器が必要?
私たちが何気なく使っている電気の電圧(V=ボルト)の高さは、各国や地域によって異なります。
日本の電圧は100Vですが、実はこの電圧は世界的にもかなり低いんです。アメリカは120V、中国は220Vといった具合に、海外では日本よりも高い電圧で電気が流れています。
そして日本の電化製品は100Vで使用するように作られているので、そのまま海外の高い電圧を通してしまうと、故障したり、発火したりする原因になります。
そこで必要になるのが変圧器!
変圧器は、電圧を調整するための機器です。変圧器は、日本の電化製品を海外で使うために高い電圧を100Vに下げる『ダウントランス』、日本で海外用電化製品を使うために電圧を上げる『アップトランス』の2種類に分けることができます。
今回の記事では、海外で日本の家電を使用するための『ダウントランス』の変圧器について主にご紹介します。
海外旅行や語学留学、海外出張で『日本の家電を使用したい!』という方は、以下の3つのステップで、自分の使用用途に合ったダウントランスの変圧器を見つけましょう。
ステップ1:使用したい電化製品の対応電圧を確認
電圧の高い海外で日本の電化製品を使用するのに、変圧器が必要ない場合もあります。
特にiPhoneなどのスマートフォンの充電器、ノートパソコンなどの外付け充電アダプターなどは、全世界の電圧に対応(マルチボルテージ仕様)のものが少なくありません。
家電製品や充電器に表記されている使用可能電圧を確認しましょう。
確認するのは、INPUT:ACの部分の数字です。左は100V専用ですが、右は100V-240Vで使用可能です。
fa-check-square-o海外で使用する予定の家電製品に、『AC100Vー240V』と表記があれば、変圧器は必要ありません。
逆に、『AC100V』と表記されている家電を海外使用したい場合には、変圧器が必要です。
変圧器が必要な方は、次のステップ2で使用する電化製品の消費電力を調べましょう。
ステップ2:使用する電化製品の消費電力を調べる
変圧器は種類や商品ごとに使用できる消費電力が異なります。
例えば、消費電力の大きなドライヤーを小さな変圧器を通して使用すると、変圧器が一瞬で故障することもあります。
そのため、変圧器を選ぶときには、使用したい電化製品の消費電力を必ず確認しましょう。
消費電力を確認するには、もう一度家電製品や充電器のところにある表示に注目します。
消費電力(VA)の表記の仕方は、電化製品によって異なります。
左には、『10VA』と表記されているので、消費電力は『10VA=10W』になります。
右には、消費電力の表記がありません。その場合には、『100V(使用する電圧)×〇〇A(電流)=〇〇VA(消費電力)』の計算で消費電力がわかります。この場合だと、100V×0.3A=30VAとなり、消費電力は『30VA=30W』になります。
一般的な電化製品の消費電力の目安も参考にしましょう。
ノートパソコン | 20Wー50W | ヘアアイロン | 30Wー200W |
スマートフォン充電器 | 10Wー15W | 旅行用電気ケトル | 300Wー500W |
電気シェーバー | 10Wー15W | 電気蚊取り線香 | 5Wー10W |
ドライヤー | 300Wー1400W | アイロン | 900Wー1200W |
複数の家電製品を同時に変圧器につなげて使用する場合、消費電力の合計に対応できる変圧器が必要になります。消費電力がわかったら、使用する家電製品に合った変圧器をステップ3で選びましょう。
ステップ3:変圧器の種類を選ぶ
変圧器は大きく分けると『トランス式』と『電子式』の2種類に分けることができます。
見た目にはほとんど同じですが、使用用途が異なるので注意しましょう。
トランス式 | 電子式 | |
使える電化製品 | すべての電化製品で使用可能 | ドライヤーなどの熱器具で使用可能 |
容量 | 35Wー300W | 1000Wー1500W |
メリット | 容量にさえ気をつければ、電子式で使えないPCなどのマイコン制御されている家電製品も使用可能。 | トランス式と比べると軽量。消費電力の大きなドライヤーや電気ケトル、トースター、などの熱器具に使用可能。 |
デメリット | 容量が比較的少ないため、使用する電化製品に合わせた変圧器が必要。容量が大きくなるとサイズ・重量も増加。 | マイコン制御されている機器には使用できないので、ドライヤーやヒーターなどの熱機器専用。 |
商品一覧 |
変圧器を購入する際には…
fa-check-square-o消費電力の少ない家電製品:電気シェーバー、充電器、パソコンなど→トランス式
fa-check-square-o消費電力の大きな熱器具:ドライヤー、ヘアアイロン、電気ケトルなど→電子式
と覚えておきましょう。
トランス式のおすすめ変圧器
- 対応電圧:90~240V
- 最大消費電力:230W
コンセント×3口、2.4A急速充電USBポート×2、1.0A USBポート×2が付いた変圧器。300g以下と一般的なトランス式の半分の重量。海外用コンセントプラグも6種類付いてくるので、世界中260カ国に対応可能。安全ヒューズが標準装備など、安心の日本メーカー製です。1年保証。
電子式のおすすめ変圧器
- 対応電圧:110Vー130V
- 容量:1000W
安全保護装置が内蔵されているので、消費電力の大きな電化製品を使用するのにも安心です。
多機能ドライヤーは要注意!
「普段使っているお気に入りのドライヤーを海外でも使いたい!」という方は多いですが、海外での日本のドライヤーの使用は注意が必要。
基本的には、ナノケアドライヤーやナノイオン、デジタルモーター、マイクロプロセッサーなどの機能が付いた多機能ドライヤーやヘアアイロンは、変圧器を使用しても旅行先では使用することができません。
負担のかかる環境下での使用は、故障だけでなく発火の原因にもなるので注意しましょう。
ドライヤーに関しては、現地で調達するか、日本で販売されている海外両用の製品をおすすめします。最近では、普段使っているような高性能なドライヤーで国内・海外両用の製品も販売されています。
fa-check-square-o高機能で選ぶならコレ
変換プラグが必要かどうか確認を忘れずに
変圧器を選んだら、最後に確認するのが変換プラグ。変圧器のコンセントプラグの形状が目的地のコンセントタイプと異なる場合には、変換プラグが必要になります。
fa-check-square-oマルチ変換プラグなら世界中のコンセント形状に対応!
約60gのコンパクト設計で、世界158カ国のコンセントにコレ1つで対応できます。専用ケースに入っているので、バックパックの中に入れておいても破損の心配もなく安心です。
fa-check-square-o変換プラグの選び方ついては、以下の記事を確認
変圧器を使って海外でも日本の電化製品を使用しよう!
海外旅行や語学留学、海外出張で役立つ変圧器。
変圧器を使うことで、外国でも日本で使っている電化製品が使えるようになります。選び方を難しく感じる方もいますが、今回ご紹介した3つのステップで選べば、ニーズに合った変圧器を見つけることができます。参考にしながら海外でも快適に過ごせるようにしてくれる変圧器を見つけましょう。
安心で楽しい海外滞在を!