トラベルグッズの定番とも言える“変換プラグ”。
コンセント形状が日本と違う国へ旅行で行く時には、変換プラグがないとスマホや電子機器の充電ができなくなります。
海外旅行を計画中の方の中には…
- 変換プラグってどうやって選んだらいい?
- マルチ変換プラグにはどんな種類があるの?
- 本当におすすめのマルチ変換プラグはどれ?
なんて疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回の特集では、実際に筆者が海外で仕事をしながら使って良かった変換プラグやマルチ変換プラグをご紹介します。
筆者:ジンベエ
サクッと変換プラグの選び方紹介
国によって利用しているコンセント・プラグの形状は異なります。
そのため、海外で日本から持ってきた充電器などを使うには、形状を変えるための変換プラグが必要になります。
そして、変換プラグには大きく分けると2種類しかありません。
- 1つの形状に対応した変換プラグ
- 複数の形状に対応したマルチ変換プラグ
の2種類です。
それぞれメリット・デメリットがあるので、ニーズに合わせて選ぶのが正解です。
1.1つの形状に対応した変換プラグ
こんな方におすすめ:「海外旅行は数年に1度」「1つの国に繰り返し旅行する」という方
- 変換プラグのメリット…500円前後とリーズナブル
- 変換プラグのデメリット…1タイプにしか対応できない、旅行のたびにその国のコンセント形状を確認する必要がある
いくつもあるコンセント形状の内、1種類だけに対応した変換プラグです。
価格は日本メーカーのもので500円前後。
数年に1度しか海外旅行に行かないという方なら、わざわざ高額なマルチ変換プラグを購入する必要はありません。
代表的な国名と変換プラグの形状
実はコンセント形状はそこまで多くなく、ほとんどの国が次の6つの形状のコンセントを使用しています。
ちなみに日本はAタイプになります。
*各タイプをタップすると、Amazonですぐに購入できます。
韓国に行くならCタイプ、オーストラリアに行くならOタイプと、目的地に合わせて選びましょう。
100均の変換プラグはダメ!
筆者もよく100均のトラベルグッズは利用するのですが、変換プラグはやめておいたほうが無難です。
一度購入して韓国へ持っていったら、ガバガバで使い物になりませんでした。
実際分解してみると、500円と100円の商品で品質が全く違いました。
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2.複数のコンセントに対応したマルチ変換プラグ
こんな方におすすめ:「1年に1度は海外旅行」「いろいろな国へ行ってみたい」
- マルチ変換プラグのメリット…世界中のコンセントに対応
- マルチ変換プラグのデメリット…1,500円~と単品の変換プラグより値段が高め
変換プラグで主流になっているのが、複数のコンセント形状に対応できるマルチ変換プラグ。
価格は1,500円くらいからです。
一度購入しておけば、ほとんどの国に対応できる商品が多いので、海外旅行のたびにコンセント形状を確認する手間も省けます。
LCCの登場で海外旅行も今までよりずっとリーズナブルになったので、いろいろな国に行ってみたいという方にはマルチ変換プラグをおすすめします。
現状だと、マルチ変換プラグは2タイプがあります。
2種類のマルチ変換プラグ
- シンプルなプラグ機能のみのマルチ変換プラグ
複数のコンセントに対応したプラグのみに特化したマルチ変換プラグです。
コンパクトサイズに収まるのが大きなメリットで、軽量なモデルが多いです。 - USBポートなど多機能なマルチ変換プラグ
USBポートや複数口のコンセントなど、多機能を一つにまとめたマルチ変換プラグです。
Amazonなどで「マルチ変換プラグ」と検索すると、最近ではこのタイプのマルチ変換プラグの方が人気があるようです。
もちろん多機能なのがメリットなのですが、サイズがでかいという大きなデメリットがあります(後ほど詳しく解説)。
選ぶときのポイント:海外旅行用なら、できるだけコンパクトサイズなマルチ変換プラグを選ぶのおすすめ!
おすすめのマルチ変換プラグ5選ランキング
実際に仕事で使ってみた変換プラグやマルチ変換プラグの中から、おすすめできるものを厳選してランキング形式でご紹介します。
それぞれ長所・短所をはっきりレビューしているので、自分に合った変換プラグやマルチ変換プラグを見つけるのに役立てていただけたら幸いです。
順位 | モデル名 | 参考価格 |
1位 | カシムラ マルチ変換プラグ サスケ |
1,990円~ |
2位 | カシムラ マルチ変換プラグ カムイ |
2,300円~ |
3位 | USBポート付きマルチ変換プラグ | 1,990円~ |
4位 | ヤザワ USBポート付きマルチ変換プラグ |
2,500円~ |
5位 | 日章工業 変換プラグ |
400円~ |
1位:カシムラ マルチ変換プラグ・サスケ
使い慣れるとこれ以上のマルチ変換プラグはない!
- 長所:とにかくコンパクト&世界中に対応
- 短所:使い方がちょっとわかりにくい
カシムラは海外旅行用のマルチ変換プラグや変圧器を製造・販売している日本のメーカーです。
創業50年を超す老舗で、変換プラグなども信頼感があります。
そして海外ガイドとして一番おすすめなのがベストセラーモデルのマルチ変換プラグ・サスケです。
2つのパーツから構成されているのですが、分解・合体しながら7種類のコンセント形状に対応するマルチ変換プラグです。
南アフリカの一部地域を除いて、コレ一つで世界中のコンセントに対応できます。
そしてマルチ変換プラグ・サスケがおすすめな大きな理由はサイズです。
いろいろなマルチ変換プラグを使ってきましたが、6,7種類のコンセント形状に対応できるマルチ変換プラグの中では最小級です。
サイズ的にはiPhoneSEよりもさらに一回り小さいです。
そして厚みも重要なポイントです。
今回ランキングで比較したマルチ変換プラグの中では厚みがもっとも薄く、わずか19mmしかありません。
スーツケースのメッシュポケットや、バックパックにしまっておくのにも、厚みがほとんどないので無理がありません。
いつもの充電器や充電ケーブルをまとめているポーチに入れても、場所を取らず使いやすいです。
そしてマルチ変換プラグの中には、韓国などで使うCタイプの幅が広くて使いにくい(というか差し込めない)欠陥のあるものがあるのですが、日本メーカーのマルチ変換プラグということで心配いりません。
画像でもわかるように、一般的な変換プラグと同じ幅になっているので、Cタイプの凹んだコンセントにも問題なく使用できます。
唯一の短所なのが、使うのに少し慣れが必要なところでしょうか。
特にイギリスなどで使うBFタイプやブラジルで使うB3タイプは、2つのパーツを組み合わせる必要があります。
1回試せばすぐに分かると思いますが、ゴチャゴチャしたものが苦手な方には、2位のもっとわかりやすい変換プラグをおすすめします。
ただサイズはコンパクトで重量は48gと超軽量、それでいて世界中のコンセントに対応と、これ以上携帯しやすいマルチ変換プラグはないので、「これから海外旅行でいろいろな国に行ってみたい」という方にはぜひおすすめしたいマルチ変換プラグです。
ちなみに、カシムラはキャラクターシリーズのマルチ変換プラグも販売していて、ディズニーシリーズモデルもあります。
サイズ | 45×97×19mm |
重量 | 48g |
対応コンセント | B・C・BF・B3・O・SE・O2 |
機能 | ケース付き・ロック機能付きもあり |
カシムラマルチ変換プラグ・サスケの口コミ評判
可愛い!
2位:カシムラ マルチ変換プラグ・カムイ
使いやすさではNo.1のマルチ変換プラグ
- 長所:初めてでも簡単に使える使いやすさ&拡張性
- 短所:厚みがアップルの充電器くらい
同じくカシムラから販売されているマルチ変換プラグのカムイです。
こちらも海外7種類のコンセント形状に対応していて、カムイシリーズとしてベストセラーになっています。
長さは1位のカシムラマルチ変換プラグ・サスケと大体同じくらいでコンパクトです。
そしてマルチ変換プラグ・カムイシリーズの特徴は「抜群の使いやすさ」です。
本体にもコンセントタイプが記載されているので、使いたいコンセントタイプのブロックを外して使用するだけです。
3つのブロックがあるのですが、1つのブロックのサイズはiPad用の充電アダプターより一回り小さいくらいです。
1位のマルチ変換プラグ・サスケと同じく、韓国など凹んだコンセント形状のCタイプ・SEタイプのこともよく考えられていて、ブロックから抜いてコンパクト形状になるので、引っかかることなく使用できます。
マルチ変換プラグ・カムイを使っていて、こういうしっかり考えられた形状がさすが老舗日本メーカーの製品だなと感じます。
唯一、短所と言えるのがこの厚さくらいです。
ただ、多機能タイプのマルチ変換プラグほどではないので、ポーチに収納して使用しています。
そして、カシムラマルチ変換プラグ・カムイの大きなメリットとして、このサイズ感でUSBポート2口のブロックが付いたモデルもあります。
筆者は充電アダプターは別でアンカーの4口タイプを使用しているので不要ですが、カシムラマルチ変換プラグ・カムイと充電ケーブルさえあれば、スマホやタブレットなども全部充電できるようになるので便利です。
最大2.4Aの高速充電に対応しています。
差額が数百円なので、購入するならUSBポート付きもありだと思います。
利便性や使いやすさを考えると、「はじめての海外旅行!」という方や「わかりやすいマルチ変換プラグが欲しい」という方におすすめなのは1位のマルチ変換プラグ・サスケよりコチラのマルチ変換プラグ・カムイです。
また、カシムラマルチ変換プラグ・カムイは、ハローキティとコラボしたモデルもあります。
サイズ | 40×97×40mm |
重量 | 117g |
対応コンセント | A・B・C・SE・O・O2・BF・B3 |
機能 | USBポート2口 |
カシムラマルチ変換プラグ・カムイの口コミ評判
もうまよわなくて
今回はインドにもっていったけど、デリーとダラムサラ、Bと、B3でいけたとおもう。
行く前の情報は、いくつかに分かれていたので、そういうときにも安心ですね。
3位:USBポート付き多機能マルチ変換プラグ
デカさに目をつぶれば万能!
- 長所:とにかくコレがあればコンセント&充電絡みの問題からは解放される
- 短所:でかくて、どこにパッキングするか悩む
Amazonや楽天市場などで「マルチ変換プラグ」と検索すると、こちらのマルチ変換プラグがトップ表示されています。
*モデルチェンジなどでカラーやデザインの若干の変更あり
中国メーカーの製品なので心配する方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に中国ではものすごい売れていて、コンセントやUSBポートも確認しましたがしっかり作られています。
使い方も簡単で、使いたい変換プラグのピンをスライドさせるとその形状のプラグが飛び出てきます。
コンセント形状ではなく、国名が記載されているのもわかりやすいです。
そして、とにかく多機能なのが大きなメリットです。
4口のUSBポートとtypeCも搭載されているので、基本的にスマホやデジカメなんかのACアダプターは持っていく必要がなくなります。
また、USBポートのほかにコンセントも1口あるので、充電とは別に海外の電圧対応の家電製品も利用できます。
ただ、やはりサイズが大きいのが短所です。
このようにコンセントに差し込むと、ほぼ確実に下にあるコンセントには他のプラグが挿せなくなります。
自宅やホテルでは特に問題ないのですが、空港のフリーチャージゾーンなんかでは、「コンセントは空いているのに他の人のプラグと干渉して挿せない」みたいなことが1度ならずありました。
あと、CタイプやSEタイプを使用する韓国やヨーロッパで使用する場合は、ちょっと注意が必要です。
多機能タイプのマルチ変換プラグはどうしても重量が重くなりがちなんですが、海外のコンセントは日本ほど精密に作られていなくて、結構ガバガバなものあります。
そんなコンセントに当たってしまうと、しっかりと多機能マルチ変換プラグを差し込んでも、「重みで気づいたら抜けてた」ということがあります。
多機能マルチ変換プラグは携帯性がそこまで良くないので、どちらかというと「留学やホームステイで長期間同じ場所にとどまる予定」という方向けなマルチ変換プラグです。
サイズ | 73×54×53mm |
重量 | 145g |
対応コンセント | A・C・SE・BF・O |
機能 | USB×4、type-C×1 |
USBポート付き多機能マルチ変換プラグの口コミ評判
コレにして良かった
空港で同じものが倍くらいの値段で売っていたので、こちらで購入して良かったです。
4位:ヤザワ マルチ変換プラグ・HPM42AWH
人気モデルだがCタイプのプラグに欠陥あり
- 長所:USB搭載のマルチ変換プラグの中では最小クラス
- 短所:SEタイプが若干ゆるい
ヤザワも変換プラグや変圧器をはじめ、電気関連の製品を製造・販売している日本の大手企業です。
ヤザワのマルチ変換プラグ・HPM42AWHは、結構ロフトやヨドバシカメラなどのトラベルグッズコーナーにも置かれていて、人気のある製品マルチ変換プラグです。
このように変換プラグが内部に内蔵されていて、引き出すだけで5種類のコンセント形状に対応しています。
そしてUSBポート1口も搭載していて、2.1Aまで対応しています。スマホやタブレットの充電に便利ですね。
USBポートを搭載したマルチ変換プラグとしては非常にコンパクトで、長さは1位のカシムラマルチ変換プラグ・サスケと変わりません。
厚みは30mmと、USBポートを搭載したマルチ変換プラグの中ではダントツです。
コンセントは2口搭載されているのですが、横並びではないため、iPadのACアダプターも干渉せずに利用できます。
USBポート1口と合わせて、同時に3つのデバイスまで充電可能です。
このように、非常にコンパクトで魅力的な製品なのですが、1つだけ大きな短所があります。
それが、このC・SEタイプのプラグ形状。
伸ばしてCタイプとSEタイプの長さを確保するのは、とても画期的なアイディアだと思います。
ただ、伸ばした後、真ん中部分が細くなってしまうため、コンセントに差し込む時に安定感が悪いんです。
*特にCよりちょっと太いSEタイプのコンセント
韓国やヨーロッパで使用する場合は、充電ケーブルやACアダプターを差し込んだ後、マルチ変換プラグがしっかり差し込まれているか確認するようにしましょう。
C(SE)タイプの短所だけモデルチェンジの際に解決されたら、もっと評価されるマルチ変換プラグになると思います。
サイズ | 50×90×30mm |
重量 | 145g |
対応コンセント | A・C・SE・BF・O |
機能 | USBポート×1 |
ヤザワマルチ変換プラグ・HPM42AWHの口コミ評判
結構よいです
5位:日章工業 変換プラグ
シンプルでリーズナブル!
- 長所:何よりコンパクトで安い
- 短所:毎回外国のコンセント形状を調べて購入するのは面倒
「海外旅行にはめったに行かない」という方なら、数百円で購入できる単体の変換プラグがおすすめです。
サイズという点では、マルチ変換プラグよりはるかにコンパクトですし、複雑な機能もないので使用するのに迷うこともないと思います。
ただ、使っていると次のような問題があります。
- 毎回、海外旅行のたびにコンセント形状を調べるのが面倒
- 1つの国で複数のコンセント形状が混在しているところがある
毎回の海外旅行のたびにその国のコンセントに対応した変換プラグを購入していると、結局金額的にはマルチ変換プラグを購入するのと変わらなくなってしまうので、海外旅行に行く予定があるならマルチ変換プラグがおすすめです。
サイズ | 38×40×15mm |
重量 | 10g |
対応コンセント | ー |
機能 | ー |
日章工業・変換プラグの口コミ評判
実用
海外はそんなに行かないのでこれで十分です。
変換プラグの使い方
変換プラグは、差込口が私達が普段使っているAタイプのコンセント形状になっているので、使用したい電子機器のコンセントプラグを差し込みます。
そしてもう片方が外国のコンセント形状になっているので、壁などにあるコンセントに挿し込んで使用します。
マルチ変換プラグなら海外のコンセント問題から解放される!
海外旅行に必要なトラベルグッズの大定番である変換プラグ。
今回は、実際に筆者が利用してよかった変換プラグやマルチ変換プラグを長所・短所含めながらレビュー形式でご紹介しました。
ご紹介したマルチ変換プラグなら、海外旅行の際に「あの国コンセントどれだっけ?」という悩みから解放されるので、旅行好きの方なら1個持っておいて損はないと思います。
しっかり準備して、海外旅行を存分に楽しまれてください。