海外旅行で東南アジアでもタイに次ぐ人気のベトナムは、中国、インド、フランスの文化が混在した魅力的な国です。
常夏で観光地も多く、本場のアジアンなグルメがリーズナブルに楽しめます。
今回の記事では、そんなベトナムへの旅行を計画中の方のために…
- ベトナムの航空券の相場はどれくらい?
- ベトナムの航空券が安くなる時期は?
- ベトナムの航空券を安く見つけるコツは?
といった疑問にお答えします。
ガイド歴13年。小さな旅行情報会社の代表をしております。お得に海外旅行を楽しむためのコツをご紹介しています。
ベトナムの航空券の相場とは
*画像はベトナム航空。4年連続でSKYTRAX社より4つ星エアラインの認定を受け、5つ星を目指しています。
ベトナムの往復航空券の料金は、選ぶ航空会社、シーズンによって大きく変わります。
夏季は航空券の料金安くなるのに対して、冬季は航空券の料金が高くなります。
- LCC(格安航空会社)…3万円~6万円
- ベトナム航空…3万円~8万円
- ANA/JAL…6万円~10万円
ベトナム観光のベストシーズンは11月〜4月ですが、シーズン初めと終わりにあたる11月と4月は、比較的航空券が安く購入できます。
ベトナム航空はいわゆるフルサービスエアライン(FSA)ですが、タイミングが良ければLCCとほとんど変わらない値段でチケットが購入できるので確認しましょう。
*FSA…無料の飲み物や機内食など充実したサービスを提供する航空会社
成田と関西国際空港のベトナム行きの航空券料金はほぼ同じですが、羽田〜ハノイの便は5,000円から1万円ほど高くなります。
「エアトリ」は世界中の航空会社から最安値の航空券を表示してくれるアプリです。旅好きなら持っておくと損しません。
ベトナムに行くのに利用できるLCC一覧
- Bamboo Airways
- ベトジェットエア
LCC(ローコストキャリア)には機内食の提供はありません。航空会社から提供されるサービスは必要最低限です。
また、遅延や欠航があった際、対応が難しいということもあります。座席シートの幅が狭いので窮屈に感じることもあります。
ただし、その分、往復航空券の料金はかなり安く抑えられます。
航空券の相場は3万円くらいから見つかるので、浮いた分を観光やショッピングに回せます。
日本~ベトナム間は、6時間前後。“安さのためなら耐えられる”という方は迷わず3万円くらいから往復航空券が買えるLCCを選びましょう。
ベトナムへ行くのに利用できるFSA(フルサービスエアライン)一覧
- ANA
- JAL
- ベトナム航空
ANAやJALといったフルサービスエアライン(FSA)は、充実した多様なサービスを提供してくれます。
コロナ禍でストップしていましたが、ベトナム航空の機内食サービスも2023年より再開されました。
また航空券の払い戻しが可能なので、突然の予定変更などにもフレキシブルに対応してくれます。
時期によって変わるベトナムの航空券料金
ベトナムは常夏なのでベストシーズンは日本の冬にあたる11−4月のシーズンです。
雨が降りにくくカラッとした天気が続くので過ごしやすいです。
それ以外の5月〜10月のシーズンは、雨季や猛暑、台風が多くなりやすい時期のため、観光にも傘が欠かせません。
ハノイ、ホーチミンは5月〜10月の降水量が100mmを超えます。
9月が一年で最も降水量が多くなる時期です。
特に8月〜11月は台風が多くなる時期なので、天気予報もチェックしながら航空券を選びましょう。
少しアウトドアな観光はしづらくなりますが、航空券やホテルなどの価格が安くなるので、あえてこの時期を狙って旅行の予定を立てるのもありかもしれません。
ちなみに雨季の時期は蚊がかなり増えるので、虫除けや虫刺され対策はしっかりするようにしましょう。
ベトナムの航空券が高い時期
ベトナムで第一の都市であるハノイと第二の都市であるホーチミンそれぞれの、航空券が高い時期を確認してみましょう。
ベトナム・ハノイ
ベトナム・ハノイの航空券が高くなるのは11月から4月です。
11月~4月 航空券相場:5万円~8万円
ベストシーズンなので、往復航空券で5万円から8万円と少し高めです。
ハイシーズンでも「できるだけ安く!」という方は、11月と4月を狙ってみましょう。
ちなみに、南部に位置するホーチミンは常夏ですが、北部に位置するハノイには四季があります。
緯度は沖縄と同じくらいで基本暖かいですが、1.2月には平均最低気温は15℃以下まで下がります。
時々シベリアから寒気流れてくることもあり、日によっては気温が5℃前後まで下がることもあります。
特に夜の観光には、簡単な上着を一枚用意しておくと重宝します。
ベトナム・ホーチミン
ホーチミンの航空券が高くなる時期は1月から3月です。
1月~3月 航空券相場:5万円~8万円
ベストシーズンなので航空券は少し高めですが、気持ちハノイよりも安く済ませられるでしょう。
ちなみに、ホーチミンの 1 年で最も寒い月である12月でも、平均最低気温は22℃、最高気温は31℃です。
ベトナムの南部に位置するホーチミンはいわゆる常夏なので、汗をかいた時の着替えや、乾きやすい衣類を選ぶことをおすすめします。
ホーチミンは「東洋のパリ!」とも呼ばれ、100年という期間フランス領だったため、フランスの文化が色濃く残った魅力的な町並みを楽しめます。
ベトナムの航空券が安い時期
5月〜10月はベトナムでも雨季のため航空券の相場もぐっと安くなります。
雨ありきで旅程を立てるなら、航空券に加えてホテルの宿泊料金の相場も安くなる時期なのでありかもしれません。
ベトナム・ハノイ
ハノイの航空券が特に安くなるのは、4月~11月です。
4月~11月 航空券相場:3万円~5万円
この時期なら日本とベトナムの往復航空券の最低相場である3万円もタイミングが良ければ割りと簡単に見つかります。
あえて雨季の時期のハロン湾クルーズをおすすめします。雨や霧が神秘的な雰囲気を作ってくれるので、晴れの日とはまた違った世界遺産の絶景を楽しめます。
ただし、暑さには注意が必要で、特に最も暑くなる6月は、平均最高気温は33℃、最低気温でも26℃になります。
ベトナム・ホーチミン
ホーチミンの航空券が安くなる時期は4月から11月です。
4月~11月 航空券相場:3万円~5万円
4月から11月なら、3万円以下で日本との往復航空券が入手できる時もあります。
雨季といっても1日中雨がふるわけではなく、お昼から午後にかけての1,2時間なので、まったく観光できないというわけでもありません。
特に、雨季と同時に訪れるのが旬のフルーツです。
ドリアンやマンゴスチンなどのトロピカルフルーツが旬を迎えるので、雨が降り出したら室内の市場などで美味しい果物を買ってのんびり楽しむのもおすすめです。
航空券購入がまだならホテルとセットが絶対お得!
もし航空券とホテルの購入がまだであれば、『航空券+ホテル』のセットで予約すると最安値になる場合がほとんどです。
なぜセットにすると安くなるかというと…
実は航空券には、個人に売る「PEX運賃」と、旅行会社に売る「IT運賃」の2種類があるけど、セットなら安い「IT運賃」で良いよ!
航空券とセットだとキャンセル率がぐっと下がるから、普通より安くしてあげる。
まだ航空券とホテルのセット料金が安くなる理由はあるのですが、長くなるので詳細が知りたい方は関連記事からどうぞ。
実際にどれくらい安くなるかというと、特に閑散期なら、セットにすることでホテル代が3割引から無料くらいになるイメージです。
元々は安いIT運賃の航空券は団体旅行専用だったのですが、1994年から1人でも利用できるようになりました。あやしい仕組みではないのでご安心を!
航空券+ホテルセット購入のメリットデメリット
【メリット】
- びっくりするほど料金が安い
- 出発直前でも金額があまり変動しない
- 満室でもセットなら泊まれるかも
【デメリット】
- 出発日前でもキャンセル料が発生
- 周遊タイプの旅行には向かない
航空券+ホテルのセットで買えるところ
国内航空券とホテルのセット販売を取り扱っているところは多いのですが、海外航空券とホテルの組み合わせに対応しているところは限られています。
おすすめの旅行サービス3選と簡単な特徴をご紹介します。
ベトナムの航空券をお得に購入するコツ
多くの方は「ベトナム旅行を満喫するために、少しでも航空券代を浮かせたい…」と考えておられるのではないでしょうか?
最近はどこの航空会社もアルゴリズムを組み、航空券の料金は予約状況や時期、需要など様々な要素で変動します。
そのため同じ予約日でも、実は同グレードの航空会社で航空券の値段が大きく違うことはよくあります。
一昔前はそれぞれの航空会社の公式サイトで検索して安いところを探す必要がありましたが、最近はお得な航空券を見つけるのに便利なサービスが沢山あります。
例えば、無料アプリの「エアトリ」なら、希望した条件で一番安い航空券を世界中の航空会社から比較して一発で見つけてくれます。
便利なサービスを賢く利用して、お得に旅行を楽しみましょう~
レガシーキャリアとLCC(ローコストキャリア)のサービスの違い
この見出しは、ベトナムのところを埋めて下さい。
すでにご紹介したように、LCCが安いのは間違いないのですが、航空券を予約する際に、値段だけを見てしまうと失敗することがあります。
それがベトナム航空のようなレガシーキャリアと、このようなLCCのベトジェットエアのサービスの違いです。
- 座席の広さ
LCCは座席間隔が狭いため、少し窮屈です。
筆者は身長が185cmと比較的高いほうなので、LCCの座席だと常に膝があたっている状態です。
身長が170cm以上ある男性だと、基本的には座席の前には握りこぶし1つ分あるかないかというぐらいなので、これで直行便で6時間弱だと、辛いと感じる方もいるかもしれません。
*追加料金で広い足元の広いシートを選択することは可能。
- 機内サービス
レガシーキャリアではしっかりとした食事が出るのに対して、LCCは値段設定が非常に安いため、機内サービスも最低限です。
食事はもちろん、お菓子や飲み物も提供されません。そして飲食物の持ち込みも禁止されているので注意が必要です。
ただし、事前に予約すれば、1食500円前後と比較的リーズナブルに購入できるので、航空券が安い分ある程度割り切って利用するのも手かもしれません。
- 荷物制限
レガシーキャリアとLCCで気をつけたい違いが荷物制限です。
レガシーキャリアはスーツケースの重量制限が23kg以内が基本で、ベトナム航空なら30kg以内と余裕があります。
それに対してLCCは荷物制限が厳しいです。
例えば、ベトジェットエアなら無料なのは、機内持ち込み手荷物と一個の小さな手荷物のみで、重量制限が7kg以内。
サイズの詳細
- 機内持ち込み手荷物:56cm×36cm×23cm以下
- 小さな手荷物:30cm×20cm×10cm以下
必ずカウンターで測ることになります。かなり厳格なので注意です。
荷物が7kg以上だと、必ず追加料金を支払うことになります。
また、スーツケースを預ける場合には追加料金が必要。
事前支払いで路線によって異なりますが東京⇆ベトナム間で15kg以上で1100円〜かかります。
無料で済ませるには、機内持ち込み用のスーツケースで荷物をまとめる必要があります。
レガシーと比べると、LCCは航空券の値段を安くする分、サービスが必要最低限です。
LCCにサービスをいくつも追加してしまうと、結局レガシーと料金がそんなに変わらなかったということもよくあります。
そのため…
- 『飛行機は移動手段は移動手段!』と割り切れる方なら、ベトジェットエアなどのLCC
- 『余裕を持ってゆったり旅行したい!』という方なら、ベトナム航空などのレガシーキャリア
と航空会社を使い分けると、自分に合った航空券が見つけられるはずです。
お得な航空券を選んでベトナム旅行を楽しもう!
今回は、ベトナム-日本の航空券の相場にポイントを絞ってご紹介しました。
ほとんどの方は「できるだけリーズナブルな航空券を見つけたい!」と思っておられますよね。
ベトナムはシーズンによって航空券の料金相場が大きく変わりますが、上手に見つければフルサービスエアラインのベトナム航空のチケットもLCC並みの値段で購入できます。
エアトリなどのアプリを活用しながら、お得な航空券を見つけてベトナム旅行を楽しみましょう。
ハイシーズン
11月~4月:5万円~8万円
ローシーズン
5月~10月:3万円~5万円