オートラリアは海外旅行はもちろん、海外留学先としても日本人に人気の高い国です。
ただし、オーストラリアの航空券は利用する空港や時期によって相場が大きく変化するのも特徴です。
そこでオーストラリア旅行をリーズナブル、かつ快適に楽しむために今回の記事では…
- オーストラリアの航空券の相場はどれくらい?
- オーストラリアの航空券が安くなる時期は?
- オーストラリアの航空券を安く見つけるコツは?
といった疑問にお答えします。
ガイド歴13年。小さな旅行情報会社の代表をしております。お得に海外旅行を楽しむためのコツをご紹介しています。
オーストラリアの航空券の相場とは
- LCC(格安航空会社)…5万円~11万円
- カンタス航空/ヴァージン・オーストラリア…7万円~20万円
- ANA/JAL…11万円~25万円
オーストラリアへの航空券の価格の目安は、往復で5万円~25万円ほどです。
かなり値段の幅が大きいのが特徴です。
日本からだと直行便は主にオーストラリアの5つの空港へ運航されています。
時期によっても多少変動はしますが、往復航空券の相場は…
ケアンズ<ブリスベン<パース<シドニー<メルボルン
の順番です。
関西圏の方だと、関西国際空港から渡航する方が成田や羽田より航空券の価格が安い傾向にあります。
*ケアンズとブリスベン(2024年2月以降)への直行便があります。
成田と羽田の価格だと、航空券の相場はさほど変わりません。
オーストラリアに行くのに利用できるLCC一覧
- ジェットスター
現在、リーズナブルな航空券が魅力のLCCで日本ーオーストラリアで直行便があるのはジェットスターのみ。
座席間隔が狭かったり、機内食や預け荷物などはすべて有料オプションだったりと制限はありますが、日本ーオーストラリアの往復航空券が往復5万円台からと非常にリーズナブルです。
荷物の追加や機内食は後から追加することもできますが、チケット予約時と比べるとかなり高くなります。必要なサービスをよく考えて、チケット購入時に選択するようにしましょう。
オーストラリアへ行くのに利用できるFSA(フルサービスエアライン)一覧
- カンタス航空
- ヴァージン・オーストラリア
- ANA
- JAL
オーストラリアへの飛行時間は7〜11時間と長いのでFSAのようにリッラクスできるシートで飲食ができるのは大きなポイントです。
日本のANAやJALもオーストラリアとの直行便が設定されています。
ただし、航空券の料金相場は高めなので、「FSAで少しでも安く」という方はカンタス航空がおすすめです。
料金相場は大体ANAやJALより数万円安いです。
また、ヴァージン・オーストラリア航空は主にオーストラリアの国内線を運行する航空会社ですが、羽田ーオーストラリアで毎日直行便が運航しています。
2023年7月よりANAと提携がスタートしたので、ANAマイルも貯まります。
ヴァージン・オーストラリアはFSAとLCCの中間くらいのサービスの航空会社で、往復航空券は8万円からとかなりリーズナブルです。
ちなみに軽食は有料ですが、コーヒー、紅茶や水は無料で提供されます。
「エアトリ」は世界中の航空会社から最安値の航空券を表示してくれるアプリ。掘り出し物な航空券を見つけるのに持っておくと損しません。
時期によって変わるオーストラリアの航空券料金
航空券の相場に大きく影響するのが「時期」です。
特にオーストラリアは、ハイシーズン・オフシーズンによって航空券の値段が大きく変動します。
6月~8月:閑散期
冬の時期だが、ケアンズやグレートバリアリーフは過ごしやすい
3~5月と9月~11月:閑散期と繁忙期の間
9月から春の時期は各地でフラワーフェスティバルが開催
12月~2月:繁忙期
人は多いが、世界有数のビーチが楽しめる
日本ーオーストラリアで安い時期にお得に購入する方法や、高い時期に少しでもリーズナブルに購入する方法をご紹介します。
オーストラリアの航空券が安い時期
日本ーオーストラリアの航空券をできるだけリーズナブルに購入するには、「大型連休後」というのがキーワードになります。
日本の大型連休後 航空券相場:6万円~8万円
日本ーオーストラリアの乗客の多くは日本人のため、日本の大型連休前は航空券の値段が高騰します。
逆に大型連休後は、航空券相場がガクッと下がって買い時になります。
東京ーシドニーなら9万円以下、6万円~8万円で往復航空券が見つかることもあります。
以下の日付を狙っていくようにしましょう。
- 正月休み後~春休み前:1月中旬~3月上旬
- ゴールデンウィーク後~夏休み前:5月中旬~7月中旬
- 夏休み後:8月下旬~9月上旬
- クリスマス前:10月中旬~12月上旬
オーストラリアの大型連休後:7万円~9万円
3月下旬から4月上旬にかけて、オーストラリアではイースターで金・土・日・月と4日間にわたる国民の祝日があります。
この期間中は航空券の値段が高くなるだけでなく、オーストラリア国内のホテルが取りづらくなったり、国内線が満席になったりなど、オーストラリア観光では少し苦労します。
日本の大型連休後ほどではないですが、イースター後は航空券の値段相場も若干落ち着く傾向にあるので、できればイースターの時期は避けるようにしましょう。
オーストラリアの航空券が高い時期
オーストラリアは南半球で季節が日本と逆になり、12月から2月が観光のベストシーズンです。
ベストシーズンなので航空券はどうしても高くなりますが、その中でもできるだけリーズナブルに航空券を購入するコツもご紹介します。
12月〜2月 航空券相場:14万円~25万円
12月から2月でできるだけリーズナブルに航空券を購入するには、以下の日付がおすすめです。
- 12月上旬
- 2月下旬
ハイシーズンが始まった12月でも第1週までであれば、往復約15万円で購入が可能です。
また、ハイシーズンの終わりとも言える2月は中旬頃から少し料金相場が落ち着きだす傾向があります。
航空券購入がまだならホテルとセットが絶対お得!
もし航空券とホテルの購入がまだであれば、『航空券+ホテル』のセットで予約すると最安値になる場合がほとんどです。
なぜセットにすると安くなるかというと…
実は航空券には、個人に売る「PEX運賃」と、旅行会社に売る「IT運賃」の2種類があるけど、セットなら安い「IT運賃」で良いよ!
航空券とセットだとキャンセル率がぐっと下がるから、普通より安くしてあげる。
まだ航空券とホテルのセット料金が安くなる理由はあるのですが、長くなるので詳細が知りたい方は関連記事からどうぞ。
実際にどれくらい安くなるかというと、特に閑散期なら、セットにすることでホテル代が3割引から無料くらいになるイメージです。
元々は安いIT運賃の航空券は団体旅行専用だったのですが、1994年から1人でも利用できるようになりました。あやしい仕組みではないのでご安心を!
航空券+ホテルセット購入のメリットデメリット
【メリット】
- びっくりするほど料金が安い
- 出発直前でも金額があまり変動しない
- 満室でもセットなら泊まれるかも
【デメリット】
- 出発日前でもキャンセル料が発生
- 周遊タイプの旅行には向かない
航空券+ホテルのセットで買えるところ
国内航空券とホテルのセット販売を取り扱っているところは多いのですが、海外航空券とホテルの組み合わせに対応しているところは限られています。
おすすめの旅行サービス3選と簡単な特徴をご紹介します。
オーストラリアの航空券をお得に購入するコツ
多くの方は「オーストラリア旅行を満喫するために、少しでも航空券代を浮かせたい…」と考えておられるのではないでしょうか?
最近はどこの航空会社もアルゴリズムを組み、航空券の料金は予約状況や時期、需要など様々な要素で変動します。
そのため同じ予約日でも、実は同グレードの航空会社で航空券の値段が大きく違うことはよくあります。
一昔前はそれぞれの航空会社の公式サイトで検索して安いところを探す必要がありましたが、最近はお得な航空券を見つけるのに便利なサービスが沢山あります。
例えば、無料アプリの「エアトリ」なら、希望した条件で一番安い航空券を世界中の航空会社から比較して一発で見つけてくれます。
便利なサービスを賢く利用して、お得に旅行を楽しみましょう~
FSA(フルサービスエアライン)とLCCのサービスの違い
すでにご紹介したように、LCCが安いのは間違いないのですが、航空券を予約する際に、値段だけを見てしまうと失敗することがあります。
それがカンタス航空のようなフルサービスエアラインと、ジェットスター航空のようなLCCのサービスの違いです。
1.座席の広さ
LCCはフルサービスエアラインと比べると座席間隔が狭いため、少し窮屈です。
筆者は身長が185cmと比較的高いほうなので、LCCの座席だと常に膝があたっている状態です。
身長が170cm以上ある男性だと、基本的には座席の前には握りこぶし1つ分あるかないかというぐらいなので、これで直行便で7時間弱だと、辛いと感じる方もいるかもしれません。
*追加料金で広い足元の広いシートを選択することは可能。
2.機内サービス
レガシーキャリアではしっかりとした食事が出るのに対して、LCCはコストを抑えるために機内サービスも最低限です。
食事はもちろん、お菓子や飲み物も提供されません。そして飲食物の持ち込みも禁止されていることもあるため注意が必要です。
ただし、事前に予約すれば、1食500円前後と比較的リーズナブルに購入できるので、航空券が安い分ある程度割り切って利用するのも手かもしれません。
3.荷物制限
FSAとLCCの違いで気をつけたいのが荷物制限です。
FSAはスーツケースの重量制限が23kg以内、カンタス航空なら30kg以内と余裕がありますが、LCCは荷物制限が厳しいです。
例えば、ジェットスター航空なら無料なのは機内持ち込み荷物のみで、重量制限も7kg以内。
ジェットスターの手荷物の検査は厳しくチェックされますので追加料金払わないようにしたいですね!
レガシーと比べると、LCCは航空券の値段を安くする分、サービスが必要最低限です。
LCCにサービスをいくつも追加してしまうと、結局レガシーと料金がそんなに変わらなかったということもよくあります。
そのため…
- 『飛行機は移動手段は移動手段!』と割り切れる方なら、ジェットスター航空などのLCC
- 『余裕を持ってゆったり旅行したい!』という方なら、カンタス航空などのレガシーキャリア
と航空会社を使い分けると、自分に合った航空券が見つけられるはずです。
お得な航空券を選んでオーストラリア旅行を楽しもう!
今回は、オーストラリア-日本の航空券の相場にポイントを絞ってご紹介しました。
チケットが安くなる時期の狙い目は大型連休の後です。
- 正月休み後~春休み前:1月中旬~3月上旬
- ゴールデンウィーク後~夏休み前:5月中旬~7月中旬
- 夏休み後:8月下旬~9月上旬
- クリスマス前:10月中旬~12月上旬
エアトリなどのアプリを活用しながら、お得な航空券を見つけてオーストラリア旅行を楽しみましょう。