貿易や金融、物流で東南アジアのハブとして急成長を遂げたシンガポール。
日本人には観光だけでなく、言語留学の地としても人気があります。
そこでシンガポール旅行をリーズナブル、かつ快適に楽しむために今回の記事では…
- シンガポールの航空券の相場はどれくらい?
- シンガポールの航空券が安くなる時期は?
- シンガポールの航空券を安く見つけるコツは?
といった疑問にお答えします。
ガイド歴13年。小さな旅行情報会社の代表をしております。お得に海外旅行を楽しむためのコツをご紹介しています。
シンガポールの航空券の相場とは
- LCC(格安航空会社)…4万円~9万円
- シンガポール航空会社…7万円~15万円
- ANA/JAL…9万円~27万円
見るとわかるように、シンガポール行きの航空券は、時期やタイミングによって金額が大きく変わります。
例えば連休の前後の平日やオフシーズンでタイミングが良ければ格安航空会社(LCC)で往復4万円の料金で安く行けることもあります。
しかし年末年始や長期休暇の前後では往復30万円近くになることもあります。
現在直行便で運航している航空会社は、全日空(ANA)や日本航空(JAL)、シンガポール航空やスクート、ジップエア(ZIPAIR)などです。
日本航空やシンガポール航空などのFSC(フルサービスキャリア)を利用すると往復13、14万ほどが相場になります。
シンガポールに行くのに利用できるLCC一覧
- スクート
- ジェットスター
- ジップエアー
格安航空券でシンガポールへ行く場合、成田空港と関西国際空港を選択できます。
航空券の相場は、若干ですが成田空港からの方が安い場合が多いです。
日本ーシンガポールのフライトの時間は6~7時間程になるため、LCC特有の狭い座席は少し窮屈に感じますが、航空券の安さは魅力的です。
「浮かせたお金でショッピングやグルメを楽しみたい」という方には、LCCがおすすめです。
ちなみに、満席時には速度がかなり落ちますが、ジップエアーはLCCながら全席無料でWIFIが使用できます。
成田 | 羽田 | 大阪 | |
スクート | ◯ | ー | ◯ |
ジェットスター | ◯ | ー | ◯ |
ジップエアー | ◯ | ー | ー |
シンガポールへ行くのに利用できるFSA(フルサービスエアライン)一覧
- ANA
- JAL
- シンガポール航空
フライト時間が7時間と決して短い時間ではないので、「移動時間も快適に楽しみたい」という方は、ANAやJALといったFSA(フルサービスエアライン)もおすすめです。
シンガポール航空であれば、時期やタイミングが良ければ7万円ほどで航空券を購入することも可能です。
ちなみにシンガポール航空は、SKYTRAX社の「ワールドベストエアラインアワード2023」で世界最高の航空会社に選ばれています。ANAは3位、JALは5位でした。
成田 | 羽田 | 大阪 | |
ANA | ◯ | ◯ | ◯ |
JAL | ◯ | ◯ | ー |
シンガポール航空 | ◯ | ◯ | ◯ |
「エアトリ」は世界中の航空会社から最安値の航空券を表示してくれるアプリです。旅好きなら持っておくと損しません。
時期によって変わるシンガポールの航空券料金
シンガポールは熱帯モンスーン気候に属しているため、年間を通して平均気温26℃~27℃と温暖な気候です。
そのため他の国のように季節によって航空券の相場が大きく変わるということは少ないです。
ただし、連休では一気に金額が変わるため注意が必要です。
- 12月~1月:クリスマス・年末年始
- 1月後半~2月上旬:旧正月
(中国の春節) - 8月中旬~9月上旬:「シンガポール国際花火大会」の期間
(シンガポールの国民的なお祭り)
できるだけリーズナブルにシンガポールの航空券を見つけたい方は、この時期は避けましょう。
【ベストシーズン】シンガポールの航空券が高い時期
3月~10月:乾季で雨が少なく、湿度が下がるので過ごしやすい。
シンガポールは、雨の少ない3月~10月がベストシーズンになります。
この時期の航空券の相場は高く推移していて、9〜15万円ほどです。
特にシンガポールの学校休暇期間になる6月から7月にかけては、現地の人々や観光客が増えるため、観光スポットやホテルが混雑する傾向があります。
また、航空券や宿泊施設の価格も上昇することが多いです。
人混みを避けてゆっくり旅行を楽しみたい方は、この期間を避けることをおすすめします。
ちなみに乾季で雨は少なくなりますが、突然スコールになることも。また、湿度は下がりますが、日差しが強いので、折りたたみ傘と熱中症対策、お忘れなく!
【オフシーズン】シンガポールの航空券が安い時期
シンガポールのオフシーズンは11月〜2月の雨季の時期です。
この時期は、タイミングさえよければ格安航空会社(LCC)で往復4万円ほどで行けることもあります。
シンガポール航空などのFSA(フルサービスエアライン)でも往復10万以下の航空券が見つかることもあります。
この時期は雨が多くなりますが雨が降ることにより気温が下がるため、比較的過ごしやすいです。
また、ピンポイントで安い航空券を狙うなら、大型連休の後の期間は航空券が安くなる傾向にあります。
雨季の時期は、モールやレストランでしっかり冷房が効いているので肌寒く感じるかもしれません。薄い上着を持っておくと重宝します。
航空券購入がまだならホテルとセットが絶対お得!
もし航空券とホテルの購入がまだであれば、『航空券+ホテル』のセットで予約すると最安値になる場合がほとんどです。
なぜセットにすると安くなるかというと…
実は航空券には、個人に売る「PEX運賃」と、旅行会社に売る「IT運賃」の2種類があるけど、セットなら安い「IT運賃」で良いよ!
航空券とセットだとキャンセル率がぐっと下がるから、普通より安くしてあげる。
まだ航空券とホテルのセット料金が安くなる理由はあるのですが、長くなるので詳細が知りたい方は関連記事からどうぞ。
実際にどれくらい安くなるかというと、特に閑散期なら、セットにすることでホテル代が3割引から無料くらいになるイメージです。
元々は安いIT運賃の航空券は団体旅行専用だったのですが、1994年から1人でも利用できるようになりました。あやしい仕組みではないのでご安心を!
航空券+ホテルセット購入のメリットデメリット
【メリット】
- びっくりするほど料金が安い
- 出発直前でも金額があまり変動しない
- 満室でもセットなら泊まれるかも
【デメリット】
- 出発日前でもキャンセル料が発生
- 周遊タイプの旅行には向かない
航空券+ホテルのセットで買えるところ
国内航空券とホテルのセット販売を取り扱っているところは多いのですが、海外航空券とホテルの組み合わせに対応しているところは限られています。
おすすめの旅行サービス3選と簡単な特徴をご紹介します。
シンガポールの航空券をお得に購入するコツ
多くの方は「シンガポール旅行を満喫するために、少しでも航空券代を浮かせたい…」と考えておられるのではないでしょうか?
最近はどこの航空会社もアルゴリズムを組み、航空券の料金は予約状況や時期、需要など様々な要素で変動します。
そのため同じ予約日でも、実は同グレードの航空会社で航空券の値段が大きく違うことはよくあります。
一昔前はそれぞれの航空会社の公式サイトで検索して安いところを探す必要がありましたが、最近はお得な航空券を見つけるのに便利なサービスが沢山あります。
例えば、無料アプリの「エアトリ」なら、希望した条件で一番安い航空券を世界中の航空会社から比較して一発で見つけてくれます。
便利なサービスを賢く利用して、お得に旅行を楽しみましょう~
レガシーキャリアとLCC(ローコストキャリア)のサービスの違い
すでにご紹介したように、LCCが安いのは間違いないのですが、航空券を予約する際に、値段だけを見てしまうと失敗することがあります。
それがシンガポール航空のようなFSCと、ジップエアーのようなLCCのサービスの違いです。
- 座席の広さ
LCCは座席間隔が狭いため、少し窮屈です。
筆者は身長が185cmと比較的高いほうなので、LCCの座席だと常に膝があたっている状態です。
身長が170cm以上ある男性だと、基本的には座席の前には握りこぶし1つ分あるかないかというぐらいなので、これで直行便で7時間弱だと、辛いと感じる方もいるかもしれません。
*追加料金で広い足元の広いシートを選択することは可能。
- 機内サービス
レガシーキャリアではしっかりとした食事が出るのに対して、LCCは値段設定が非常に安いため、機内サービスも最低限です。
食事はもちろん、お菓子や飲み物も提供されません。そして飲食物の持ち込みも禁止されているので注意が必要です。
ただし、事前に予約すれば、1食500円前後と比較的リーズナブルに購入できるので、航空券が安い分ある程度割り切って利用するのも手かもしれません。
- 荷物制限
レガシーキャリアとLCCで気をつけたい違いが荷物制限です。
レガシーキャリアはスーツケースの重量制限が23kg以内、シンガポール航空なら30kg以内と余裕がありますが、LCCは荷物制限が厳しいです。
例えば、ジップエアーやジェットスターなら無料なのは機内持ち込み荷物のみで、重量制限が7kg以内。
超過した場合は、追加料金を支払う必要があります。
レガシーと比べると、LCCは航空券の値段を安くする分、サービスが必要最低限です。
LCCにサービスをいくつも追加してしまうと、結局レガシーと料金がそんなに変わらなかったということもよくあります。
そのため…
- 『飛行機は移動手段は移動手段!』と割り切れる方なら、ジップエアーなどのLCC
- 『余裕を持ってゆったり旅行したい!』という方なら、シンガポール航空などのレガシーキャリア
と航空会社を使い分けると、自分に合った航空券が見つけられるはずです。
お得な航空券を選んでシンガポール旅行を楽しもう!
ハイシーズン
3月~10月
ローシーズン
11月~2月
この記事では、シンガポール旅行にかかる航空券の相場に絞ってご紹介されていただきました。
チケットが安くなる時期の狙い目は11月~2月の雨季の時期や、大型連休の後です。
旅行費用が安くするコツを活用して、シンガポール旅行をお得に満喫してくださいね!