
旅行先のホテルでどうしても手洗い洗濯が必要になることってありますよね。
ホテルで洗濯できると…
- 旅行帰りも衣類がきれいで衛生的
- 長期滞在でも衣類が少なくて済む
- 子どもが服を汚しても安心
なんてメリットがあります。
「ホテルで衣類を洗濯したい!」「ホテルで上手に手洗いするコツは?」「ホテル洗濯でおすすめのグッズはある?」とお悩みの方のために、手洗い洗濯のコツや用意しておくと役立つグッズをご紹介します。
筆者:ジンベエ
ホテルで洗濯する方法とコツ&おすすめグッズ4選!
では、早速ホテルで衣類をスマートに手洗いするための方法を「洗う・脱水・干す」の3つのステップに分けて確認していきましょう。
手洗いするのに便利なグッズもありますが、ない場合の対処方法も併せてご紹介するのでホテルで困っている方は参考にしてみて下さい。
1.ホテル洗濯の「洗い方」
ホテルで衣類を手洗いする場合、洗面器やバスタブにお湯と洗剤を入れて、その中で手洗いするのが一般的です。
ただ、やったことのある方ならわかると思うのですが、手で一枚ずつゴシゴシ洗うのはかなり重労働…。
そこで汚れた衣類をホテルの室内で洗う時にあると便利なのが「ソロサピエンス ザブル」です。
いわゆる防水バッグで汚れた洋服・水・洗剤を加えて10秒くらい振るだけで洗いが完了します。
また、洗濯用洗剤は洗浄力が強いので手洗いでずっと手に付着していると痒くなったり荒れてしまったりしますよね。
ザブルなら、洗剤や水に触れずに洗濯が完了するので安心です。
唯一の欠点は、説明書通りだと女性には少し重いというところ。一度にTシャツ3枚までと書かれていますが、男性でも結構重く感じます。
無理せずに水は1Lくらい、服は1枚ずつ洗うようにしましょう。
追記!
メーカー様よりご連絡があり、半分の5Lサイズのザブルが発売されたそうです!
力に自信のない方は、5Lサイズがおすすめです。
また、もしザブルがない場合でも、ビニール袋で代用することもできます。1,2回洗うと破れてしまったりするので耐久性はありませんが、洗面台でゴシゴシ洗わないで済むので楽です。
洗剤はシャンプーやボディーソープでも大丈夫?
ホテルで衣類を手洗いするのに、洗剤がない場合にはシャンプーやボディーソープでも代用は可能です。
洗剤なしで洗うよりは遥かに綺麗になります。
ただ、どうしても洗濯用洗剤と比べると洗浄力が落ちる分、次の日に少し生乾き臭がしてしまうことが多い気がします。
もしあらかじめホテルで手洗いする予定なら、トラベル用の洗濯洗剤を用意しておくことをおすすめします。
アタックZEROワンパックタイプの方は、ドラッグストアなどでも購入できます。
この2種類の使い分け方は「目的地別」です。
- 国内旅行:アタックZEROワンパックタイプ
- 海外旅行:ドクターベックマン
と使い分けています。
海外の水道水は硬水のところが多く、日本の軟水の水向けに作られた洗濯洗剤は泡立ちにくいため、海外旅行の際には硬水軟水どちらにも対応したドクターベックマンのトラベルウォッシュを使うようにしています。
生乾き臭には熱湯消毒も便利
一日中歩きまわって汗だくになった服や、スコールで濡れてしまった服など、洗ってもニオイが出そうな服ってありますよね。
洗濯の生乾き臭の原因は「増殖した雑菌」です。
そこでホテルの手洗いテクニックとしておすすめなのが「熱湯消毒」です。
安いホテルでもお湯を沸かすポットは置いてあるところが多いので、お湯を沸かしてバスタブで服にかけてから洗うようにすると、びっくりするほどホテルの部屋干しでもニオイが出にくくなりますよ。
2.ホテル洗濯の「脱水の仕方」
ホテルでの手洗いは「脱水」が非常に重要です。
というのも脱水がしっかりできていないと、次の日生乾きで嫌なニオイがしたり、リュックやスーツケースの中が湿ったりしてしまう原因になるからです。
ホテルで脱水する時には…
- 普通に脱水
- バスタオルで挟んで脱水
と2ステップで水気を取るようにすると、次の日までにしっかり乾かせる確率がぐっと上がります。
まずは、「普通に脱水」です。
ザブルで脱水する場合には、くるくるとザブルごと絞るように丸めると脱水が完了できます。手が濡れないのは助かります。
もし洗面台やビニール袋を使って洗うなら、脱水は仕方ないので両手で絞りましょう。
洗剤を使って洗っている場合には…
洗い→脱水→すすぎ→脱水→すすぎ
と繰り返して、しっかりと洗剤を落とします。
最後に「バスタオルで脱水」です。
机の上などにバスタオルを広げて、その上に脱水した洋服を重ねます。巻物を作るようなイメージでぐるぐる力を込めながら丸めましょう。
床がきれいなところで踏んでもOKです。
衣類の残った水分をバスタオルが吸ってくれるので、しっかりと脱水できます。
*もちろんきれいなバスタオルを使って下さいね!
バスタオルで脱水するようになってからは、超厚手の服以外はしっかりと次の日には乾いています。
3.ホテル洗濯の「干し方」
ホテルの手洗いが脱水まで済んだら、後は干すだけです。
バルコニーやクロークがあるような部屋だと簡単に干せるのですが、ビジネスホテルなどリーズナブルなところを利用していると、大体干すところを探す必要があります。
よくやってしまうのが…
上の画像のように机や椅子にバサッとかける方法なのですが、どうしても空気に触れない面ができてしまうため、乾きが悪くニオイが出やすいです。
特にソファなんかにかけておくと、衣類にソファの染み込んだようなニオイが移って悲惨なことになることも…。
ホテルで洗濯物を干すのに便利で愛用しているのが「Caudblor ポータブルトラベルワイヤーロープ」です。
両側がカラビナになっているので、ドアの取っ手やフック、机の脚など、ホテルの部屋で干し場を作れます。
ロープだけだと濡れた衣類が重みで真ん中によってきてしまって乾きが悪くなるのですが、ミニサイズの洗濯バサミもセットになっているので、しっかり衣類を固定して乾かせます。
使わない時にはロープを巻き取って収納できるので気に入っています。
また、バックパック旅行でできるだけ荷物を減らしたいという方は、画像右側のシートゥーサミットのクローズラインという製品がロングセラーです。
シートゥーサミットは非常にコンパクトなトラベルグッズが多く、クローズラインもポケットに収まるようなサイズ感ながら全長3.5mになります。
極限までシンプルにしてあるので使い方は少しコツが必要ですが、ロープにビーズが取り付けられているので、たくさん干しても衣類が真ん中に寄るようなこともありません。
「Caudblor ポータブルトラベルワイヤーロープ」と比べると少し旅上級者向けアイテムですが、シートゥーサミットの「クローズライン」もおすすめです。
ホテルの部屋のどこに干すのが乾きやすい?
部屋の中でどこに干すと乾きやすいか迷ってしまいますが、基本的には「空気の流れ」のあるところが良いです。
ホテルの部屋なら以下の2つのポイントがおすすめです。
- 浴室
- 空調の下
まず、鉄板なのが「浴室」です。
換気扇が24時間動いているので、衣類が乾きやすくなります。
また、脱水が甘くて水が衣類の下からポタポタ垂れてしまってもお風呂なら安心です。
もしライトのスイッチと連動して換気扇が動くタイプなら、寝ている間もライトはつけっぱなしにしましょう。
もう一つおすすめなのが「空調の下」です。
エアコンから乾いた風が出てくるので、Tシャツぐらいだったらあっという間に乾いてしまいます。
普通のエアコンが部屋にあるなら、風向きを調整して濡れた衣類に当たるようにしましょう。
全館空調でオンオフや温度を調整するタイプなら、空気の出口が天井にあると思うので、その真下に衣類を干すのがベストです。
干し場を作るのは少しアイデアが必要になりますが、空気がよく通るところに干すと乾きが早くなるので工夫しましょう。
クローゼットの中は意外と乾きづらい…
ホテルによってはクローゼットのところにしか引っかけられないようなハンガーのところもありますよね。
ただクローゼットの中って意外と濡れた服は乾きません。空気の流れがないからなんでしょうね。
どうしてもクローゼットしか干すところがない場合には、最低限クローゼットの戸は開けっ放しにするようにしましょう。
ベランダに干す場合はその土地の習慣に要注意
太陽が出ている時間に干せるなら、ベランダに干してしまうのが一番です。太陽の力は偉大です。
国内のホテルだったら、外干ししてしまっても全然問題ありません。
ただ、海外ではベランダに洗濯物を干すのを禁止しているところも少なくありません。
コンドミニアムなどベランダ付の部屋を利用している時には、外に干しても大丈夫なのか事前に確認するようにしましょう。
ホテルで手洗いできる衣類・できない衣類
次にホテルで手洗いするのにおすすめの衣類と、あまり手洗いしないほうが良い衣類をご紹介します。
ホテルで手洗いしないほうがよい衣類
- ジーンズ、綿パン、トレーナーなど厚手の服
- ウールやカシミヤなどデリケートな衣類
ジーンズやトレーナーなど、厚手の衣類はどうしても乾くのに時間がかかるため、次の日にチェックアウトするような場合には洗わないほうがよいです。
これまでの経験からすると、部屋干しの場合には大体24時間くらいはかかります。
そのため夜洗って次の日の夜まで干せるなら、洗ってしまっても問題ありません。
「次の日帰国だけど汚してしまってどうしても洗いたい」という場合には、次の日半乾きの衣類をしまえるようなジップロックやビニール袋を用意しておきましょう。
自宅の洗濯機でも洗えないようなデリケート衣類は、当然ホテルでの手洗いもNGです。
ホテルで手洗いできる衣類
- Tシャツなど薄手の衣類
- 下着や靴下、水着
- 子ども用の衣類
基本的には薄手で洗濯機が使えるような衣類はどれでも手洗いしてしまって問題ありません。夜洗って次の日の朝には乾いています。
衣類を部屋で洗濯して着回せると、どんな期間の旅行でも大体3日分のセットで十分になります。必要最低限の荷物で旅行を楽しむバックパッカーの仲間入りです。
また、小さなお子様と一緒だと、どうしてもたくさんの着替えが必要になりますが、ホテルの部屋で手洗いできると荷物の量が減らせるので身軽な荷物で移動できます。
ホテルで手洗いのおすすめグッズ4選
これまでいろいろなトラベルグッズを使ってきましたが、愛用し続けているグッズのおすすめポイントをご紹介したいと思います。
1.ソロサピエンス ザブル
筆者のバックパッカー時代は丈夫なビニール袋で洗濯していましたが、「こんなアイテムがその時あればよかったのに」と思わせてくれるトラベルグッズです。
衣類が多いと、結構ホテルで手洗いするのは重労働なんですが、ザブルなら水・洗剤・衣類を入れて何度がバシャバシャ振れば洗濯が完了します。
洗い・すすぎ・脱水までコレ一個で済んでしまうスグレモノです。
使わない時には折りたたんでコンパクトに収納できるので、かさばらないのも魅力です。
『脱水がしにくい』という口コミを見かけますが、服が中で丸まった状態で脱水するとうまくいきません。脱水する時には袋の中で服を広げて絞るとしっかり水が切れます。
2.ドクターベックマン トラベルウォッシュ
海外は硬水のところが多く、日本の洗剤だと泡立ちがものすごく悪くなります。
ドクターベックマンのトラベルウォッシュは、軟水と硬水の両方に対応してくれているので、とりあえずこれ1本をトラベルポシェットに入れておけば、ホテルの洗濯で洗剤に困ることはなくなります。
1本700~800円位とリーズナブルで、1本で約20回分なので、ほとんどの方は1回購入するとしばらく使えます。
3.Caudblor ポータブルトラベルワイヤーロープ
実はこのワイヤーロープにたどり着く前に、普通のロープやはしご形状になった洗濯用のロープなど、いろいろなトラベルグッズを使ってみました。
でも、かけたいところに長さが足りなかったり、紐でピンと張れなかったりなど、満足できる製品がなかなかありませんでした。
この製品は中華製のよく知らないブランドなのでちょっと心配だったのですが、シンプルな作りで今の所壊れそうな気配はありません。
長さが8m弱あって、かける時に自由に調節可能なので、たくさんの衣類にも対応でき両側がカラビナになっているので干すところを作るのが非常に簡単です。
洗濯バサミやフック、トラベル袋がセットになっているので、使わない時にはすっきり収納できます。
4.シートゥーサミット クローズライン
シートゥーサミットクローズラインは、Caudblorトラベルワイヤーロープよりもさらにコンパクトサイズで収納場所に困らないシートゥーサミットのベストセラーです。
形状上、どうしても収納時に紐がくちゃくちゃになってしまいますが 、このサイズ感はバックパッカーにとってはかなり助かります。
全長も3.5mまで使えるので、2人分くらいの衣類なら十分に干せるスペースが確保可能。
このサイズ感で洗濯バサミの役割をしてくれるビーズまで取り付けられています。
国内旅行だけでなく、海外旅行のホテルでも重宝する洗濯ロープをお探しのバックパッカーにおすすめです。
ホテルで手洗い以外の洗濯方法と値段
「自分で手洗いするのは面倒だ!」という方なら、ほかの方法もあります。
それぞれでかかる料金とメリット・デメリットをご紹介します。
周辺のコインランドリーを利用
- 料金:500円~1,200円
- メリット:手軽・リーズナブル
- デメリット:時間がかかる・治安
ホテルがたくさん並んでいるようなエリアだと、必ずと言っていいほど周辺にコインランドリーがあります。
一度にたくさん洗えて、なおかつ乾燥までできるので、手軽に洗濯ができます。
一回にかかる費用は、国内外どこでも洗濯から乾燥、洗剤代まで入れて大体500円~1,200円くらいです。
手軽なのは助かりますが、乾燥まですると2時間弱かかるため、その時間が少しもったいないのがデメリットです。また夜に利用する場合には、女性の方は治安にも注意しましょう。
ホテルのランドリーサービスを利用する
- 料金:400円~1,000円/枚
- メリット:手軽・プロのクリーニング
- デメリット:コスト
名前の知られたホテルであれば、大抵ランドリーサービスが用意されています。
夕方までに渡せば、次の日のチェックアウトまでに受け取れることが多いです。
フロントまで持っていくか、申し込むと部屋まで取りに来てくれるところもあり、手洗いやコインランドリーを探すよりはるかに手軽ですね。
ホテルによっては、外れていたボタンの付け替えやほつれ直し、しみ抜きなどに対応しているところもあります。
ただし、料金はそれなりにかかります。
一般のクリーニング屋さんと同じで、衣類の種類に応じて1着あたりで値段が決まっています。
大体の相場だと、Yシャツ1枚が500円前後、スーツ一着が3,000円前後です。
ホテルの手洗いをマスターすればあなたも旅の上級者!?
今回はホテルで汚れた衣類の手洗いをする方法やおすすめの洗濯グッズをご紹介しました。
洗濯機が付いているようなコンドミニアムを除けば、ホテルの部屋に洗濯用のスペースなどないので、衣類を洗うのには工夫が必要です。
「洗う・脱水・干す」の3つのステップに分けて洗い方をご紹介したので、ぜひ旅行の参考にしてみて下さい。
ホテルの部屋で洗濯ができるようになると、旅行で必要な衣類が減って身軽な旅行が楽しめるようになります。
旅の上級者であるバックパッカーのように、必要最低限な荷物で旅行をもっと楽しみましょう。
【今回紹介したトラベルグッズ】