大型のスポーツ用品や家具家電などを持って移動する際に注意が必要な航空会社の超過料金。
国際基準である158cm以上や国内線で多い203cm以上など、サイズ超過でかかる費用を航空会社別でまとめてみました。
サイズ超過料金がどうしてもかかってしまう場合の対処方法もご紹介しますので参考にしていただければ幸いです。
スーツケース158cm以上では超過料金がかかる
受託手荷物のサイズで世界基準になっているのは「3辺の合計が158cm以内」というものです。
3辺には、キャスターやハンドルなどの出っ張りも含まれています。
このサイズを超える場合には、航空会社によって定められている超過料金を支払う必要があります。
また、超過サイズの荷物に関しては、事前に問い合わせや予約をしておかないと預かり不可の場所もあるため、158cmを上回る荷物を預ける予定の方は、航空会社の公式サイトにてルールを確認しましょう。
日本の航空会社:158cm以上のスーツケース超過料金
日本の航空会社や、国内線に関しては、世界基準ではなく、一般的な飛行機の許容サイズである203cmが規定となっているところが多いです。
また、スポーツ用品や楽器などで158cm、もしくは203cmのサイズを超過してしまう場合には別途で規定が用意されているので、各航空会社の詳細情報をご確認下さい。
航空会社 | サイズ規定 | 超過料金 |
ANA(国際線) | 158cm~292cm | 20,000円 |
ANA(国内線) | 203cm | 無料*搭載可能な場合 |
JAL(国際線) | 203cm | 10,000~20,000円 |
JAL(国内線) | 50cm×60cm×120cm | 無料*搭載可能な場合 |
ピーチ | 203cm | 受付不可 |
スカイマーク | 50cm×60cm×120cm | 受付不可 |
ジェットスター | 1辺1m | 2,000円 |
春秋航空 | 203cm | 4,000円 |
スターフライヤー | 203cm | 受付不可 |
AIRDO | 203cm | 受付不可 |
ソラシドエア | 203cm | 事前連絡 |
*楽器やスキー板などのスポーツ用品は例外あり。
アジアの航空会社:158cm以上のスーツケース超過料金
日本で発着のあるアジアの航空会社の場合、基本的には世界基準の158cm以内が規定となっています。
超過料金に関しては、海外では現地通貨での支払いのみに対応しているところが少なくないので、予め外貨か、現地で使えるクレジットカードを用意しておきましょう。
航空会社 | サイズ規定 | 超過料金 |
大韓航空 | 158cm | 10万~20万ウォン |
アシアナ航空 | 158cm | 10万~20万ウォン |
エアソウル | 203cm | スポーツ用品は無料 |
中国国際航空 | 158cm | 980元 |
中国南方航空 | 158cm | 1000元 |
中国東方航空 | 158cm | 1000元 |
キャセイパシフィック航空 | 203cm | 楽器類などは別途 |
シンガポール航空 | 158cm | 問い合わせ |
マレーシア航空 | 158cm | 問い合わせ |
タイ国際航空 | 158cm | 問い合わせ |
エバー航空 | 158cm | 150ドル |
タイガーエア台湾 | 203cm | 問い合わせ |
欧米の航空会社:158cm以上のスーツケース超過料金
フライトが日本⇔欧州の場合、158cm以上の受託手荷物の超過料金もかなり高額になってしまいます。
航空会社 | サイズ規定 | 超過料金 |
アメリカン航空 | 158cm | 20,000円 |
デルタ航空 | 158cm | 175ドル |
ルフトハンザ航空 | 158cm | 20,000円 |
ユナイテッド航空 | 158cm | 20,000円 |
エールフランス航空 | 158cm | 300ドル |
エアカナダ | 158cm | 100ドル |
アエロフロート | 203cm | 事前問い合わせ |
アリタリア航空 | 158cm | 300ユーロ |
サイズ超過の場合の対処法
どうしても荷物のサイズが航空会社の規定を超過してしまう場合、以下のような対処法があります。
1.国際郵便を使う
航空会社に支払う超過料金と同じくらいかそれ以下で、国際郵便を使って荷物を送ることも可能です。
国際郵便のサイズ規定は送る国によって異なるのですが、例えばアメリカ⇔日本の場合、「長辺1.05m・長さと横周の合計2m」と定められています。そのため、スーツケースの158cmよりも大型の荷物を送ることも可能です。
そして、国際郵便の料金は、重量と発送方法の種類で決まるため、サイズの大小は料金に関係ありません。
例えば、10kgの荷物を日本からアメリカに送る場合…
- EMS(国際スピード郵便) 14,500円
- SAL(エコノミー航空便) 12,550円
- 船便 6,750円
以上のように、航空会社で支払う超過料金よりも安く収まります。
何よりも、この方法を使うと、大きな荷物を移動中持ち歩く必要がなく、自宅まで届けてくれるのが大きなメリットです。
船便は安いですが、ボロボロになって届くこともあるので、ダンボールの補強と中に入れる荷物の選別が必須です。
2.スーツケースを変える
1回の超過料金で数万円かかる場合もあるため、予め超過料金がかかってしまう荷物であることがわかっているのであれば、規定内サイズで最大容量のスーツケースを買ってしまったほうが安く済むこともあります。
荷物によってはどうしても超過したケースじゃないと駄目というパターンもありますが、単純にスーツケースサイズがオーバーしてしまっている場合にはおすすめです。
サイズ超過料金については事前確認を忘れずに
スーツケースのサイズが規定である158cmを超えてしまっている場合、航空会社が定める超過料金がかかってしまいます。
超過料金の設定自体も決して安いとは言えないので、荷物のサイズが怪しい場合には事前にどれくらい費用がかかるのか調べて対策を講じるようにしましょう。