ace.のコーナーストーンZ/CORNERSTONE-Zをプライベート用に購入したので、実際に利用してわかった口コミ評判にはなかなか載っていないようなメリット・デメリットをレビューでご紹介したいと思います。
これからace.のスーツケース購入をお考えの方は参考にしていただければ幸いです。
- できれば2万円台
- ポリカーボネート100%&キズが目立たない
- 安心の日本ブランド
- 容量70L前後
追記!
新たにコーナーストーンZの後継モデルであるコーナーストーン2-Zが発売されました!
筆者:ジンベエ
趣味がスーツケース収集で、使用したスーツケースは70台以上。お役に立つ情報をお届けします。
コーナーストーンZってどんなスーツケース?
コーナーストーンZ/CORNERSTONE-Zは、日本を代表する鞄メーカーエースのメインブランドであるace.から発売されているスーツケースです。
購入した74Lサイズは税込みで定価22,680円なのですが、楽天市場の公式ショップはポイント10%還元なので、実質20,000円で購入できました。
サイズラインナップは5種類
*ナンバーをクリックすると公式サイトが開きます。
No. | サイズ | 重量 | 容量 |
06235フロントオープン | 54*36*25cm | 3.1kg | 36L |
06231 | 55*36*24cm | 3.0kg | 37L |
06232 | 62*44*25cm | 3.6kg | 55L |
06233 | 67*48*28cm | 4.1kg | 74L |
06234 | 75*52*30cm | 4.9kg | 98L |
サイズラインナップはフロントオープンタイプを含めると全5種類あります。
今回購入したのは74Lサイズです。
ちなみに、日本人のニーズに合わせたサイズ設計のようですが、ace.の他のモデルのスーツケースには70Lサイズ台というのがなくて、どれも60L前後です。
1週間ほどの荷物をまとめるのに“ちょっと大きめのMサイズ”を探していたので、筆者にとってはコーナーストーンZの74Lがジャストサイズでした。
コーナーストーンZ|5つののメリット・デメリット
では、実際に使用してみて感じた口コミ評判には載っていないace.コーナーストーンZのメリット・デメリットをご紹介します。
1.キズのつきにくいPC100%のボディ
コーナーストーンZに使用されているのは世界大手のドイツ・コベストロ社のポリカーボネート。
エースのスーツケースは、安いモデルになると安価なABS樹脂と混ぜたハイブリッド素材が使われたりするのですが、コーナーストーンZに関してはポリカーボネート100%です。
ポリカーボネートは耐久性だけでなく軽量性にも貢献していて、74Lサイズでも4.1kgしかありません。
超軽量とまではいきませんが、一昔前の7,8kgのスーツケースと比べるとびっくりするくらいの軽さです。
また表面はキズのつきにくいシボ仕上げになっています。
完全にマットではなく適度に光沢もあって、パッと見で高級感があるところも気に入っています。
角張りデザインでコンパクトでも容量タップリ
ace. TOKYO LABELのスーツケース全般に共通している点なんですが、スーツケースが角張ったデザインになっています。
これは収納スペースを効率良く確保するための工夫みたいですが、確かに今まで使用してきた70Lサイズ前後のスーツケースと比べるとボディサイズがコンパクトです。
特に74Lサイズでも高さは67cmと高くないので女性の方でも扱いやすいと思います。
ちょっとした凹みで荷物が持ちやすい
コーナーストーンZの外装の工夫なんですが、底面に凹みがあります。
受託手荷物で預けたり、ターンテーブルから下ろしたりなど、意外とスーツケースを重い状態で持ち上げる機会ってありますよね。
コーナーストーンZには凹みがあるので、両手でしっかり抱えるようにして持ち上げられます。
ちょっとした工夫ですが、使いやすさにこだわったace.の凄さを感じました。
2.静音性ボチボチでスムーズなキャスター
コーナーストーンZに搭載されているのは50mmのダブルキャスターです。
最近では、50mmキャスターは大きくもなく、小さくもなくで平均的なサイズです。
筆者はこれまでHINOMOTO製のキャスターが搭載されたスーツケースを選んでいたので、今回コーナーストーンZを購入するのに一番心配だったのはキャスター性能です。
というのもエース株式会社は独自開発のサイレントキャスターという超スグレモノなキャスターがあるのですが、ace.のハードケースには搭載されていないんです。
ただ、実際に使ってみたらコーナーストーンZのキャスターの動きもスムーズで、音も若干静かめなので安心しました。
まだほとんど新品の状態ですが、キャスターのスムースさや音の大きさについてテストしてみました。
コーナーストーンZのキャスター音を比べてみた
空っぽの状態で静かでも仕方ないので、中には10kgの荷物を入れて石畳でテストしています。
テストしたのは以下の3台です。
- コーナーストーンZ(ace.) 双輪キャスター
- エアロフレックスライト(プロテカ) サイレントキャスター
- 1万円スーツケース 静音キャスター
コーナーストーンZのキャスター音テストの結果
*実測なので参考までに
- コーナーストーンZ 平均55db
- エアロフレックスライト 平均49db
- 1万円スーツケース 平均61db
コーナーストーンZのキャスターはプロテカのサイレントキャスターと1万円スーツケースのちょうど中間くらいでした。
デシベルってイメージがわきにくいので調べてみたら…
- 50dbは静かな事務所の中くらいで、通常の会話が可能なレベル
- 60dbは掃除機の音レベルで、声を大きくすれば会話ができるレベル
だそうです。(参考:日本騒音調査)
実際、荷物を入れて引いてみても、コンクリートの上や屋内ではかなり静かに感じました。
それとダブルキャスターなので石畳でも車輪を取られずにスムーズに移動が可能でした。
*コーナーストーンZよりちょっと高いパリセイド2Zには双輪キャスターでも静音モデルが搭載されています。
3.内装はシンプルだけど使いやすい
コーナーストーンZの内装は気持ち良いくらいシンプルでした。
両側に荷崩れ防止用のファスナータイプの仕切りがあって、片方は布地タイプなので空港で開けなきゃいけない時にも中身が見えづらくて良いと思います。
マチが高くなるアイディアも◎
ファスナータイプのスーツケースって、仕切りの高さに合わせて荷物をパッキングすると、閉じる時に真ん中に隙間ができます。
隙間の分も考えて荷物を多めに入れると、今度は仕切りに負担がかかります。
そこでコーナーストーンZは最初から布地の仕切りのマチが高くなるようになっています。
細かい部分ですが、収納スペースを無理せずに活用するアイディアで使いやすいです。
ポケットがないのはマイナスポイント?
ただ、ポケット類は一切ありません。
筆者は普段からオーガナイザーを使ってるので特に問題ないですが、おそらく人によっては大きなマイナスポイントになるんじゃないかと思います。
どうしてもポケットが必要という方はパリセイドZ
コーナーストーンZの内装は、コストカットのためにあえてシンプルにしているんだと思います。
数千円高くなるパリセイド2Zにはしっかり搭載されています。
「ポケットはやっぱりあったほうがいい!」という方は参考までに。
*パリセイドZのMサイズにあたるスーツケースは62Lで大体4泊~6泊に適したコンパクトサイズです。
次に大きなサイズは88Lになります。
見えない部分の丁寧さがエース
メンテナンス用のファスナー(メーカーは開けることを推奨していません)を開けると、プルドライブハンドルの部品を確認できます。
実はこの部分はスーツケースの品質を確認するのにおすすめなチェックポイントなんです。
コーナーストーンZの内部は、ボディの切断面もきれいで太いネジでしっかり固定されいているのがわかります。
実際にスーツケースの現物を見て購入する機会があれば試してみてください。
4.コスパが良い!
モデル名 | 容量 | 価格 |
コーナーストーンZ | 74L | 21,000円 |
パリセイドZ | 62L | 24,000円 |
パリセイドF | 61L | 30,000円 |
ウォッシュボードZ | 60L | 35,000円 |
この4種類がace. TOKYO LABELのハードタイプの現行モデルです。
表で確認するとわかりやすいですが、コーナーストーンZが一番リーズナブルなんです。
それも、特別な機能や装備で差別化されているわけではなくて、先程まででご紹介した内装ポケットがないとか、双輪キャスターが静音モデルかノーマルモデルかの違いなど、細かいところで差があるだけです。
なので…
「できるだけリーズナブルに品質が高いスーツケースが欲しい!」
「これまで格安スーツケースを使ってきたけど、ちょっと良いスーツケースも使ってみたい!」
なんていう方にはぜひace. コーナーストーンZがおすすめです。
5.キャスターストッパーが欲しい
ace.のスーツケースラインナップ全体への不満でもあるのですが、ぜひキャスターストッパーを付けていただきたいです。
キャスターがスムーズな分、電車やちょっとした坂道でも手を離すと転がっていくことがあります。
ただキャスターストッパーが搭載されたら2万円ちょうどでは買えなくなってしまう気もするので、難しいですが…。
ace.でコスパ重視ならコーナーストーンZがおすすめ!
シンプルでもしっかりした作りで扱いやすく、価格も2万円前後とace.の中では抜群にコストパフォーマンスの良いコーナーストーンZ。
公式サイトで見ていた時にはデザインがシンプル過ぎないか少し心配でしたが、届いたスーツケースは角張ったフォルムがスッキリしていてカッコいいです。
おそらく数年は使うので、また新たに発見したメリット・デメリット等あれば、追加で情報を掲載します。
何か質問等あれば、ユーザーの1人に分かる範囲でよければお答えするのでコメント欄からお気軽に。