海外旅行で人気の変圧器『BESTEK』3年使った感想正直レビュー!

 

海外旅行や海外生活の必需品である『変圧器』

日本で使い慣れた家電などを、海外でも使用したい際に重宝します。ただ、いろんな商品があるので「変圧器が必要だけど、どれを選んだら良いかわからない…」という方も多いのではないでしょうか?

そんな方に実際の経験を通しておすすめしたいのが『BESTEKの変圧器』です。3年間使ってみてわかった正直なメリットやデメリットをわかりやすくご紹介します。

この記事の
筆者:ジンベエ
海外ガイド歴12年。小さな旅行情報会社の代表をしております。現役ガイドならではの視点から本当に役立つ“生”のトラベルグッズ情報をお届けします。

どんな時に海外旅行用変圧器は必要?

実は、日本の100Vの電圧は世界的に見てもかなりレアなんです…。

日本以外に100V仕様の国は…ありません。

世界の電圧は幅広く、台湾なら110V、中国なら220Vといった具合に、110V~240Vに分かれています。そのため、海外では日本の100V仕様の電気製品はそのままでは使えません。

関連記事:国別一覧|海外旅行のコンセントの種類と電圧の違いについて

そこで必要になるのが…変圧器!

海外で日本の電化製品を使用するには、高い電圧を100Vに下げるためのダウントランスと呼ばれる変圧器を使用します。
変圧器の詳しい選び方などについては以下をご覧ください。

ただし、注意しておきたいのが、

海外へ行く=変圧器が必要!

という訳ではないということ。

実は電子機器のほとんどは変圧器の必要なし!

スーツケースとパソコン

海外旅行で欠かせないのがスマートフォンやデジタルカメラなどの電子機器

最近ではiPhoneがあればガイドブックなんかもデータ版で済むので荷物が少なくて楽ですよね。ガイドブックと辞書をバックパックに入れて持ち歩いていた頃が懐かしいです…。

では普段使っているiPhoneなどのスマートフォンの充電器を確認してみて下さい。

(画像出典:Apple)

アダプターのところに小さな文字で、

Input: 100-240V 1A 50-60Hz

と書いてあるのが見つけられたでしょうか?

“Input:100-240V”の部分が重要で、これは電圧が100Vから240Vであれば使用可能であることを意味しています。この表記がある電子機器なら、海外でも基本的に変圧器は必要ありません

海外旅行で重宝するスマートフォンやデジタルカメラ、ノートパソコンなどの電子機器の多くは、このようにどこの国でも使用できる全世界対応(マルチボルテージ)仕様になっていることが多いです。*『基本的に』と書いた理由は下でご紹介します。

逆に、電化製品にある表記に、

Input:100V 1A 50-60Hz

とあれば、対応しているのは“100V”のみなので海外で使用するには変圧器が必要になります。

そして筆者自身が3年使ってみて、また周りの海外生活をしている仲間の間でも評価が高いのがBESTEKという会社の変圧器です。

人気のBESTEK|海外旅行用変圧器 変換プラグ付きの特徴

BESTEKは、電子機器や自動車の電気関係の製品開発を行う企業です。
日本だけでなく、アメリカやイギリスなど世界50カ国で製品を販売しています。
アマゾンなどで
『変圧器』で検索すると、中国の怪しいメーカー系がたくさん出てくるので注意して下さいね。

変圧器「BESTEK」の製品情報

  • サイズ   幅158mm×奥行80mm×高さ37mm
  • 重量    290g
  • 定格容量  200W(最大消費電力 230W)
  • コード   1.5m
  • コンセント 3口 
  • USBポート 4口(2.4A×2、1.0A×2)
  • 入力電圧  90~240V
  • 付属品   変換プラグ

変圧器(変換プラグ付き)「BESTEK」のメリット

BESTEKの変圧器に対する印象は『ザ・万能』

変圧器はこうあるべきという機能や性能がしっかり搭載されています。中でも特にメリットに感じる部分をご紹介します。

メリット1:BESTEK1つで世界中どこでも大丈夫

海外旅行で行く場所が決まると、「電圧はいくつ?コンセントの形状は?」と調べる方が多いのではないでしょうか?

BESTEKの変圧器なら、90V~240Vの電圧に対応していて、変換プラグが付いてくるので、コレ1つで電圧やコンセント形状を調べる煩わしさから解放されます。

また変圧器は110V~130Vに対応している製品と200V~240Vに対応している製品に分かれますが、BESTEKなら全世界対応でどちらにも対応できます。

なので、BESTEKを購入してからは、世界中どこへ行くのにも電源絡みの悩みがなくなりました。

メリット2:BESTEKはマルチタップ代わりになる

BESTEKに電化製品を繋げているところ

海外旅行に行く時に持っていく電子機器を思い浮かべてみて下さい…。

スマホ、デジカメ、モバイルバッテリー、レンタルWi-Fi、ノートパソコンなど、結構たくさんありますよね。
でもホテルによっては『コンセントの口数が少なくて、充電が一つずつしかできない』なんてこともよくあります。友達や家族と相部屋だと、余計に大変です。

BESTEKの変圧器はそんな時に、海外で使えるマルチタップになってくれます。

コンセント3口+USBポートが4口あるので、最大7つのデバイスを同時に使用・充電可能です。ACアダプタもいらないので、荷物も減らせます。(画像は普段海外生活で使っている日本製の電化製品をすべてつなげた様子です)

充電器関連は手荷物の方に入れることが多いので、BESTEKの変圧器で荷物が減らせるのは助かります。

BESTEKは中国で特におすすめ

ご紹介したようにスマホなどはほとんどが全世界の電圧に対応しているので、本来は変圧器は必要ありませんが、中国はいろいろなタイプのコンセントが混ざっているので、写真のようにホテルのコンセントがAタイプは1口のみなんてこともあります。

BESTEKがあれば、マルチタップとしても活躍してくれるので、中国のどんな不便なコンセントでも問題ありません。

メリット3:BESTEKはとにかく軽い

BESTEKの変圧器は何より軽いんです。

同じような価格帯で、全世界対応変圧器で人気が高いのが、コチラ。

710gもあります。

周りでも使っている人がいますが、手に持つとズッシリくるので、完全に据え置き専用

BESTEKは300gを切るので、空港でマルチタップとして使ったり、ホテルでもすぐに出せるようにバッグに入れておいても負担になりません。
使い心地だけでなく、LCCなんかはスーツケースや手荷物の重さにもシビアなので、この400g弱の違いは大きいのではないでしょうか。

メリット4:BESTEKで電圧不安定な地域でも安心

『電圧が不安定…』って日本にいるとイメージがわかないかもしれません。

以前住んでいた中米の国では、110Vのはずなのに電圧が90V~130Vの間をさまよっていました。実は発展途上国は電圧が不安定なところが多いんです。
そして不安定な電圧は精密な電子機器にすごく悪い…。新品のPCが1,2年で壊れてしまった苦い思い出があります。

BESTEKは90V~240Vの電圧を100Vに安定させるので、繋いでおくだけで電子機器を守れます。
電圧が不安定な地域では、全世界対応の電子機器でも変圧器に繋ぐことをおすすめします。

【主な電圧不安定地域】
インド、スリランカ、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、モンゴル、ラオス、アルバニア、ウズベキスタン、グルジア、キルギス共和国、タジキスタン、ブルガリア、ベラルーシ、ルーマニア、ウルグアイ、チリ、ペルー、トンガ、ニューカレドニア、ニュージーランド、パプアニューギニア、パラオ、フィジー、イエメン、イスラエル、オマーン、カタール、キプロス、シリア、ヨルダン、レバノン、アフリカほぼ全域

BESTEKのデメリット

軽くて、全世界対応で、マルチタップになる万能なBESTEKですが、“正直レビュー”なので3年間使ってみてちょっと気になるデメリットについてもご紹介したいと思います。

デメリット1:作動音が気になる

BESTEKの楽天のレビューなんかを見ていると、「音は気になりません」なんてコメントも見かけますが、トランスの変圧する音やファンの音はそれなりにします。

日中はあまり気になりませんが、夜寝る時など静かになると結構煩わしく感じます。なので、寝室で使う電化製品用に購入予定の方は注意が必要かもしれません。

今いる中国では、大気汚染対策で寝室の空気清浄機用に使う予定でしたが、音が気になるので結局リビング用に日本から持ち込んだ日本製空気清浄機に使っています。

音が気にならない方もいるのかもしれませんが参考までに…。

デメリット2:ファンの部分の掃除は忘れずに

BESTEKの変圧器は、内部で発生する熱をファンで風を送って冷却する仕組みなのですが、空気の取り込み口のところにどうしてもホコリがたまりがちです。

ホコリがたまりすぎて、一度ファンが回らなくなってしまいました。故障かと思って焦ったのですが、ブラシでキレイにしたら元気に回り始めました。

購入する方は、定期的に空気の取り込み口の掃除を忘れずに。

デメリット3:消費電力の大きな家電には使えない

BESTEKの定格容量は200W(使える電力量)。

200Wって聞いてもあまりピンとこないかもしれませんが、スマートフォンの充電器が10Wくらい、ノートパソコンで50Wくらいです。

つまり、身の回りの電子機器は一通り繋いでしまっても全く問題ありません

ただ、ヘアドライヤーなどは消費電力が1000Wを超えるようなものもザラです。BESTEKにドライヤーを繋いで使うと、安全装置が作動するか、下手すると一瞬で壊れます。

なので、消費電力が大きなドライヤーやヘアアイロンなどを使いたいという方は、国内・海外両用のものを購入したほうが、リーズナブルで便利です。

最近では、日本で使っているような高機能のドライヤーで全世界対応のものも販売されています。

デメリット4:変換プラグをもうちょっとなんとか…

BESTEKの変圧器の強みの1つが、変換プラグ付きなこと。

変圧器自体はAタイプやCタイプのコンセントプラグですが、変換プラグが付いてくるので、世界中どこに行っても怖くありません。

ただ…

変換プラグが大きいんです…!1個1個がピンポン玉くらいのサイズ感…。

せっかく変圧器がコンパクトで軽いのに、変換プラグも一緒にメッシュポーチなんかに入れるとすごくかさばります。

なので、コンパクトにまとめたい方はマルチ変換プラグを別に用意するか、必要な変換プラグだけをBESTEKと一緒に持ち歩くといいかもしれません。

変圧器の音やファンにホコリが溜まるのは構造的に仕方ないですが、変換プラグの部分はBESTEKさんになんとか改善をお願いしたいです。

ただ、総合的に見れば、BESTEKの変圧器よりも万能で使いやすい製品は10年海外生活していても、まだ見たことがありません。

自信を持っておすすめできます。

人気の変圧器「BESTEK」の使い方

では、簡単にBESTEKの使い方をご紹介したいと思います。

基本的に変圧器の使い方は使用したい電化製品の消費電力を確認→接続の2ステップです。

1.BESTEKに繋げたい電化製品の消費電力を確認

まず、使用したい電化製品の消費電力を確認します。

変圧器の定格出力を超えてしまわないようにしましょう。BESTEKの消費電力は『定格出力 200W 最大出力 230W』です。
万が一超えてしまっても、BESTEKのように安全装置が付いている変圧器なら、電源が落ちるだけで済みます。

画像は100Vの電源にしか対応していないオムロンの電動歯ブラシです。わかりにくいのですが、赤い四角で囲ったところに消費電力などの詳細が記載されています。

オムロンの電動歯ブラシの場合、

100V~110V 50Hz/60Hz 1W

と表記があったので、消費電力は1Wでわかりやすいです。

消費電力はW表記のほかに、VAと記載されていることもあります。『10VA=10W』です。

もし消費電力の表記がない場合には、

『◯◯V(使用する電圧)×〇〇A(電流)=〇〇VA(消費電力)』の計算で消費電力がわかります。

一般的な消費電力の目安を参考にしましょう。

ノートパソコン 20Wー50W ヘアアイロン 30Wー200W
スマートフォン充電器 10Wー15W 旅行用電気ケトル 300Wー500W
電気シェーバー 10Wー15W 電気蚊取り線香 5Wー10W
ドライヤー 300Wー1400W アイロン 900Wー1200W

2.BESTEKに接続

次のように電化製品をBESTEKにつなげます。

  1. コンセントにスイッチがある場合はオフにする    
  2. BESTEKのプラグをコンセントに差し込む。必要に合わせて変換プラグを使用する
  3. 使用する電化製品のプラグをBESTEKに挿し込む
  4. 変圧器のスイッチをオンにする
  5. コンセントにスイッチがある場合はオンにする
  6. 電化製品に電気が供給されているのを確認する

ジンベエ

電圧が200V~240Vの高い国のコンセントには、オンオフを切り替えるスイッチが付いていることがあります。
これはプラグの抜き挿しで家電に急に負荷がかからないようにするためなので、家電を使用する際にはオンオフを切り替えながら使いましょう。

海外留学から旅行まで変圧器「BESTEK」で生活が便利になる!

新しく日本から来る方に、『どんな変圧器がおすすめですか?』と聞かれることがありますが、そんな時に必ずおすすめするのがBESTEKの変圧器

軽くて、マイタップみたいに使えて、全世界対応で、今のところ試してきた変圧器の中では最も万能な製品です。何より3年間、常に24時間繋げ続けても壊れないのがスゴイ。

これから海外に来られるのに変圧器をお探しの方がいれば、参考にしてみていただければと思います。

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