「フルスペックで堪能する、100Lの大容量。」がキャッチフレーズのスタリアVs。
これまでプロテカのスーツケースは4台ほど使用してきましたが、印象としてしては現行のプロテカのモデルで一番“プロテカらしさ”が感じられる機能性と品質の両立が気に入っています。
実際、昨年はマックスパス3やエアロフレックスライトなど注目の新モデルが他にもありましたが、プロテカの中では売上N0.1だったそうです。
実際に使ってみて感じた使い心地をレビューでご紹介するので、口コミではわからないメリットデメリットを確認するのにお役立てください。
追記
スタリアシリーズの最新モデルとして「スタリアCXR」が発売されました。最新モデルの使用レビューも用意しているので、気になる方はご確認下さい。
筆者:ジンベエ
趣味がスーツケース収集で、使用したスーツケースは70台以上。お役に立つ情報をお届けします。
スタリアVs使用レビュー|口コミではわからないメリット・デメリット
スタリアシリーズは前モデルのスタリアEXからキャスターストッパーが搭載されましたが、スタリアVsへのモデルチェンジでデザインが大きく変わりました。
プロテカには、最近ではエアロフレックスライトのような海外ブランドに負けないデザイン性の高いスーツケースもありますが、個人的にはスタリアVsのような昔からのプロテカらしい機能美を追求したデザインが好みです。
タテ・ヨコに走るリブデザインが、上品で洗練された雰囲気を醸し出しています。
では実際に使っていて感じた合計6つのメリットデメリットをレビューしてみたいと思います。
まずは、スタリアVsの口コミにはない1つのデメリットから。
1.TSAロックがフラットモデルではない…
プロテカの最新モデルには、ボディにTSAロックが埋まったようなフラット式が採用されています。
ただし、スタリアVsに関しては発売時期が微妙だったので、搭載されているのは前モデルと同じような凹凸のあるTSAロックになっています。
TSAロック部分に凹凸があると、空港スタッフが手荒に投げてぶつかった拍子に樹脂部品が割れてしまうことが時々あります。
プロテカの場合、プレミアムケアで航空会社に預けている間の故障も無償で対応してくれるので安心ですが、見た目にもフラットなTSAロックの方がスッキリしていますよね。
ただし、プロテカ・スタリアVsを愛用しながら感じたデメリットはこの2つくらいです。
では、次にスタリアVsを使っていて感じるメリットについてレビューしてみたいと思います。
2.ワンタッチでしっかり止まるキャスターストッパー
プロテカ・スタリアVsには、「マジックストップ」と呼ばれる特許を取得したキャスターストッパーが搭載されています。
手元のスイッチひとつでオンオフの切り替えができ、両方のキャスターに均等にロックがかかるため、揺れる電車の中でも片効きを防いでスーツケースをしっかり固定します。
最近では、キャスターストッパーを搭載したスーツケースが他にもたくさんありますが、スタリアVsに搭載されているマジックストップは、まずキャスターストッパーのスイッチがとても軽いのが特徴。
*写真撮るの下手くそですみません…めっちゃ写り込んでます。
仕組みはプロテカの説明を聞いてもよくわかりませんでしたが、キャスターストッパーはスイッチが中のワイヤーと連動してキャスター部分まで繋がっているはずですが、なぜこんなに軽くスイッチを押しただけでストッパーがかかるのか不思議なくらいです。
また、他のメーカーのスーツケースは、キャスターが摩耗していくにつれてロックする力が弱くなっていきますが、マジックストップは長年の使用でキャスターが摩耗しても一定の圧力で直接キャスターを固定する仕組みのため、ロックする力が変わりにくいのが特徴です。
実際筆者のスタリアVsはすでにかなりタイヤが摩耗していますが、まだまだしっかりキャスターストッパーが作動してくれています。
3.移動快適性を追求したサイレントキャスター&ベアロンホイール
プロテカのスーツケースで評価の高いサイレントキャスター&ベアロンホイール。
2つとも搭載しているのは、プロテカの中でも上位モデルのみです。
ベアロンホイールはホイール内部に摩擦抵抗を極限まで抑えた「高耐久性クロム鋼ベアリング」が搭載されています。
荷物をたくさん入れて重くなった状態でも滑るような軽さが魅力です。
安いスーツケースは、新品の時にはキャスターがスムーズでも、摩耗したり、荷物をたくさん入れると移動が大変になることが多いですが、スタリアVsに関しては100Lに荷物を満載にした状態でもとてもスムーズです。
筆者のスタリアVsも、新品時と比べるとかなり摩耗しましたが、まだまだしっかりスムーズに動いてくれるので助かっています。
また、サイレントキャスターはプロテカ独自のノイズキャンセリング機構で、タイヤに溝を施すことで体感音量を約30%軽減しています。
4.女性にも扱いやすいスクエアフォルム
スタリアVsで特に魅力に感じるのがサイズ感です。
筆者は普段、友人からスーツケースの選び方を聞かれた時に「大きすぎるスーツケースはやめたほうがいい」と勧めています。
高さがあると女性には扱いにくいですし、スーツケースの重量分荷物が入れられなくなるので…。
特に高さが70cmを超えるスーツケースは、海外の駅の階段でスーツケースを持って上がらなければいけない時に、かなり扱いにくく感じる方が多いです。
その点、スタリアVsは100Lサイズでも本体サイズが69cmしかありません。
そのため、荷物をたくさん入れた状態でも扱いやすく、キャリーバーを伸ばして引くときにも重心が低いので重さを感じにくいです。
ちなみに他のメーカーの100Lくらいのモデルと高さを比較してみるとこんな感じです。
プロテカ スタリアVs |
100L | 69cm |
サムソナイト コスモライト |
94L | 75cm |
リモワ エッセンシャル |
85L | 77.5cm |
また、高さを抑えることで、収納スペースにも深さがあるので、留学や海外出張などでサイズのあるものをスーツケースにパッキングするのにも余裕があります。
5.目立たないところの使いやすさ
プロテカのスーツケースは、使いながら使いやすさのための工夫が見つかる事が多いです。
日本メーカーらしさかなと思います。
例えば、持ちやすい工夫がしっかりされていて、底面に少しのくぼみがあるので、スタリアVsを横にした状態でも両手でしっかり掴みやすくなっています。
空港のバゲージクレームでスーツケースをコンベアから下ろす時もすごく楽です。
ほかにも、ちょっと写真ではわかりにくいのですが、スタリアVsの上部に付いているハンドルは持ち手が傾斜の付いた形状になっています。
最初なんでかなと思ったのですが、20kgくらい荷物を入れた状態で持ってみると、傾斜があることでフィットするので手が痛くなりにくいのに後から気が付きました。
こういう目立たないところの使いやすさは、日本メーカーのフラッグシップブランドであるプロテカならではかなと思います。
プロテカが“フルスペック”と言うだけあるなと感じます。
プロテカ・スタリアVsの仕様
スタリアVsは全5サイズ。
特にスタリアVsは50L~70Lサイズまでだけで3サイズを揃えているのが特徴で、探しているベストサイズが見つけられるはずです。
No. | サイズ | 重量 | 容量 | 価格 |
02951 | 45×38×25cm | 3.1kg | 37L | 50,000円 |
02952 | 51×41×29cm | 3.7kg | 53L | 53,000円 |
02953 | 55×44×30cm | 4.0kg | 66L | 55,000円 |
02954 | 60×47×30cm | 4.3kg | 76L | 57,000円 |
02955 | 64×50×34cm | 5.1kg | 100L | 61,000円 |
スタリアVsのカラーバリエーション
スタリアVsには、
- ガンメタリック
- ブルーグレー
- ショコラブラウン
- ワイン
- ダークシルバー
の5色がラインナップされています。
筆者が選んだのワインでしたが、ガンメタリックも格好よくかなり悩みました。
プロテカ・スタリアVsの口コミ評判
実際にプロテカスタリアVsを愛用しているユーザーの方の口コミも確認してみましょう。
プロテカは日本唯一の国産ブランドということで、どのスーツケースでも口コミ評判は良いですが、スタリアVsは平均評価が4.71と抜群に高いです。
代表的な口コミを確認してみましょう。
使い勝手が良い
止まるがよい
スタリア買い替え
日本が世界に誇る国産ブランドなので当たり前といえば当たり前ですが、口コミ評価も非常に高いです。
スタリアVsより安いスーツケースはいくらでもありますが、これ以上信頼できるスーツケースはなかなかないと思います。
品質を考えれば、購入して大満足なコスパスーツケースでした。
国産ラゲージならではの極上の使い心地をスタリアVsで!
スタリアVsについてレビューでご紹介しました。
日本のトップラゲージブランドと言えるプロテカの新作スーツケースらしく、使用者の目線で考えつくされた工夫が感じられるスーツケースでした。
決して安くはありませんが「プロテカプレミアムケア」で3年間は航空会社による故障にも無償修理で対応してくれますし、快適&安心を求める方におすすめな1台です。