【エアロフレックスライト・レビュー】現役ガイドが長所・短所を紹介

 

“プロテカ史上最軽量”という魅力的なキャッチコピーで宣伝されているエアロフレックスライト

プロテカから発売された新モデルなので、ご購入をお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は実際にプロテカ・エアロフレックスライトを使用したレビューをお届けします。

口コミ評判にはなかなか載っていないメリット・デメリットまで出来るだけわかりやすくご紹介するので参考にしていただけたら幸いです。
*使用したのは53Lモデルです。

↓エアロフレックスシリーズの最新モデル『エアロフレックスDX』のレビューはこちらから↓

追記!

残念ながら、エアロフレックスシリーズは販売終了になってしまいました。

軽量性に優れたモデルとして、新たに「トリアクシス」シリーズがスタートしたので興味のある方は、公式サイトからご確認ください。

エアロフレックスシリーズは結構好きだったんですが、独特な毛羽たちがどうしても足かせになってしまった感があります。残念です。

この記事の
筆者:ジンベエ
海外ガイド歴12年。小さな旅行情報会社の代表をしております。
趣味がスーツケース収集で、使用したスーツケースは70台以上。お役に立つ情報をお届けします。

関連記事プロテカのブランド紹介&人気モデルランキング

プロテカ・エアロフレックスライトとは

プロテカエアロフレックスライトの外観

エアロフレックスライトはエース株式会社のフラッグシップブランド・プロテカから発売されたスーツケースです。

プロテカ製品なのでもちろん北海道赤平工場で作られたMADE IN JAPANで、何よりもプロテカ史上最軽量というのが大きな魅力です。

ジンベエ
実際、指一本で持てる軽さに驚きます。

新素材のウルトラストリング

プロテカ・エアロフレックスの軽さの秘密は、エースが独自開発した新素材「ウルトラストリング」

軽量・高強度のポリプロピレン織布にグラスファイバーを挟み込んで圧着・成形することで、従来のポリカーボネートなどの素材よりもさらに軽量化と強靭性の向上に成功しているそうです。

確かに目を近づけて見ると、繊維状の織り目があるのがわかります。
この織り目もデザインに貢献していておしゃれな印象です。
カーボンファイバーの柄が好きな方なら気に入ると思います。

使ってみてわかったエアロフレックスライトのメリット・デメリット

実際に使ってみて感じたプロテカエアロフレックスライトのメリット・デメリットを包み隠さず正直にご紹介したいと思います。

購入を考えている方は、参考にしていただければ幸いです。

ではまず、使ってみてわかる2つのデメリットについて…。

デメリット1.シェルの傷にできる毛羽立ち

ボディにできる毛羽立ち

スーツケースは旅行で一回使うと傷がつくのは仕方ないのですが、プロテカのエアロフレックスライトは素材特性上、ガツンとぶつけると写真のように“ささくれ”みたいなのができます

「スーツケースをいつまでもピカピカにしておきたい!」という方は他のモデルも候補に入れた方がいいかもしれません。

ただよく見ないとわからないので、「スーツケースの傷は“旅のしるし”!」というタイプの方は気にならないレベルだとは思います。

デメリット2.内装は軽量スペシャル

エアロフレックスライトは軽量化のため内張りはなし

プロテカのエアロフレックスライトや、サムソナイトのコスモライトもそうなんですが、軽量スペシャル的なモデルは内装がものすごくシンプルです。

スーツケースの内装

左側はラウンドジップの仕切りがあり、右側はXバンドの仕様になっています。

内側もカーボンファイバーみたいな織地デザインそのままでクールな印象が私個人は結構気に入っているのですが、「軽さより機能性!」みたいな方は使っていてストレスを感じるかもです。

ここまで使ってみて感じたプロテカ・エアロフレックスライトの2つのデメリットをご紹介しました。

ただし、使ってみるとこの2つのデメリット以上のメリットがあります。

ここからはエアロフレックスライトがすぐに欲しくなる4つのメリットをご紹介します!!

メリット1.スーツケースの軽いは“正義”!

小指で持てるエアロフレックスライト

エアロフレックスの最大の魅力はなんと言っても軽さ

4つのサイズがラインナップされていますが、それぞれの重量とサイズは以下の通りです。

サイズ 容量 重量
55×36×24cm 37L 1.7kg
62×42×27cm 53L 2.1kg
68×46×29cm 74L 2.4kg
75×51×31cm 93L 2.6kg

すべてのサイズで3kg以下で、機内持ち込みサイズにいたっては1.7kgしかありません。

「いつでもビジネスクラス!」という方なら別ですが、最近は重量制限が厳しい航空会社も増えているので、一般的なスーツケースと比べて2kg、3kg軽いのはかなり助かります

軽い分、旅行先で重量を気にせずにお土産を購入できます。

コスモライトとの比較

コスモライトのようなペコペコ感はない

おそらくですが、エースは今回プロテカ・エアロフレックスライトを作る上でかなりサムソナイトのコスモライトやライトショックを意識しているはず。

というのもエアロフレックスライトの説明にこのような表記があります。

プルドライブハンドルには軽量タイプにありがちなシングルタイプのものではなく、走行が安定しバッグのセットアップも可能なダブルチューブを採用。長時間使用しても疲れにくくボタン操作で簡単に長さ調節が可能です。

これってコスモライトとライトショックのことですよね…。
サイズが全く一緒なわけではないですが、各サイズの重量を確認してみましょう。
サイズ エアロフレックスライト コスモライト
S 1.7kg
37L
1.7kg
36L
M 2.1kg
53L
2.3kg
68L
L 2.4kg
74L
LL 2.6kg
93L
2.6kg
94L

重さはほぼ互角ですね。

価格帯的にも似たような価格なので、比較してみてもいいかもしれません。

確かにキャリーバーに関してもコスモライトよりも安定感があり、日本のものづくりの良さを感じます。

あと、コスモライトは決して耐久性が悪いわけではないですが、「あのペコペコ感が嫌…」という方も多いです。
エアロフレックスライトは薄い生地でもある程度の硬さがあり、しっかりしていて安心感があるのも魅力かなと思います。

メリット2.軽量スペシャル的な脆い作りではない!

プロテカのロゴマーク

最近では、1万円台の格安スーツケースでも軽量性をウリにしているものが多いですが、軽量性と耐久性は本来反比例するもの。

そのため軽量な格安スーツケースは軽くする分どこかしらで無理している商品が多いです。

先程デメリットで内装がシンプルとご紹介しましたが、さすがのプロテカで軽さを追求していても、耐久性に関しては妥協がありません。

安定感のあるキャリーバー

キャリーバーはしっかりした作り

キャリーバーも5段階で高さ調節が可能で、身長や引き方に合わせたベストな高さが選べます。
そして、実際に20kgの荷物を入れて引いた時にもグラグラすることなく、しっかり安定していました。

フラットなTSAロック

埋込式となったTSAロック

マックスパスシリーズもマックスパス3からフラットなTSAロックになりましたが、エアロフレックスライトにもしっかりフラットなTSAロックが搭載されています。

出っ張りのあるTSAロックだと、受託手荷物として預けている時にぶつかって割れてしまうこともあるので、フラットなTSAロックは地味に大事なポイントです。

手に馴染むトップ&サイドハンドル

手に馴染むトップハンドル

特別クッションなどが付いているわけではありませんが、エアロフレックスライトのハンドルは他のプロテカシリーズと同じく、よく手に馴染むので20kgの重しを入れた状態で持ち上げても手が痛くなりませんでした。

身体の横にスーツケースを持った時に、手に馴染むように斜め形状のハンドルが取り付けられています。

メリット3.サイレントキャスターは逸品

エアロフレックスライトのサイレントキャスター

プロテカで高く評価されているサイレントキャスターですが、エアロフレックスライトでは軽量化のためにさらにリニューアルされたそうです。

サイレントキャスターは50mm

サイズは50mmと、ガタつく道でもスムーズな移動性はしっかり保たれています。

実際にどれくらい静音なのかテストしてみました。

サイレントキャスターの性能をテスト

軽い状態&平らな道で静かでもしょうがないので、10kgの重しを入れた状態でガタつく道でテストしています。

  • エアロフレックスライト 平均49db
  • 1万円スーツケース 平均61db

違いが分かりづらいかもしれませんが、50dbは静かな事務所の中くらいで、通常の会話が可能なレベル

60dbは掃除機の音レベルで、声を大きくすれば会話ができるレベルだそうです。(参考:日本騒音調査)

実際に引いてみると、明らかにエアロフレックスライトは音量が一回り小さいです。

例えば、朝夜のフライトなどを利用する時に周りを気にせずに移動できるのは助かります。
また長時間はまだ利用していないですが、音が静かなので疲労感の軽減にも効果があるのではないかなと感じます。

4.デザイン性の高さはプロテカっぽくない!?

エアロフレックスの美しいデザイン

個人的には、エアロフレックスライトの軽さよりもデザイン性の方に魅力を感じます

これまでプロテカのスーツケースって、どこか“機能美のみ”というイメージで、頼れる相棒にはなってくれるけどロンカートやサムソナイト、リモワみたいに持つだけで旅に出かけたくなるような魅力のあるデザインのスーツケースってあまりなかった気がします。

でもこのエアロフレックスライトは、発表された段階から「欲しい!」と思わせてくれる魅力を感じました。

好みはあるかと思いますが、個人的には同じく軽量さがウリのコスモライトよりかっこいいと感じています。

エアロフレックスライトの口コミ評判を確認!

エアロフレックスライトの口コミ

公式ストアや楽天市場などでもエアロフレックスライトの口コミが集まってきているので、まとめて評判もご紹介したいと思います。

2021年5月27日現在で約25件ほどの口コミ評判がありますが、平均評価は☆5満点中4.4。
日本最高峰のスーツケースブランドらしく、口コミの平均評価もかなり高いですね。

全体の口コミの88%の方が☆4もしくは☆5と評価しています。

実際にいくつか代表的な口コミも見てみましょう。

軽さの追求

機内持ち込みをしたくて軽さ重視で購入。角が少し毛羽立つ感じ。丈夫さも売りだけど預け入れだと角が余計毛羽立ちそうでちょっと心配かも?もうすこし安くなればいいのに。キャスターの動きは良し!

 

本体が非常に軽いので、町歩き中のちょっとした段差や階段などが苦になりません。行動範囲が広がったと実感します。
エース公式ストアの口コミ

かるい~!

ものすごく軽く感じました!
荷物を入れてもしっかり収納できるし、思ったより頑丈です。
作りがとてもシンプルなのでとても気に入ってます。
色もいいです。
エース公式ストアの口コミ

プロテカ最軽量のエアロフレックスライトは魅力的!

プロテカ・エアロフレックスライト

口コミ評判だけではわからないプロテカ・エアロフレックスのメリット・デメリットについてレビューしてみました。

デメリットがまったくない完璧なスーツケースというわけではありませんが、プロテカらしからぬかっこいいデザイン圧倒的な軽量性など、大きな魅力のあるスーツケースという印象です。

購入を考えておられる方は是非参考にしていただければ幸いです。

コメントを残す

CAPTCHA