サムソナイトのベストセラーモデルのバージョンアップとして登場したシーライト/C-Lite。
今回は良いところから気になるところまで使用レビューをお届けします。
- シーライトの使い勝手は?イマイチなポイントは?
- シーライトはどんな人におすすめのスーツケース?
- シーライトを選ぶならどのサイズ?
シーライトのリアルな口コミ評判が気になっている方のお役に立てれば幸いです。
筆者:ジンベエ
趣味がスーツケース収集で、使用したスーツケースは70台以上。お役に立つ情報をお届けします。
サムソナイトのシーライトとは
サムソナイトのシーライトは、2008年に革新的モデルとしてデビューしたコスモライトの後継モデルです。
サムソナイトが特許を取得している独自素材であるCurv/カーヴを使っているのが大きな特徴で、「指一本で持てる」圧倒的な軽さと強靭性を兼ね備えています。
少し専門的な内容になりますが、Curvはポリプロピレン系の素材で、ポリプロピレンシートを引き伸ばして編み上げた後、熱で圧縮することで作られます。
実際に実施された試験でも、水にも浮く軽い素材ながら現在高級スーツケースの主要素材となっているポリカボネートよりも高い耐衝撃性があることが証明されています。
【使用レビュー】サムソナイトシーライトの4つのポイント
では、ここからはシーライトの特徴を4つのポイントに分けてレビューしていきたいと思います。
良いところだけ伝えてもレビューの意味がないので、注意点など気になるところもご紹介します。
リアルな口コミ評判の一つとして参考にしてみて下さい。
結論からまとめてお伝えするとしたら…
シーライトは、旅玄人好みの超軽量系&美しいスーツケース!!
という感じです。詳しく見ていきましょう。
1.意外と旅慣れた人向けのスーツなのは注意
まず、最初にシーライトのイマイチなポイントをご紹介します。
シーライトは正直、旅初心者向けのスーツケースとは言えません。
「初めてのスーツケースを探しています」という方には、個人的には勧めません。
シーライトは、レーシングカーのように無駄なものを削ぎ落として軽量化を達成しているので、特に内装を見るとパッキングがしやすいとは言えないんです。
上の画像を見るとわかるように、片側には全面カバーが付いていますが、もう片方はXバンドのみです。
普通なら内側のインナーに隠れているキャスターのハウジングやら、キャリバーの部品などもむき出しです。
そして、特徴的な丸みのあるフォルムのため、当然収納部分も丸みがあります。
それで角ばったものを収納しようとすると、デッドスペースができやすいので注意が必要です。
軽量化へのこだわりは、ここまでくると逆に清々しいくらい徹底しています。
パッキングのしやすさや機能性の高さという点では、この価格帯のスーツケースだと国産のProtecAスタリアCXRあたりと比べると全然違います。
シーライトが無駄を削ぎ落としたレーシングカーなら、スタリアCXRは贅を尽くした高級セダンという感じです。
ただ、シーライトのこの弱点を知っても、「でもシーライトのデザインが好き!」とか「でもシーライトの軽さに惹かれている!」という方は、迷わずシーライトを選びましょう。
デメリットまでわかった上で選ぶなら、メリットの尖った最高のスーツケースとも言えます。
2.シーライトの軽さは“正義”
サムソナイトのシーライトの何よりの魅力は、「指一本で持てる軽量性」です。
機内持ち込みサイズのスピナー55で2.1kg、筆者の所有する94Lサイズのスピナー75でも2.8kgと3kgを切ります。
一般的な軽いと言われるスーツケースよりも更に1kg以上軽いです。
1kgって、夏だと1泊分の衣類以上の差になります。
この軽量性のおかげで、LCCの7kg以内で旅行の荷物を全てパッキングできたり、23kg以内の制限一杯で留学に持っていく最後の本が入ったりできます。
「重量制限をオーバーして大変だったことがある」という方には、シーライトの軽量性が非常に強い武器になってくれます。
そして、シーライトの凄さは耐久性と軽量性を高い次元で両立させていることです。
すでにご紹介した通り、シーライトに使用されているサムソナイトの特殊素材であるCurvは、現在主流となっているポリカボネートやポリプロピレンよりも遥かに強い耐衝撃性を持っています。
高い復元力を持っているのも特徴で、トラックに踏まれても元通りの形状に戻るそうです。
サムソナイトのコスモライトを初めて使ったと時には軽すぎて受託手荷物として預けるのが心配だったんですが、コスモライト→シーライトと頻繁に国際線で使い続けてもこれまでノートラブルです。
3.Wキャスターなどアップデートで更に使いやすく
サムソナイトのシーライトは発売から10年以上経ったベストセラーモデルコスモライトの後継モデルとしてデビューしました。
そして、細かいところに注目するとシーライトは大きくアップデートされて使用快適性が高くなっています。
まず、キャスターは52mmの大口径Wキャスターになりました。
シングルキャスターの時よりも、スムーズに移動できるようになり、凹凸のあるアスファルトやホテルのカーペット敷きの上を引く時にも快適です。
そして、コスモライトはキャリバーはシングルだったのですが、シーライトではダブルキャリバーに変更されました。
リュックやビジネスバッグなど、セットアップ機能のある鞄を上に乗せて移動する際にも鞄がずり落ちることなく快適です。
シーライトは、初代モデルのコスモライトからも大幅にアップデートされています。
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4.美しいと感じるほどのデザイン性
サムソナイトのシーライトが気になっている方で、「デザインが好き!」という方は、迷わず選んでしまって問題ないと思います。
貝をイメージして作られたシェルデザインは本当に美しいの一言です。
ほとんどの人にとってスーツケースは只の道具ですが、シーライトは持つ喜びを感じさせてくれる数少ないスーツケースだと思います。
持つだけで次の旅行が楽しみになるようなスーツケースはあまりありません。口コミ評判を見ていても、一目惚れして購入した方が多いのが頷けます。
それに独特な形状なので、空港でもターンテーブルから流れてくると一瞬で自分のスーツケースだと気付きます。
他のカラーのシーライトが流れてくると「あの色も良いな~」と浮気しそうになります。
サムソナイトシーライトの仕様
サムソナイトのシーライトのラインナップも確認しておきましょう。
区分 | 重量 | 容量 | 目安 | サイズ | |
スピナー55 | 機内持込 | 2.1kg | 36(42L) | ~3泊 | 55×40×20cm |
スピナー69 | 受託手荷物 | 2.5kg | 68L | 3泊~6泊 | 69×46×29cm |
スピナー75 | 2.8kg | 94L | 5泊~8泊 | 75×51×31cm | |
スピナー81 | 3.1kg | 123L | 7泊~ | 81×55×34cm |
*スピナー81は、無料預け入れサイズを超過しているので注意
基本的に人気が高いのは、機内持ち込みサイズのスピナー55とLサイズにあたるスピナー75です。
機内持ち込みサイズのスピナー55には容量を36Lから42Lに拡張できるエキスパンダブル機能とUSBポート機能が採用されています。
カラーは現在5色がラインナップされています。
- ブラック/BLACK
- オフホワイト/OFF WHITE
- チリレッド/CHILI RED
- ミッドナイトブルー/MIDNIGHT BLUE
- ディープブルー/DEEP BLUE
直営店へ取材したシーライトの人気色についての情報は特集記事からご確認下さい。
美しく軽いシーライトで旅に出よう!
今回はサムソナイトの人気スーツケースであるシーライトの使用レビューをお届けしました。
パッキングのしにくさなどデメリットもありますが、それを上回る抜群の軽量性やデザイン性の高さなど尖った魅力があるスーツケースです。
口コミ評判を見てもコスモライトからシーライトへ乗り換えた方が多く、使うとわかる魅力のあるスーツケースです。
「軽いスーツケースが欲しい」「長く持ちたくなる魅力的なスーツケースが欲しい」という方にはぴったりなモデルだと思います。
次の旅は、シーライトを片手に出かけてみるのはいかがでしょうか?