【現役ガイド解説】海外へ薬持ち込み&日本で購入して海外へ送る方法

安心して海外旅行や海外生活を楽しむために欠かせないのが「常備薬の準備」です。

体調を崩した時に海外の薬を使うのはやっぱり抵抗がありますよね。

そこで今回の記事では…

  • 「海外旅行で日本の市販薬や処方薬を国外へ持ち込むことはできる?」
  • 「海外生活で日本の処方薬を購入&送る方法はある?」

以上の2つの疑問にお答えしたいと思います。

快適な海外旅行や海外ライフを楽しむためにお役立ていただければ幸いです。

*医薬品に関する規則は国によって異なるため、自己責任でしっかりとご確認下さい。

この記事の筆者:ジンベエ
海外駐在歴12年の現地コーディネーター兼ガイド。海外旅行や海外留学、駐在に役立つ情報をお届けしています。

海外へ市販薬や処方薬を持ち込む方法&注意点

成都空港到着のANA機

基本的にどこの国へ行く場合でも、常識的な量であれば自分が使用する医薬品は持ち込むことが可能です。

持ち込む際には、機内持ち込みで手荷物に入れて、入国審査書類に医薬品に関する内容があれば、チェックを入れて申告するようにしましょう。

持ち込む際は、以下のチェックポイントに注意しましょう。

  • 医薬品は本来の容器に入れたまま
    容器から出してしまうと、なんの医薬品かの確認が難しくなり、認められないこともあるため
    *いろいろな錠剤を一つにまとめる一包化は割けた方がいいです。
  • 持ち込む医薬品の量は、渡航中に必要な分だけ
    必要以上の医薬品の持ち込みは、認められないおそれがあります。
  • 各国のルールを確認する
    渡航先の国によって、医薬品持ち込みに関するルールが異なるため、情報を確認する。

厚生労働省が公開している「海外渡航先への医薬品の携帯による持ち込み・持ち出しの手続きについて」という情報が参考になります。

ジンベエ
数日から数週間分の医薬品であれば、どこの国でも基本的にまず問題なく持ち込めます。聞かれた時に何の薬なのか答えられるように、英語でもリストを用意しておくと安心です。
・高血圧の薬 high blood pressure medicine
・糖尿病の薬 diabetes drug
・胃腸の薬 stomach medicine
などなど

海外で日本の処方薬を購入&送る方法

オンライン診療

海外旅行くらいの短期間であれば常備薬を持ち込むのも特に難しくありませんが、海外在住者や海外留学生のように長期間海外に滞在する場合、医薬品をどうするかで悩んでしまう方も多いかと思います。

緊急時は海外製でも仕方ないですが、できれば医薬品は信頼できる日本製を口にしたいですよね。

ただ、数ヶ月分もの常備薬を直接持ち込もうとすると、断られる国もあるので持ち込む予定の方は事前にしっかり確認しましょう。

ジンベエ
例えば、オーストラリアなどの場合、特別な許可がなければ持ち込めるのは3ヶ月分まで。中国は合理的な量という曖昧な規則になっています。各国によってルールが異なります。

できれば診断書や処方箋を英語に翻訳したものを用意しておくと安心です。

ただし、そもそも日本では「海外住みなので、お薬を多めに処方して下さい」とお願いしても、半年分や1年分も処方してくれるクリニックはほとんど無いと思います。

それで、筆者の場合、花粉症の薬と皮膚炎の薬が常時必要になるのですが、最近は日本からオンライン診療で薬を受け取って、海外へ配送してもらっています。

海外へ日本の処方薬を送ってもらうのに必要な3つのステップ

海外で薬を飲む

最近はコロナの影響もあり、オンライン診療という便利な方法が結構広がっています。

筆者はShohoo[スマホ診察処方]が海外からスマホ受診&送料無料なので利用しています。

以下の3ステップで、海外からでも日本の処方薬が受け取れます。

  1. オンライン診療で受診
  2. 日本の住所に処方薬が届く
  3. 海外住所へ発送してもらう

家族や友人が日本にいる場合や、海外発送まで自分でなんとかしないといけない場合まで、それぞれのケースに合わせたやり方をご紹介します。

要注意
国によっては、処方薬の郵送を認めていないところもあるそうです。処方薬の量や種類で条件がないかどうか、まず郵便局の国別情報で確認しましょう。
郵便局「地域から調べる」(新しいタブが開きます)

→Shohoo公式サイト

1.服用したい常備薬をオンライン診療で処方してもらう

オンライン診療で処方薬をもらう
クリニックにオンラインで受診して処方を出してもらうまでは5分くらいでした。

ジンベエ
受診するのにこちらからクリニックへ電話する必要がありますが、海外からでもSkypeクレジットを使っての電話なら通話料は10円前後です。

普通のクリニックに受診するのと同じなので、日本の保険証が必要になります。

Shohoo[スマホ診察処方]のクリニックページへアクセスして、自分が普段から使用している薬の名前を入力します。

無いものでも申請すれば対応してくれるそうです。筆者が普段使用している薬はすべて揃っていたので、申請に関しては試したことがありません。

処方薬の価格
費用はそれぞれ処方薬のところに記載されています。

一度に購入できる量は薬によってことなるので、自分が必要な医薬品で確認してみて下さい。

トータルでかかるのは…

治療費(薬の自己負担分) + 初・再診費 980円 + 送料 無料

です。

一度に5種類の医薬品まで処方してもらえるので、必要な薬が何種類かある方は、まとめてお願いすると初・再診費用の分だけリーズナブルに抑えられます。

受診してから2,3日で発送してくれます。

ジンベエ
日本にいる間もShohoo[スマホ診察処方]だと待ち時間もなく常備薬を処方してもらえるので重宝します。

2.日本の住所へ薬が届く

薬を宅配

数日で日本の住所へ薬が届きます。

ジンベエ
筆者の場合は親が実家にいるので、そちらへ発送してもらって、郵便で海外の自宅へ送ってもらえます。

ただ、もし日本に住所がない場合には、海外在住者向けの転送サービスなどもあります。

検索するといろいろなサービスの広告が出てきて、どれがちゃんと使えるか不安になりますが、郵便局の公式サイトに海外転送業者のリストが載せられています。

日本郵政のサイトに紹介があるところなら、どれを選んでもまず大丈夫かなと思っています。

法人用で月額料金があるところが多いですが、こぐま便など1回あたりの手数料で発送してくれるところもあります。

3.日本から海外へ薬を送る

薬を海外で受け取る

薬を受け取ったら、後は日本から海外の住所へ郵便で送るだけです。

すでにお伝えしていますが、国によっては医薬品の郵送に制限があるため、あらかじめ日本郵政のサイトで確認するのをお忘れなく。
郵便局「地域から調べる」(新しいタブが開きます)

薬自体は軽いものがほとんどなので、送料も安く済みます。

例えば、中国へ送る場合に送料をご紹介します。

  • 通常郵便物(小形包装物) 100gまで350円
  • EMS(国際スピード郵便) 500gまで1,450円

上記の送料は、日本で家族や友人に発送をお願いする場合の郵送料です。

薬は軽いので送料も安く済んで助かります。

こぐま便などの代行業者に依頼すると、これに加えて手数料がかかります。

海外からでも日本の処方薬を受け取れる

海外へ旅行に出かける際にも、通常の範囲内であれば問題なく常備薬を持ち出せます。

また、最近はオンライン診療のクリニックも増えているので、海外在住者や留学生でも日本の保険証があれば、手軽に処方薬を送ってもらえます。

オンライン診療→海外へ発送

と少し面倒かもしれませんが、安心して普段から使っている常備薬を受け取れるので、海外に滞在中の方は活用してみて下さい。

→Shohoo公式サイト

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