上海生活で欠かせない地下鉄。
乗車賃も安く気軽に市内のどこへでも移動出来る便利な交通手段です。
今回は、地下鉄を利用するにあたっての乗り方や路線図情報から、空港まで行く際の注意点などもご紹介します。
週末の休みは地下鉄を使って、上海の観光地巡りなども可能です!
上海生活15年目。美味しい物を食べ飲みする事が大好きな中年ブロガーです。
筆者:さぱにん
飲食関係の現地企業に勤務しています。身の回りの面白い事や、上海生活のお役立ち情報を発信しています!
【2024年】上海の地下鉄路線図
2024年1月現在、21路線が開通しておりまだ多くの路線が建設中、または延長予定です。
上海を東西に横断する2号線(路線図の緑色)を始め、乗り換えもスムーズで日常生活で非常に便利な地下鉄です。
日本人が主に駐在するエリアは、長寧区の古北エリアになります。多くの日系企業もこちらにオフィスを構えています。
日本人学校や上海の金融中心エリア(陆家嘴)の浦東は2号線で繋がっています。
10号線(路線図の藤色)も高島屋や市内中心部を結ぶ日本人的には利用頻度の高い路線になります。
空港から上海市内へのアクセス方法
上海に来て地下鉄に乗る機会として、空港から上海市内への移動もしくは、日本への帰国の為にホテルから空港へ向かうという方も多いのでは無いでしょうか?
日本から直通便で上海に到着するのは、浦東国際空港と虹橋国際空港のどちらかとなります。
それでは、それぞれの空港から上海市内へのアクセス方法を順番に見て行きましょう。
1.上海浦東国際空港から上海市内へのアクセス方法
上海浦東国際空港から地下鉄を利用して上海市内を目指す場合、上海を東西に横断している2号線を利用します。
上海浦東国際空港⇔上海市内
『2号線』
この2号線は上海浦東国際空港と下記に説明する上海虹橋国際空港を繋いで、さらに上海郊外の南西部まで到達する非常に便利で上海でも主要な地下鉄路線になっています。(路線図の中では緑色の線で表示)
上海浦東国際空港のターミナル1とターミナル2を結ぶ連絡通路(五洲中路)のちょうど中央部分に上海地下鉄2号線の始発駅(上海浦東国際空港)が有ります。
こちらが地下鉄2号線の始発駅(上海浦東国際空港)です。
ここから上海市内中心部の人民広場へ直通で移動する事が出来ます。
浦東国際空港から、市内中心部への移動手段で、もう一つのお勧めはリニアモーターカー!
上海浦東国際空港のターミナル1とターミナル2を結ぶ連絡通路の地下鉄駅の向かい側にリニアモーターカー(磁浮线)の駅も有ります。
鉄道好きの方や、時間を短縮したい方にはこちらの利用もお勧めです。
なんと、最高時速 431km /h のスピードです!通常の地下鉄2号線で43分掛かる所を16分でワープ出来ます(笑)
50元で27分の時間を買えて、さらに世界でも珍しい 431km /h と言うスピードを体験出来る!
個人的には〇〇ランドのアトラクションに乗るよりもお勧めです。
是非、上海に着いて一番目の観光スポットとしてこのスピードと振動を体験してみて下さい(笑)
※残念ながら、コロナ禍の影響で現在は時速300km /hに抑えて運行中です。
今回の取材時(2023/2)も301km /hがMAXでした。早くコロナ禍が収まる事を願っています。
2.上海虹橋国際空港から上海市内へのアクセス方法
航空会社によっては、上海着の空港が上海虹橋国際空港の場合も有ります。
その場合もやはり上海の地下鉄はとても便利です。先ほど上海浦東国際空港の項目で説明した様に、上海を東西に横断している地下鉄2号線と、もうひと路線の10号線も上海虹橋国際空港に直結しています。
上海虹橋国際空港⇔上海市内
『10号線』『2号線』
上海の地下鉄はそれぞれの路線にテーマカラーが決まっています。詳しくは上記の路線図に紹介されていますが、上海虹橋国際空港からは緑色の地下鉄2号線と藤色(薄紫)の10号線です。
それぞれの車両や駅、表示案内板、路線図等にもこちらのテーマカラーで表示されています。
それで、上海虹橋国際空港から地下鉄に乗りたい場合は、目的地に合わせて緑色の2号線か、藤色の10号線の案内を探してみて下さい。
上海地下鉄の3つのおすすめポイント
1.リーズナブルな運賃
タクシーの運賃は、市内中心部まで浦東空港で150元~180元、虹橋空港でおよそ50元かかります。
対して,地下鉄はどちらも4元~7元とリーズナブルな運賃で利用できる上、運行時間も正確で、言葉も心配もいりません(※2024年1月現在のレートでは1元=およそ20円)。
2.市内観光に便利
2024年1月現在、21路線が開通しておりまだ多くの路線が建設中、または延長予定です
市中心部の観光地はもちろんのこと、郊外にある水郷の町朱家角や七宝、上海ディズニーランド(迪斯尼乐园)も地下鉄でいけます。
上海の中心地の人民広場(人民广场)駅から、上海ディズニーランド駅まで約50分でつきます。
3.早朝から深夜まで利用可能
運行時間は路線によって違いますが、市内中心部は朝6時から、夜23時くらいまで運行しています。
外灘の最寄りの南京東路駅の最終(上り)は23:27なので、夕食を済ませ、夜景を眺めてからでも地下鉄でホテルへ戻ることができます。
慣れてくると上海のほぼ全域を地下鉄で巡る事が出来ます!
お勧めの路線は10号線、日本人生活エリアの古北から市内中心部を抜けて、新天地、豫園や南京東路等、観光スポットを巡るのにとても便利です!
上海の地下鉄の乗り方
地下鉄駅が路上付近にある場合、地下鉄まで導く案内標識が立っています。
標識を頼りに地下鉄駅までいくと、~号線/~駅名/~号口が書かれた標識のある入り口があるので、そこから駅に入っていきましょう。
1.地下鉄の切符の買い方
まず、券売機で切符(カードタイプ)を買う必要があります。
上海で生活している人は基本的に携帯のアプリや、交通カードなどに料金をチャージしてそこから支払いますが、旅行者や上海に来たばかりの頃は券売機を使い現金で切符を買う必要が有ります。
こちらが切符売り場になります。
今の中国はキャッシュレスが非常に進んでいる為、現金対応している機械が少ないです。
こちらのタイプが現金対応の券売機です。紙幣と硬貨にて料金を支払う事ができます。
次に路線を選びます。今回は1号線の陕西南路駅に向かってみたいと思います。
路線図から1号線を選び、目的地の淮海中路駅をタッチパネルで選択します。
今回は3元でした。
長期滞在ならチャージタイプが便利
もし上海での滞在期間が長く、地下鉄に乗る機会が多い場合は交通カード(交通卡)の購入も検討下さい。
この様なチャージ可能なカードを購入すると、先にチャージした金額の範囲内で利用が可能です。
毎回、切符を購入する手間が無いので、ストレスフリーで改札を通る事が出来ます。
更に上級者は、iPhoneのウオレットに交通カードを追加する事も可能です。毎回お財布やカードケースからカードを取り出す必要もないのでとても便利です。
2.手荷物検査を受ける
大体どの地下鉄の駅にも2ヶ所以上の改札口(入場用)が有ります。この様なX線検査の機械に手荷物を通す必要が有ります。
主な持ち込み禁止の物は可燃物や刃物などです。
この表を見ると一般人は持っているだけで駄目やろうと突っ込みたくなる物も描かれていますが、
そこは人が多い中国だけに日本人の感覚では信じられない様な事も多々発生する為、ご愛嬌と言う事で(笑)
この持ち物チェックは駅や係員さんによって対応が大きく異なります。
ラッシュ時間帯や人の多い駅ではゆるゆるの所も有りますが、めっちゃ暇な駅やものすごく真面目な駅員さんに当たると絶対X線を通す様に言われる事も。下手に逆らわずにメンツを立ててあげるとスムーズに通過出来ます。
3.改札を通る
無事に?持ち物検査を終えると改札の入場口です。
先ほど事前購入したICカードタイプの切符をここで利用します。
ICカードの読み取り部分になります。(刷卡区)
タッチすると、ランプが緑色に光ります。
銀色のバーを回転させて改札を通過しましょう!
新しいタイプのゲートだとそのまま侵入すると自動で開きます。
4.地下鉄に乗車
大抵改札から更にワンフロア降りた所にプラットフォームが有ります。
駅によっては進行方向によってフロアや降り口が違う場合が有ります。目的になる駅を確認しながらホームに降りて行きましょう。
上海の地下鉄には時刻表と言う物が無く、5〜6分間隔で絶えず次の電車が来ます。目の前で地下鉄が発車しそうになっても無理に駆け込み乗車せず、おとなしく次の地下鉄を待ちましょう。
こちらの電光掲示板で次と、その次の列車がが何分後に到着予定かわかります。
地下鉄がホームに到着すると、こちらのゲートが開き、
続けて車両のドアも開いて乗り込める様になります。
混雑する時は、日本と同じく降りる人が優先で、それを待ってから乗り込む様にしましょう。
5.地下鉄を乗り換える
地下鉄路線図の中で複数の線が交わっている駅は、ほとんどの駅で改札を出ずに乗り換えが可能です。
下記の様に、看板表示やフロアに乗り換え可能な路線のテーマカラーと表示があるのでそれを頼りに自分の乗りたい路線に向かいましょう。
ごく稀に駅が直結しておらず、改札を出てから30分以内に乗り換えすれば追加料金が掛からずに乗り換え出来るようになっている駅も有ります。
(日本人が良く使う駅であれば、2号線と15号線の娄山关路駅乗り継ぎなど)
6.改札から出る
チャージタイプの切符の時は改札に入る時と同じ様にカード読み取り部にタッチでOKですが、一度利用タイプのカードは回収されてしまいます。
緑色に光っているカード挿入口にカードを挿入します。
路線の長さに足りる金額であれば、ゲートが開き改札を出る事が出来ます。
上海の地下鉄利用時の注意点
- ラッシュ時の利用を避ける
- 携帯品に注意する
- マスクの着用(2023/2現在)
写真の様に朝晩の通勤時間帯(7:00〜9:00、17:00〜18:30)はかなり混み合います。
最近はだいぶ治安も良くなりましたが、以前はスリ等も多く私も携帯電話を何台かやられています。
友人はイヤホンから音楽が聞こえてこなくなったと思うと、ポケットの中から携帯が消えていたとの事です(笑)
治安の良い日本から来たばかりの時は、特に気をつけて下さい。
また、まだコロナ禍が治っていない為、マスクをしていないと改札をはいれません。
出先でマスクを無くしたり、ゴムが切れたり等すると帰りに非常に困ることになります。
カバンの中に予備のマスクを入れて置く事をお勧めします。
地下鉄で上海観光を楽しもう
最後に、地下鉄で巡れる上海の観光スポットをご紹介します。
2号線 人民広場駅〜南京東路の間に南京路歩行街が有ります。最近は延長工事が終わり外滩(バンド)まで歩行街が延長されました。
人民広場駅から外滩(バンド)まで歩くもよし、南京東路駅から人民広場駅に向かうもよしです。
夜もライトアップされて非常に賑やかで綺麗な夜景を楽しむ事が出来ます。
他にもたくさん地下鉄で行ける観光地は有りますが、今回は上海のど真ん中でどこからも行きやすい南京路歩行街をご紹介しました!