誰もが知る世界有数のビジネス都市、また中国経済の中心地でもある上海。
多くの人は、写真や映像で上海の風景を見たことがあるかもしれませんが、それは上海のわずかな一面にすぎません。
実は、上海市は意外に広くて、いろんな表情をもっている興味深い街なんです!
今回は面積や人口という角度から、上海市の広さや大きさに注目してみましょう。
上海在住、貿易会社勤務の会社員。中国6年、海外生活16年で培ったライフハックをご紹介します。
上海のいろいろな大きさ情報
上海が大都市なのは知っていても、どの程度の大きさなのか、なんとなく漠然としていてイメージしにくいかもしれません。
都市の面積の大きさや人口、人口密度など、いろいろな角度から考察してみると、その都市の規模が分かりやすくなります。
特に日本人にとっては、日本の場所と比較すると、もっとリアルに上海の大きさが感じられるもの。
そこで、上海市の面積や人口、人口密度を日本の都市とくらべて、上海についての理解を深めましょう!
上海の面積の大きさは6,340.5㎢
上海の面積の大きさは6,340.5㎢です。おおよそですが、東西に100キロ、南北に120キロの広さとなっています。
中国で上海市の広さは、33位中の31位。かなり下位に入るので、都市面積がせまいような感じがしますが、実はそうでもありません。
日本でいうと、東京を起点として東に100キロの距離は、だいたい千葉県の銚子市になります。
東京から南へ120キロへは千葉県を超えて、なんと海まで届くほどの距離!
日本におき替えるとリアルになりますが、上海市の広さは、日本では他県をまたぐほどの大きさなのです!
上海「市」とは言いますが、大きさが日本の「市」のイメージより、かなりスケールの大きいことが分かります。
東京都の面積は、2,194.07㎢。上海の約3分の1の広さです。
上海の広さを日本の都道府県と比較
上海市の面積は、6,340.5㎢。日本の中心である東京都の面積、2,194.07㎢と比べると、およそ2.9倍の広さです。
他の都道府県と比較してみると、上海市と一番近い大きさなのは、大分県で6,340.74㎢です。
ちなみに全国47都道府県の面積のランキングで大分県は22位なので、上海の面積は、日本の都道府県では中間くらいの広さと言えます。
日本の半分以上の都道府県よりも上海というたった一つの「市」が、これだけ大きいのですから驚きです!
上海の人口は2,487万人
2021年の時点で、上海市の人口は2,487万人です。
世界の都市の人口数と比較すると、上海市の人口は、堂々最多の第1位!上海は世界で最も人口が多い大都市です。
ちなみに2位は同じく中国の北京で2096万人、3位はインドのムンバイで1839万人となっています。
次に、人口密度ですが、上海市の人口密度は、1平方キロメートルあたり3926人。
中国の都市の中では、上海の人口密度は3番目に高く、中国国内では人口密度が高い場所に含まれています。
ですが、世界の都市と比較してみると上海の人口密度は、世界137位と意外な結果。
つまり、上海は世界一人口が多い都市ではあるのですが、その面積も広いことから、人口密度はそれほど高くないのです。
ちなみに東京都の人口は1404万人。上海の人口は、東京の約1.7倍です!
上海の人口密度を日本と比較
ではここで、上海と東京の人口密度をくらべてみましょう。
上海市の大きさは、およそ東京の2.9倍、上海の人口は、東京の約1.7倍。面積も人口も東京より上海のほうが、規模が大きいことが分かります。
では、人口密度はどうなるのでしょうか。
上海市の人口密度は、1平方キロメートルあたり3926人。
東京都の人口密度は、1平方キロメートルあたり6399人。人口密度は東京都が上海の約1.5倍ということになります。
上海市の土地面積が東京都よりかなり広いので、人口が多いものの人口密度は低く、東京ほどごみごみしていない感じです。
上海通になって旅行や出張を楽しもう!
いかがでしたか。上海市が少し、イメージしやすくなったでしょうか?
上海市中心は、それなりに人口密度も高くて都会らしい風景が見られますが、それでも東京ほど人混みを感じません。
また、中心から少し離れて郊外に足をのばすと、上海の中でも昔ながらの素朴な中国の一面を見ることができます。
旅行や出張で上海に訪れる際には、是非いろんな上海の風景を楽しみましょう!