スイカVPNは、特にネット規制が厳しい中国での利用者に対するサポートに力を入れているVPNサービスです。
このコンテンツでは…
- スイカVPNのメリットとデメリット
- 中国での実際の通信速度と使い心地
- 料金プランとスイカVPNの使い方
まで、中国でのテスト結果まで含めたレビュー形式でスイカVPNについてご紹介します。
中国で行った速度テストの結果もありますので、スイカVPNのサービス内容や評判が気になっている方の参考になれば幸いです。
スイカVPNとは
料金体系 |
|
無料お試し | 30日間 |
対応デバイス | Windows・Mac・iOS・Android |
同時接続台数 | 50台 |
専用アプリ | ◯ ※Androidのみ |
サーバー設置エリア | 24カ国 |
アクセスデータログ | ー |
支払い方法 | クレジットカード |
詳細 | 公式サイト |
スイカVPNは、株式会社MAJ Techが運営する日本のVPNサービスです。
スイカVPNの特長として挙げられるのは、検閲の厳しい中国からでも安定して使えて、デバイスも50台まで同時接続が可能という強み。
また、日本企業のVPNサービスなので、マニュアルやサポートも完全日本語対応。いざという時にも安心と評判です。
料金プランの種類が多いのも、スイカVPNが他のサービスと違うところの一つで、旅行や出張などの必要な期間に応じて選べるのもいいですね。
どのVPNにしようか迷っている方にとって、気になるのは実際の安定性や接続速度だと思うので、スピードテストを行ってみました。
スイカVPNの中国での接続&速度テスト結果
- 速度:34.18Mbps
- 日時:2023年6月
- 計測した端末:Windows PC
- 接続方法:無線
- 接続したサーバー:日本
- 回線の契約速度:100Mbps(電信)
中国国内でのスイカVPNの接続速度が実際のところどうなのか、中国から速度テストを行ってみました。
その結果、スイカVPNを使用した状態で、PM12:00は34.18Mbps
正直な所、接続スピードに関しては、中国で使えるVPNでは平均的といったところです。
*後半で詳しく理由を解説します。
ただ中国からでも問題なく、スイカVPNが使えるということは間違いありません。
速度については、時間や接続環境によっても変わってくるので、まずは無料キャンセル期間に問題なく使えるか試してみることをお勧めします。
スイカVPNの4つのメリット/評判
国産VPNから海外企業のVPNまで、中国で使えるVPNサービスも充実してきましたが、それぞれが重視しているポイントは異なります。
スイカVPNが他のサービスより際立っている点や特徴は、以下の4点です。
- 中国でも問題なく使える
- 速度が平均的でも50台同時接続できる
- 日本の動画配信サービスに幅広く対応している
- 日本語でサポートが受けられる
ではここから、スイカVPNの4つのメリットや評判について、もう少し詳しくご紹介していきますね。
1.中国に特化した安定性
スイカVPNは、特にネット規制が厳しい中国でもインターネットが自由に使える環境を提供してくれると評判のVPNプロバイダです。
中国での利用に弱いVPNサービスだと、サービスの提供がしばしば不安定になり、急に使えなくなって困ることがあります。
中国では、年に数回大きな会議の前後などにはネット規制が強くなりますが、スイカVPNはそんな時も迅速に臨時サーバーを用意してくれるので安心です。
旅行や仕事で中国に滞在している間にも、日本にいる時と同じようにGoogle検索できたり、LINEなどのSNSサービスを安定して使えるのはありがたいですよね。
スイカVPNは、一般ユーザー用とは別に、中国ユーザー専用の接続サーバーを用意するほど、中国に向けたサービスに力を入れています。ほかのVPNが使えなくなったタイミングでスイカだけが繋がるパターンも時々あります。
2.通信速度は平均的でも同時接続は50台まで
PM12:00:34.18Mbps
PM19:00:11.11Mbps
PM21:00:2.90Mbps
- 計測した端末:Windows PC
- 接続方法:無線
- 接続したサーバー:日本
- 回線の契約速度:100Mbps
他のユーザーの声を見ると、スイカVPNは速度が速くて、動きもサクサクしていると評判ですが、実際に複数の時間に中国国内からスピードテストを行ってみました。
結果はネット速度に関しては平均的というかボチボチです。
Webページ閲覧も問題ありませんでしたし、動画再生も止まることなく、基本ストレスフリーで視聴できました。
ただ夜間になると、VPN利用者が増えるためネット速度が少し遅くなり、1080p以上の画質だと少しカクつくこともあります。
動画の解像度
推奨される持続的な速度
4K UHD 20 Mbps
HD 1080p 5 Mbps
HD 720p 2.5 Mbps
SD 480p 1.1 Mbps
SD 360p 0.7 Mbps
スイカのデメリットの一つなのですが、サーバー数がそこまで多くないので、利用者数が多くなる夜間には少し速度低下が見られます。
接続速度は、利用している環境によって左右されてしまうものなので、スイカVPNのご利用をお考えの方は念のため、30日間の無料期間に試してみるといいと思います。
ただし、スイカVPNの大きな魅力として接続台数があります。
他のサービスでは、VPNの同時接続5,6台のことが多い中、スイカVPNなら同時に50台まで接続可能です。
さらに、スイカVPNはPPTP、L2TP、IKEv2、OpenConnect、Shadowsocksの5つの接続方式を採用しており、ほとんどのデバイスで利用可能。
複数のデバイスでVPNを使いたい方や、家族でVPNを共有したい方にとって、スイカVPNは非常に便利に使えるのでお勧めです。
3.日本の幅広いストリーミングサービスに対応
スイカVPNは、NetflixやABEMAなどをはじめ、日本の主要な動画配信サービスに幅広く対応しており充実しているのが、1つのメリット。
VPN会社によって、視聴できる動画配信サービスがそれぞれ異なるので、視聴したい動画配信が契約しているVPNサービスでは観ることができない、というケースも。
ですが、スイカVPNの場合、他のVPNサービスでは観ることができない、ちょっとマイナーな「dTV」や「Paravi」といったサービスまで対応しています。
検閲が厳しく行われている地域にいても、日本のストリーミングサービスに自由にアクセスすることができるネット環境はありがたいですね。
動画途中に出てくる広告が日本のCMなのも、海外在住の身にとってはささやかな癒しなんですよね。スイカVPNはDAZNが視聴できる数少ないVPNサービスです。
対応状況 | サービス名 | 特徴 |
◎ | You Tube | 世界最大の動画共有プラットフォーム |
◎ | Netflix(ネットフリックス) | 国内外のオリジナルドラマ&映画が多数 |
◎ | TVer(ティーバー) | 日本のテレビ番組の見逃し配信を楽しめる |
◎ | Amazon プライムビデオ | Amazon Prime会員なら利用無料 |
◎ | Disney +(ディズニープラス) | ディズニーやピクサー作品が楽しめる |
◎ | DAZN | 国内外のスポーツ観戦ならDAZN |
◎ | dアニメストア | 過去作品から最新までアニメならココ一択 |
◎ | ABEMAプレミアム | 日本の魅力的なオリジナル作品を楽しむ |
◎ | U-NEXT(ユーネクスト) | 新作映画も楽しめる見放題数No.1 |
*サービス名をタップすると、公式サイトが開きます。
4.サポートは年中無休で日本語完全対応
スイカVPNは国産のVPNサービスなので、設定方法の説明からカスタマーサポートまで、全て日本語で対応してくれます。
サポートも年中無休なので、初めてVPNを利用する方や電子機器を使うのが苦手という方も、いざという時にすぐ相談できるから心強いはず。
これは、海外産のVPNサービスにはない安心感ですよね。
スイカVPNの公式サイトのマイページにある「対処マニュアル」が分かりやすくて充実しているので、簡単なトラブルは自分で解決できそうです。
スイカVPNの2つのデメリット/評判
全体的に評判の良いスイカVPNですが、ここからはあえて、スイカVPNのデメリットについて取り上げてみたいと思います。
使ってみた感想としてデメリットを挙げるとすると、次の2つの点かもしれません。
- 接続できるサーバー数が少なめ
- 他のVPNと比べて料金が若干高め
メリットとデメリットを比較してみると、どのVPNサービスが自分のインターネットの使い方に合っているか、分かりやすくなります。
スイカVPNがご自身のニーズに沿っているか、確かめてみましょう。
1.接続できるサーバー数が少ない
スイカVPNでは、世界25か国に50台設置されているサーバーを利用することができます。
ただ、例えば同じ国産VPNのMillenVPNなどは1,300台が利用できるため、比べてしまうとスイカVPNの設備投資は若干見劣りしてしまいます。
サーバー数が少ないことのデメリットは、利用者が増えるとサーバーにアクセスが集中してしまい、時間帯や接続場所によって通信速度が低下する可能性があるという点。
実際、MillenVPNなどは夜でもそこまで速度が落ちないのですが、スイカVPNは時間帯によって結構速度の変化が激しいです。
サーバー数が少なくても、接続先を他のサーバーに変えると、大抵は通信速度の問題は解決できることが多いですが、その作業が煩わしいと思う方もいるかもしれません。
2.スイカVPNは料金が他VPNサービスより若干高め
スイカVPNの1か月プランの料金は割とリーズナブルなのですが、1年や2年の長期プランの場合、他社と比べて少し料金設定が高めです。
参考までに、特に中国にユーザーが多いかべねこVPNとMillen VPNの料金と比較してみましょう。
サービス名 | 1ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 |
スイカVPN | 1,097円/月 | 988円/月 | 938円/月 |
Millen VPN | 1,360円/月 | ー | 540円/月 |
かべねこVPN 10%OFFコード:SANPO |
880円/月 | 580円/月 | 480円/月 |
1年プランの料金になると1カ月当たりの料金は、スイカVPNが人気のVPNサービス3社の中でもっとも高くなってしまうことがわかります。
長期利用したい方にとって、スイカVPNはあまりコスパが良いとは言えなさそうですね。
逆に、旅行や短期の出張など、VPNを利用したい期間が30日以内であれば、スイカVPNはお得です。
スイカVPNはこんな方におすすめ!
ここまでで、スイカVPNのメリットとデメリットについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
まとめてみますと、スイカVPNは中国での利用に力を入れているので、特に中国で自由にインターネットを使いたい方にお勧めです。
また、個人や家族で複数のデバイスを使っていて、VPNを同時に制限なく利用したい方にも使いやすいサービスと言えるでしょう。
初めてVPNを利用する方や電子機器の扱いが苦手という方にも、日本語でサポートしてもらえるスイカVPNは安心かもしれません。
料金に関しては、スイカVPNは長期の利用料金が割高、短期の場合は安いという特徴があるので、必要とする契約期間によってコスパの善し悪しは分かれそうですね。
スイカVPNの利用料金や支払い方法について
スイカVPNの料金プランの種類は5つ、支払い方法に関しては1種類のみです。
VPNサービス各社、利用料金プランはもちろんのこと、支払い方法も異なっています。
それで、ここからはスイカVPNの料金プランと支払い方法、さらにはiPhoneでのスイカVPNの使い方について、詳しく解説していきます。
ちなみにスイカVPNの専用アプリは、Androidにのみ対応しているので、ここでは中国ユーザー向けに推奨されている「IKEv2」を使った接続方法を扱います。
スイカVPNの料金プランは5つ
スイカVPNの料金プランはバリエーションに富んでいて、「1ヶ月」「3カ月」「6ヵ月」「1年」「2年」の5種類。
VPNが必要な期間に応じて選べるので、無駄なく使えていいですよね。
また、どのプランでも30日間の無料キャンセル期間は適応されますので、契約後にスイカVPNが環境に合わないことが分かっても、損はありません。
スイカVPNの料金の大きな特徴は、1カ月の短期契約が他社より安いところです。
ただ、スイカVPNのプランは、期間が長ければ長いほど料金がお得になる設定にはなっているものの、他社と比べると1年、2年契約の1カ月当たりの料金が若干高め。
ですから、スイカVPNの料金プランは短期間VPNを利用したい方にとって、コスパが良い料金設定と言えそうですね。
スイカVPNの支払い方法は1種類のみ
スイカVPNの支払い方法は、クレジットカードの1種類のみとなっています。*対応ブランドはVISA, MasterCard, JCB, American Express,Diners
ちなみに、スイカVPN公式サイト内、マイページにある「継続利用」の「ON」「OFF」を確認しておくといいかもしれません。
契約期間が終わった時に「継続利用」が「ON」になっていると、利用終了日翌日には自動決済が行われます。
契約期間で終わると思っていたら、引き落とされていた、ということがないように注意しましょう。
「継続利用」が「OFF」になってると、サービス期間が終了時に自動的に解約となりますので、利用を継続したい場合には、その都度決済手続きが必要となります。
スイカVPNの契約からiPhoneでの使い方までの流れ
では、実際にすいかVPNを契約するところからiPhoneでの使い方まで詳しくご紹介します。
1.プランを選択
スイカVPN公式サイトの「いますぐお試し」をタップすると「新規お申込み」のページに移ります。
氏名やメールアドレスなどを入力したら、「1ヶ月」「3カ月」「6ヵ月」「1年」「2年」の中から、希望のプランを選びます。
VPNの接続は端末や回線、または接続する地域によっては、正常に利用できないこともあります。
スイカVPNでは、どのプランを選んでも30日間の無料キャンセルが適用されますので、万が一ご自身のネット環境と合わない場合にも安心です。
2.支払い
スイカVPNの支払い方法はクレジットカードのみとなっています。カードの情報を入力してから、決済に進みます。
申し込みが完了すると、入力したメールアドレスにVPN接続用のユーザーIDとパスワード、また、マイページ接続用のIDとパスワードが送られてきます。
接続時に必要となりますので、大切に保管しておきましょう。
「VPNの接続時」にはユーザー名とパスワードが、「マイページ」にログインする時にはメールアドレスとパスワードが必要です。2つのパスワードは異なりますのでご注意を。
3.IKEv2を設定
2023年6月の時点でスイカVPNは、中国でのPPTP/L2TP/Shadowsocks サーバーの提供を一時停止しており、「IKEv2」と「OpenConnect」を使った接続方法を提供しています。
そのためここでは、公式サイトで中国のユーザー向けに推奨されている「IKEv2」を使用した接続方法をご紹介します。
最初に設定画面の「VPN」をタップします。
VPNの画面に移ったら「VPN構成を追加」をタップします。
4.「IKEv2」の接続情報を入力
最初に、タイプが「IKEv2」になっているか確認しましょう。
① 見分けやすくするために名前を入力します。(例)スイカ日本1、スイカ日本2
② 接続先サーバーアドレスを入力。(接続先サーバーアドレスは、「マイページ」の「接続アカウント情報」に表示されています。)
③ ②と同じ接続先サーバーアドレスを入力。
④ ユーザーID(アカウント)を入力。(ユーザーIDとパスワードは「マイページ」の「接続アカウント情報」に表示されています。)
⑤ パスワードを入力。
最後に「完了」をタップします。
5.サーバーを選択して接続
接続するサーバーを選んでから、「VPN」画面の右側のボタンをタップし、緑色のONの状態にします。
ネットの混雑状況によっては接続されるまでに、数秒〜十数秒かかる事があります。
うまく接続できない場合には、接続するサーバーを変更してから、もう一度ONにしてみてください。
それでも接続できない時には、設定に間違いがないか確かめてみましょう。
VPNを切断する場合には、「VPN」画面の右側のボタンをもう一度タップします。ボタンが白色になればVPNはOFFの状態です。
スイカVPNの他ユーザーの口コミ評判紹介
実際にスイカVPNを使用している他のユーザーのリアルな口コミ評判も確認してみましょう。
有料のスイカVPNをメインで使ってますが、有料でも最近は繋がらない事が多いです。色々聞いたら、みんなこれが良いって言ってるので、試す価値はありますね〜
— 渡辺桑77 (@munekazumoney) December 4, 2018
#モンスト#中国
VPN無しでつながります、ただしグーグルサービスを考慮すればVPN契約したほうが良いかも。
ちなみにGOOGLE ONE のVPNは使えませんので注意を!
※私は、スイカVPNを使ってバッチリでした。— ボンクラくん (@730ken) June 5, 2023
スイカVPNは速度&安定性を重視するユーザーにおすすめ
この記事では、スイカVPNのメリットとデメリット、評判などをご紹介してきました。
スイカVPNの特徴が分かったところで、どんな人に合っているのか、まとめてみるとこんな感じになるかと思います。
まず、何よりもスイカVPNは中国ユーザーにお勧めのVPNサービスです。
大規模規制で繋がりにくくなる事態もあらかじめ想定してくれているので、安定したネット環境を提供してくれます。
また、スイカVPNはカスタマーサービスが全て日本語対応。
公式サイトのマニュアルも分かりやすく作られているので、初めてVPNを使う方や電子機器の扱いが苦手な方でも使いやすいかと思います。
長期でVPNを使う場合は、若干料金が他社より高めになってしまうのが難点ですが、1カ月契約だとコスパがいいので、短期利用の方にもスイカVPNはお勧めですよ。
メリット
- 中国に向けたサポートに強い
- 速度が速く50台同時接続
- 全て日本語対応だから安心
デメリット
- 接続できるサーバー数が少ない
- 長期プランは他社と比べて若干料金が高め