VPNサービスの中には、規制が厳しい中国では利用できない、あるいは、中国では接続状況の悪いものがあります。
また、過去には中国で使えていたけど、今は使えなくなっているVPNがあるのも現状です。
この記事では毎月実際に中国で接続を行い、各VPNサービスの速度テスト結果を公開します。
24年11月の時点で使えるVPNと使えないVPN、さらに、テスト結果を踏まえた上でのお勧めのVPNをご紹介します。
中国のネット環境やVPNの選び方を飛ばして、今月の快適に使えるVPN一覧をすぐに確認したい方はコチラをタップすると下までスキップできます。
中国でVPNサービスが必要な2つの理由
海外に滞在中でも、VPNがあれば日本にいる時と同じようにインターネットの閲覧が可能です。
特にネット規制の厳しい中国滞在者にとって、VPNはなくてはならないアイテム。
なぜならば・・・
- 中国ではネット検閲システムによるアクセス遮断がある
- ネットワーク上の情報保護の必要性が増している
この2つの理由で、中国に滞在予定の方には、VPNサービスの利用をおすすめします。
では、VPNはこれらの問題をどのように解決してくれるのでしょうか。
1.グレート・ファイアウォールによるアクセス遮断
「グレート・ファイアウォール」とは、中国政府が採用しているインターネット通信を監視するネット検閲システムのことです。
インターネットの閲覧や通信が制限されるため、中国ではGoogle検索やYouTube、InstagramやLineなどのSNSも使えません。
このグレート・ファイアウォールのアクセス遮断を回避するのが、VPN(仮想プライベート・ネットワーク)。
VPNを通して海外サーバーへ接続すると別の国のIPアドレスを使うことになるので、中国からのアクセスブロックを解除できるのです。
VPNは、中国で日本と同じネット環境を構築するためには欠かせないツールとなっています。
中国生活6年。日本の動画配信サービスも観れなくなるし、家族や友人とSNSで連絡が取れなくなるので、VPNなしの生活は考えられません・・・
2.ネットワーク上の情報保護の必要性
VPNサービスでは、暗号化などのセキュリティ対策が取られているので、情報漏えいなどのリスクを減らすことができます。
中国に限らず、海外では空港やホテルでフリーWi-Fiを利用することがありますよね。
とても便利なのですが、フリーWi-Fiから名前や住所などの個人情報が盗まれたり、端末を乗っ取られて勝手に商品を購入されるといった被害が後を絶ちません。
今やVPNなしの通信は基本的に、第三者から見られていると考えた方がいい時代。
特に中国では、情報保護の必要性はますます高まっています。
プライバシーの保護や、より安全なネット環境を確保するためにも海外滞在中には特に、VPNを利用することをお勧めします。
端末の情報を盗むために、あえて店舗のフリーWi-Fiそっくりな名前に設定するというワナまであります。細心の注意を!
中国のVPNサービスの3つの選び方
中国で使うVPNを選ぶ時に悩ましいのは、どのVPNでもいいから契約しておけば大丈夫、という単純な問題ではない所。
実は、検閲システムの監視が厳しいため、VPNサービスによっては中国では繋がらないという問題があるのです。
そこで、中国で利用するVPNサービスを選ぶ際に押さえておくべき、3つのポイントをご紹介しましょう。
- リアルタイムで中国での接続状況に問題はないか?
- サーバーの選択肢は自分のニーズに合っているか?
- 実行速度の実際の状況は?
VPN選びに失敗しないために、契約前にこれらの点をチェックしておくことをお勧めします。
1.リアルタイムの中国からの接続状況
中国で使うVPN選びの際に知っておくと良いのは、今、リアルタイムでそのVPNサービスが問題なく接続できているかどうかという事です。
VPNサービスを提供している会社は数多くありますが、その中には、そもそも中国では利用できない、あるいは、中国では接続状況が悪いというサービスも存在します。
また、中国ではVPNの規制が厳しく、VPN業者とのイタチごっこを繰り返しているので、過去に中国で使えていたVPNサービスが今も使えているとも限りません。
では、確実に中国で使えるVPNサービスを見つけるには、どうすればいいのでしょうか?
実際に中国で利用できているかどうか、現地でのリアルタイムの接続テストを確認するのがベストです。
中国で繋がると謳ってるVPNも、今現在、100%確実に接続できるとは限りません。
2.サーバーの選択肢がニーズに合っているか
VPN選びの際に確認しておきたい別の点として、サーバーの設置国と数がご自身のニーズに合っているかという事。
例えば、特定の国でしか視聴できないコンテンツを視聴したい場合、その国のVPNサーバーロケーションに接続できなければなりません。
また、アプリやサービスによっては、IPアドレスが「日本」でないと利用できない物がありますので、その場合、接続先は必ず「日本」サーバーである必要があります。
接続速度を重視したいという方であればサーバー数が多く、さらには、ご自身が滞在する場所に近いサーバーが選択できるサービスを選ぶことをお勧めします。
各VPNサービスのサーバーの設置国と数は異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
3.実行速度と遅延を比較
中国で使えるVPNサービスを見分けるには、現地でのVPN接続時に出る実行速度と遅延を確認する事も大切です。
現地で各サービスからVPNを接続し、速度テストで計測してみなければ、本当に問題なく使えるVPNなのかどうかは分かりません。
チェックしておきたいのは、通信速度とPingの数値です。
ダウンロードは、Webページ閲覧には10Mbps、動画視聴には30Mbpsはあった方がいいでしょう。
アップロードは、通常の使用であれば1Mbpsあれば十分ですが、動画のアップロードなどは最低30Mbpsくらいは必要です。
また、2者間にどのぐらい遅延があるのかを数値化した、Ping値も確認しましょう。
SNSやWebサイトの閲覧など一般的な用途であれば、ping値は「150ms」以下、動画視聴やオンライン会議ではping値は「100ms」以下が目安です。
以上のように中国という特殊な利用環境のため、中国散歩では10以上のVPNの接続テスト、実行速度テストを実施し、リアルタイムで繋がるVPNサービスを紹介しています。
【24年11月】中国で使えるVPNサービス7選&速度テスト結果!
2024年11月に実際に中国から行ったVPNの接続テストは、以下のような結果になりました。
今月の時点で、10社のVPNサービスが確実に中国で繋がるか、また必要とする速度が出ているかを確認できます。
さらに、各サービスを利用した際の1年間にかかる料金も記載しています。
速度と料金を比較することによって、ご自身のニーズに合った、コスパの良いVPNを選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
順位は『繋がりやすさ×回線速度×月額料金』のバランスを見て調整しています。
VPNサービス | 今月の速度 | 1年間の料金 | クーポン | |
1位 | かべねこVPN | 40.06Mbps | 5,760円 | ◯ |
2位 | 12VPN | 85.13Mbps | 83.4ドル(約12,400円) | 〇 |
3位 | 良之助VPN | 80.50Mbps | 9,500円 | |
4位 | UCSS | 86.14Mbps | 108ドル(約16,970円) | |
5位 | Surfshark | 68.10Mbps | 47,88ドル(約7,000円) | |
6位 | セカイVPN | 20.93Mbps | 13,200円 | |
7位 | MillenVPN | 5.81Mbps | 6,480円 |
*サービス名をタップすると公式サイトで詳細を確認できます。
クーポンコードは各サービス詳細をご確認ください。
1.かべネコVPN
通信速度も上々で、安定感抜群!コスパ最強中国用VPN!
40.06Mbps
回線の契約速度:100Mbps
計測地:上海
回線契約:電信
かべねこVPNの今月の速度テスト結果は、ダウンロードが40.06Mbps、アップロードが11.65Mbps、Ping値は69msでした。
先月のかべねこVPNのスピードは振るわず27.06Mbpsでしたが、今月は40.06Mbpsとしっかり復活してくれました。
やはり、10月のスピードがどのサービスも全体的に落ちていたのは、国慶節の規制が厳しい時期だったのが原因かもしれませんね。
ランキングを比較していただくとお分かりの通り、2位以下にもかべねこVPNよりスピードの速いサービスがあります。
ですが、中国でも安定して使える安心感とコスパの良さなど、総合的に考えて、今月もかべねこVPNを1位としました。
かべねこVPNのスピードは特に速いという訳ではありませんが、動画視聴に支障ありませんし、急に接続できなくなる様なことも長期にわたって起きていません。
かべねこVPNはポイント制を採用していて、最大、契約したプランの1.5倍の期間、利用することが可能です。
契約期間中や無料お試し中にVPNを接続しない日があれば、その日のポイントが繰り越しされ、契約期間がその分延長となります。
また、1年契約で1ヶ月あたりの費用は480円と格安なので、VPNサービスの中でもコスパ面で最強と言えるでしょう。
かべネコさんは、他が繋がらない時にもいち早く復旧してくれるので信頼しています。
日本のVPNサービスなので、かべねこVPNのサポートは全て日本語対応。いざという時にも心強いと評判です。
接続は、専用アプリではなく「OpenConnect」を使用します。
料金 | 1ヶ月 880円 |
1年 5760円 | |
2年 - | |
10%割引クーポン | SANPO |
安定性 | 高 |
サーバーロケーション | 5カ国 |
同時接続可能台数 | 4台 |
対応OS | Windows・Mac・iOS・Android |
専用アプリ | ✖ |
日本語サポート | 〇 |
返金保証 | ✖ 2週間の無料お試しあり |
2.12VPN(12VPX)
専用アプリを使えば接続台数無制限!通信速度もかなり優秀
85.13Mbps
回線の契約速度:100Mbps
計測地:上海
回線契約:電信
12VPNの今月の速度テスト結果は、ダウンロードが85.13Mbps、アップロードが7.45Mbps、Ping値は152msでした。
先月の規制強化期間で多くのサービスがスピードを落としていた中、速さをほぼ落とさなかった12VPN。
今月のテストでも高スピードが出ており、安定性を実証する結果となっています。
1位のかべねこVPNよりも速度は速いのですが、コスパ面を考慮した結果、ランキングでは12VPNを2位としました。
12VPNの1つのメリットは、同時接続台数が多い所です。アカウントあたり最大6台まで同時に接続して利用できるので便利。
ご家族で共有したい場合や複数のデバイスで利用したい方には、ありがたいサービスですね。
12VPNは、QRコードを読み込むだけで設定が完了するので、使い方もとにかく簡単です。
料金は、1年の長期契約でも1カ月、約1300円。今回ご紹介しているVPNサービス9社の中では最も高い設定。
とはいえ、中国での接続速度や安定性、同時接続台数を求める方は少し高くても12VPNを使いたいと思われるかもしれません。
ちなみに、12VPNは海外産VPNなので、日本語でのカスタマーサポートはしていません。
月額料金が高くつくのが残念ポイントですが、クーポンコード「sanpo」を入力すると、最初の1年間だけは30%OFFで利用できます。
料金 | 1ヶ月 12.95ドル |
1年 83.4ドル | |
2年 ー | |
30%割引クーポン | sanpo |
安定性 | 高 |
サーバーロケーション | 47ヶ所以上 |
同時接続可能台数 | 6台(iPhoneなど無制限) |
対応OS | Windows・Mac・iOS・Android・Linux・Chrome・ルーターなど |
専用アプリ | 〇 |
日本語サポート | ✖ |
返金保証 | 14日間返金保証 |
3.良之助VPN
国産VPNで優れた通信速度!超短期利用にも対応
80.50Mbps
回線の契約速度:100Mbps
計測地:上海
回線契約:電信
良之助VPNの今月の速度テスト結果は、ダウンロードが80.50Mbps、アップロードが19.13Mbps、Ping値は65msでした。
他のサービスと同じく、10月のテストでは良之助VPNも速度がいつもより遅めでしたが、今月は高スピードが出ています。
3位の12VPNと比較するとスピードにはそれほど差はないですし、価格も12VPNよりいくらか安いです。
ただ、12VPNの方が同時に接続できる台数が多いため、ランキングについては迷いましたが、全体的なコスパの良さで良之助VPNを3位としました。
良之助VPNは、接続状況が不安定になりがちな中国でも、いつも安定して使える優れたサービス。
最初のつながりもスムーズで、動画も止まらずストレスフリーなのが好印象です。
また、良之助VPNには専用アプリがあるので、接続も簡単なのもお勧めポイント。
ただ、他のVPNサービスと比べると、料金に対して同時に接続できる台数は少ないです。
一番安いプランだと同時接続台数は2台のみ、最高4台までは増やせるのですが、台数を増やすごとに料金が上がります。
良之助VPNの料金プランの特徴として他社にはない、3日間、1週間、2週間、3週間の超短期の料金プランが提供されています。
これらのプランは1000円以下で利用できるので、中国滞在がそれほど長くない方も気軽に使えるでしょう。
料金 | 1ヶ月 950円 |
1年 9500円 | |
2年 ー | |
割引クーポン | ✖ |
安定性 | 高 |
サーバーロケーション | 3カ国 |
同時接続可能台数 | 2台~4台 |
対応OS | Windows・Mac・iOS・Android |
専用アプリ | 〇 |
日本語サポート | ✖ |
返金保証 | ✖ 1週間の無料お試しあり |
4.UCSS
通信速度は断トツ1位!中国で安定して使えるVPN
86.14Mbps
回線の契約速度:100Mbps
計測地:上海
回線契約:電信
UCSSの今月の速度テスト結果は、ダウンロードが86.14Mbps、アップロードが7.48Mbps、Ping値は50msでした。
今月も比較した10社の中では、UCSSのスピードが最も優秀。また、これまで使えなくなる事も全くなく、安定性も信頼できます。
ですが、他サービスと比べるとコストが多くかかることを加味して、ランキングではUCSSを4位としています。
UCSSは、規制の厳しい中国でも非常に安定して高速なネット環境を楽しめるVPNとしてトップレベル。
また、海外産VPNの中では珍しく、UCSSは日本人スタッフのサポートがあるのも、ありがたい所。
ですが、UCSSの利用料金は、他サービス、特に国産VPNと比べると若干高めです。
月間データ通信量を50GB~500GBの間から選ぶ必要があり、当然ながら使用量を増やすごとに料金もさらに上がります。
最近は、円安の影響でUCSSのコストが上昇傾向なのも悩ましい所です。
ちなみに中国向けの一番安いプランと言うと、1年契約で月間データ転送量50GB、1カ月あたり1,170円。
ただ、データ転送量を消費しないフリーのアメリカロケーションも準備されているので、サーバーのロケーションがアメリカでも問題なければ安いプランで十分です。
通信スピードの快適さやサービスの良さを考えると、コスパは悪くないと思います。
とても快適ですが、かかる費用だったり、データ転送量を気にしないといけないシステムだったりと使う人を選ぶVPNサービスです。
料金 | 1ヶ月 ー |
1年 108USドル | |
2年 ー | |
割引クーポン | ✖ |
安定性 | 高 |
サーバーロケーション | 16カ国 |
同時接続可能台数 | 3台 |
対応OS | Windows・Mac・iOS・Android・Linux・OpenWrt |
専用アプリ | 〇 |
日本語サポート | 〇 |
返金保証 | ✖ |
5.Surfshark
同時接続台数無制限!安心して使えるセキュリティ
68.10Mbps
回線に契約速度:100Mbps
計測地:上海
回線契約:電信
Surfsharkの今月の速度テストは、ダウンロードが68.10Mbps、アップロードが8.70Mbps、Ping値は277msでした。
先月のテストではスピードが6.91Mbpsと、なんとか接続できるレベルだったのが、今月のSurfsharkは68.10Mbps。驚異の回復が見られました。
ただ、テスト結果の68.10Mbpsは、ロケーションをイギリスにした場合です。
ロケーションを日本に変えると接続不可でしたので、日本の動画配信サービスを利用したい方にとっては、この不安定さは不便かもしれません。
Surfsharkは同時に接続できる台数が無制限な所が魅力的ですし、デバイス毎に専用アプリがあるから接続も簡単。
また、「Kill Switch機能」を搭載しているので、セキュリティ面にも安心感があります。
料金 | 1ヶ月 10.99ドル |
1年 47.88ドル | |
2年 55.72ドル | |
割引クーポン | ✖ |
安定性 | 低 |
サーバーロケーション | 100カ国 |
同時接続可能台数 | 無制限 |
対応OS | Windows・Mac・iOS・Android・Linux |
専用アプリ | 〇 |
日本語サポート | ✖ |
返金保証 | ✖ 30日間の無料返金保証 |
6.セカイVPN
無料お試し最大2か月間!電子機器が苦手な人にも使いやすいVPN
20.93Mbps
回線に契約速度:100Mbps
計測地:上海
回線契約:電信
セカイVPNの今月の速度テストは、ダウンロードが20.93Mbps、アップロードが8.25Mbps、Ping値は89msでした。
先月の10.68Mbpsからは大きく回復したものの、動画視聴にまだ厳しいレベルですね。今後の改善を期待します。
セカイVPNの最大の特徴は、他のVPNサービスにはない最大2カ月間の無料お試しができるという所。
無料期間を設けているVPNサービスはありますが、2カ月という長期に及ぶのはセカイVPN以外にありません。
また、日本のVPNならではの手厚いサービスもあり、マニュアルから手続き全般、カスタマーサポートまで、全て日本語なので、電子機器が苦手な方でも安心です。
料金 | 1ヶ月 1100円 |
割引クーポン | ✖ |
安定性 | 低 |
サーバーロケーション | 10カ国 |
同時接続可能台数 | 3台 |
対応OS | Windows・Mac・iOS・Android |
専用アプリ | 〇 |
日本語サポート | 〇 |
返金保証 | ✖ 2カ月間の無料お試しあり |
7.MillenVPN
国産VPNでありながら格安な価格帯!今月は接続不安定
5.81Mbps
回線に契約速度:100Mbps
計測地:上海
回線契約:電信
MillenVPNの今月の速度テストは、ダウンロードが5.81Mbps、アップロードが7.98Mbps、Ping値は100msでした。
今月も先月に続き、MillenVPNは通常使えるレベルのスピードとはなりませんでした。
以前は中国でも使いやすく、愛用していたVPNだっただけに、MillenVPNは個人的にもまた安定して使えるようになって欲しいと思っているサービスです。
MillenVPNの強みはなんといっても、コスパの良さ。
特に長期利用の2年プランにすると月額396円と格安で、他社と比べて群を抜いて安いです。
サーバーロケーションの数が多いので、中国滞在中でも日本や海外の動画が幅広く自由に楽しめます。
また、国産VPNですから、手続きは全て日本語対応。きめ細やかなサポートを受けられるので安心です。
同時接続台数も10台と多いので、複数端末で使ったりご家族と共有して使うこともできます。
中国では専用アプリが使えませんので「OpenConnect」を使用しての接続となります。
料金 | 1ヶ月 1580円 |
1年 6480円 | |
2年 8640円 | |
割引クーポン | ✖ |
安定性 | 低 |
サーバーロケーション | 72カ国 |
同時接続可能台数 | 10台 |
対応OS | Windows・Mac・iOS・Android |
専用アプリ | 〇(中国では使用不可) |
日本語サポート | 〇 |
返金保証 | ✖ 30日無料返金保証 |
【24年11月】テストして使えなかったVPN
ネット上では中国でも繋がると書いてあっても、実際には使えないという事があるので、信用できる情報の必要性を感じます。
そこで、ここからは接続テストを中国で行い、24年11月現在、使えないことが明らかとなったVPNサービスをご紹介します。
中国に着いてから、契約しておいたVPNが使えないことが発覚。なんて事になったら、本当に困りますよね。
近いうちに中国に滞在予定のある方は特に、下記に挙げる使えなかったサービスもご確認ください。
スイカVPN
先月のテストではスイカVPNのスピードは5.81Mbpsでしたが、11月は接続もできず、と言う結果に。
スイカVPNの強みは、デバイスが50台まで同時接続が可能という所。家族が複数デバイスを持っていても、全てVPNにつなげることが可能です。
また、スイカVPNは日本企業が提供するVPNサービスなので、マニュアルやサポートも完全に日本語で対応してくれます。
電子機器を使うのがあまり得意でない方には、国産VPNのスイカVPNだと安心かもしれません。
1カ月、3カ月、6カ月の短期プランの料金が他サービスと比べて安いので、中国の滞在期間が1年以下の方に、スイカVPNはお勧めです。
ExpressVPN
先月に続き、今月もExpressVPNは接続不可と言う結果でした。
3カ月前には3位にまでランクインしていたほど、スピードが回復していたので残念です。
中国では、これまで問題なく使えていたVPNサービスが全く使えなくなってしまうことや、今使っているVPNが一時的につながりにくくなる、という事は日常茶飯事。
ですから、VPNを選ぶ際にはサービス各社の過去の情報ではなく、今現在、問題なく使えるかどうかの確認が重要になってきます。
ExpressVPNは海外産VPNですが、ライブチャットとメールで24時間、日本語での手厚いサポートもありますし、専用アプリも使いやすい良いサービスです。
VPNに関するQ&A
中国で実際に使ってみて、安定した接続ができると個人的に感じるプロトコルは、以下の通りです。
- IKEv2
- OpenConnect
- Shadowsocks
- Ryo VPNアプリ(独自システム)
PPTP、OpenVPNは、中国でつながりにくい印象があります。
契約する前に各VPNサービスで使えるプロトコルの種類を確認しておきましょう。
結論から言いますと、中国ではVPNの個人利用を全面的に禁止しているわけではありません。
日本人の感覚からは理解しがたいのですが、「違法だけれども、犯罪とは判断しない」というスタンスのようです。
そのため、中国で外国人の多くはVPNを利用していますが、VPNを使用したという理由で摘発されたケースはありません。
ただし、VPNで違法な書き込みや中国政府に対する批判など、問題のある行動を行った場合は「犯罪」とみなされますので、注意しましょう。
https://business.nikkei.com/atcl/opinion/16/041100064/061300006/
VPNサービスは、メインとサブの2つ持ちをしておくと、より安心です。
なぜなら、規制が強化される時期には特にですが、一時的にVPNの接続が切れたり、速度が不安定になる事があるからです。
中国ではVPNに接続しないと利用できないアプリやウェブサイトなどのサービスを、常に使える状態に保ちたいなら、VPNの2つ持ちをお勧めします。
中国で無料のVPNを使うことは可能ですが、セキュリティ面の安全性にかなりのリスクがあります。
無料のVPNはノーログを保証していませんので、悪用しようと思えばいくらでもできる状態です。
端末のマルウェアの感染や個人情報の転売、詐欺やクレジットカードの不正利用などの被害にあう可能性がありますので、無料のVPNはお勧めできません。
中国渡航前にVPNサービスを契約、ダウンロードしておくのがベストです。
中国からアクセスできるように対策しているVPNサービスもありますが、手続きが若干面倒です。
ほとんどのVPNサービスが提供している、無料お試し期間や無料返金保証を活用しましょう。
あらかじめ幾つかのVPNを契約しておき、中国渡航後にご自身に合った、最適のサービスを選ぶことができます。
VPNを使って中国でも快適なネットライフを!
今回、24年11月に行った、中国で今使えるVPNの速度テスト、さらには、中国で今は使えないVPNをご紹介してきました。
中国渡航前にVPNを契約しておく必要があるのに、中国で使えるかどうかは現地に到着しないと確認する事ができません。
そこで、本サイトでは、中国からVPNサービスの速度テストを行い、リアルタイムの結果を毎月更新してまいります。