ここ数年でよく耳にするようになった“LCC(格安航空会社)”。
実は年々利用者が増加していて、LCC国際線の利用者は年間約1,900万人にもなります。
*2017年国土交通省のデータ
やはり最大の魅力は“リーズナブルな航空券”なのですが、LCCをお得に利用するのに重要なポイントになるのがスーツケース選びです。
今回の特集では、LCCで余分に超過料金を払わないで済むように、LCC対応の軽量スーツケースを口コミ評判と合わせてご紹介します。
筆者:ジンベエ
趣味がスーツケース収集で、使用したスーツケースは70台以上。お役に立つ情報をお届けします。
LCCの機内持ち込みサイズをサラッと確認
LCCは“ロー・コスト・キャリア”の略で、ピーチやエアドゥといった格安航空会社のことを指します。
ANAやJALといったフラッグ・キャリアと比べると、航空券の値段が30%~80%もリーズナブルなことも多く、LCCの登場で海外旅行がより身近なものになりました。
ただし、気をつけたいのが荷物です。
LCCでは荷物の重量制限やサイズ制限をオーバーすると追加料金が取られる事がほとんど。
「せっかくチケットが安かったのに、追加料金で大手航空会社とそんなに変わらなくなっちゃった…」なんてことも初めてLCCを利用する方にはよくあります。
そのため、ずばりLCCを賢く利用するための極意は「LCC対応の軽量スーツケースだけでパッキングすること」です。
まずは、大手LCCのサイズ規定と重量規定を確認してみましょう。
LCC | 規定最大サイズ | 3辺の合計 | 重量 |
ピーチ | 55cm×40cm×25cm以内 | 115cm以内 | 10kgまで |
JETSTAR | 56cm×36cm×23cm以内 | 115cm以内 | 7kgまで |
春秋航空 | 56cm×36cm×23cm以内 | 115cm以内 | 7kgまで |
エアドゥ | 55cm×40cm×25cm以内 | 1115cm以内 | 10kgまで |
スカイマーク | 55cm×40cm×25cm以内 | 115cm以内 | 10kgまで |
ソラシドエア | 55cm×40cm×25cm以内 | 115cm以内 | 10kgまで |
日本発着のLCCのフライトでは、ほとんどが「3辺の合計が115cm以内」が規定になっています。
3辺それぞれのサイズは「55cm×40cm×25cm」または「56cm×36cm×23cm」のどちらかで、重量制限は7kgもしくは10kgとなっています。
フラッグ・キャリアだと手荷物の重さが計れることはほとんどないのですが、LCCの場合受付カウンターで必ずと言っていいほどすべての手荷物の重量を確認されます。
これがオーバーしていると、追加料金がかかります。*この追加料金でLCCは利益を出しているので、しょうがないことではあるんですが…。
LCC対応の機内持ち込みスーツケース選び方の3つのポイント
追加料金無しでリーズナブルにLCCを利用するためには、スーツケースの選び方がポイントになります。
- 「55cm×40cm×25cm以内」
国際的にはこのサイズ規定がほとんどなので、55cm×40cm×25cmの合計で115cm以内のスーツケースを選びましょう。 - スーツケースの重さが3.0kg以内
3kg以上のスーツケースだと、7kg以内のLCCを利用する際にほとんど荷物が入りません。 - 30L以上の収納力
スーツケース容量が30Lあれば、3泊の旅行まではスーツケース一つで対応できます。
おすすめLCC対応の軽量スーツケースランキング10選
選び方の3つのポイントを満たしたスーツケースの中からさらに厳選してLCC対応の機内持ち込み軽量スーツケースをご紹介します。
順位 | LCC対応スーツケース名 | 参考価格 |
1位 | サムソナイト コスモライト | 24,990円~ |
2位 | ace. コーナーストーンZ | 16,000円~ |
3位 | ハント マイン | 25,000円~ |
4位 | バーマス プレステージ2 | 26,400円~ |
5位 | レジェンドウォーカー 5082 | 5,480円~ |
6位 | グリフィンランド FK1037-1 | 6,182円~ |
7位 | シフレ ゼログラ | 20,900円~ |
8位 | ノースフェイス オーバーヘッド | 27,950円~ |
9位 | ヒデオワカマツ ウェーブ2 | 16,765円~ |
10位 | JP Design キャリーケース | 5,490円~ |
1位 LCC対応:サムソナイト コスモライト
指一本で持てる軽さが2万円台から
100年を超えるサムソナイトの歴史に革新をもたらしたコスモライト。
発売からモデルチェンジを繰り返しながらすでに10年ですが、現在でも人気不動の第1位です。
ちなみに今回のランキングで最軽量です。
Curv素材を使用したスーツケースは、36Lサイズでも1.7kgしかありません。
あまりの軽量さに「指一本で持てる軽さ」とよく言われています。
貝殻の強さに発想を得て開発された独創的なシェルデザインも美しく、所有する悦びを感じさせてくれる超軽量スーツケースです。
サイズ | 55cm×40cm×20cm |
重量 | 1.7kg |
容量 | 36L |
機能 | Curv素材・TSAロック・4輪大型キャスター |
参考価格 | 24,990円~ |
サムソナイトコスモライトの口コミ評判
超軽量
2位 LCC対応:ace. コーナーストーンZ
ace.の中でも神コスパ
日本の老舗スーツケースブランドであるace。
"日本の美意識、感覚、精神を受け継ぐ最適な「モチハコブカタチ」を創出し、すべての人々の移動を快適にする"をブランドコンセプトにしていて、内装の使いやすさなどは日本ブランドならではです。
中でもコーナーストーンZはポリカーボネート100%のボディに安定感のあるダブルキャスターを組み合わせた基本機能を高めたモデルです。
そして機内持ち込みサイズなら2万円以下で購入できるというコストパフォーマンスの高さも大きな魅力。
これまで1万円の格安スーツケースしか使ったことのない方は、少しの違いで大きな品質の違いを体感できます。
*楽天市場の公式ショップなら、10%ポイント還元で実質1割引で購入できます。
容量は37Lあるので、上手にパッキングすれば3泊4日くらいまでならこれ一つで大丈夫です。
サイズ | 55cm×36cm×24cm |
重量 | 3.0kg |
容量 | 37L |
機能 | ポリカーボネート100%・TSAロック・両面仕切り |
参考価格 | 16,000円(税別) |
ace. コーナーストーンZの口コミ評判
良い買い物でした!
荷物も、両面にファスナーがついていて、しまいやすいです。
何より、高級感があって、おしゃれです!!
3位 LCC対応:ハント マイン
女性による女性のためのスーツケースブランド
ハントはエースの女性チームが手掛ける女性のニーズを考え尽くしたスーツケースが人気のブランドです。
中でもマインは1番人気モデルで、マチの深いポケットが搭載された内装、内装と同じデザインのキャスターカバー、キャスターストッパーなど、「あったらいいな」をしっかり搭載させた高機能スーツケースです。
機能はもちろんのこと、おしゃれな内装に一目惚れで購入する方も多いそうです。
容量は33Lなので、女性の方だと2泊3日くらいのサイズ感になります。
妻によると、圧縮袋を使えば3泊4日も大丈夫だそうです。
サイズ | 48cm×34cm×22cm |
重量 | 2.7kg |
容量 | 33L |
機能 | 25,000円(税別) |
ハント マインの口コミ評判
めちゃかわいい★
そして実際使ってみると、中の収納とキャスターストッパーがとても便利で大満足です!
耐久性が気になったので実物を見てから買いたくて、色々な店をまわったのですがどこにも置いておらず、他の人のレビューを参考にして実物は見ずに購入しました!
大きなスーツケースでファスナータイプはどうなのかなと思ったのですが使い始めた感じでは全く問題無さそうです。
海外旅行に行く予定ですが、そこでもしも問題あった場合は再レビューします。笑
4位 LCC対応:バーマス プレステージ2
フロントオープンポケット搭載で2.9kg
ドイツを3大ラゲージブランドの1つであるバーマス。
高い耐久性と機能性を追求したスーツケースはビジネスパーソンからよく選ばれます。
プレステージ2は中でも1番人気の高いモデルです。
フロントオープンポケットを搭載したモデルは、ノートPCやタブレット、書類、パスポート、小物類などに簡単にアクセスが可能で、スピードが求められる働く人のニーズにしっかり応えます。
特にフロントオープンポケットを搭載したモデルで3kg以下のスーツケースはほとんどなく、貴重な存在です。
旅行だけでなくビジネス用途にも向いたモデルです。
サイズは34Lでフロントポケットの分もあるので、3泊分の荷物だとパッキングを工夫する必要があるかもです。
サイズ | 49cm×35cm×22cm |
重量 | 2.9kg |
容量 | 34L |
機能 | ポリカーボネート・フロントオープンポケット・セルフ交換可能キャスター |
参考価格 | 約26,400円 |
バーマス プレステージ2の口コミ評判
最高です
国内旅行であれば、二人で②泊であれば十分ですし、海外への出張の際も、
セカンドスーツケースとしても使い勝手は良いと思います。
特に、PCを持ってセキュリティゲートを通る際には、外側ポケットはマストです。
5位 LCC対応:レジェンドウォーカー 5082
拡張機能で最大40L
1万円前後で品質のしっかりしたスーツケースを選ぶとしたら“レジェンドウォーカー”と“グリフィンランド”の2大ブランドがあります。
5082はレジェンドウォーカーの中でも特にコストパフォーマンスに優れ、5,000円台で購入できます。
そして拡張機能が搭載されているので、ラウンドファスナーを開けば容量を7Lアップして40Lにできます。
お土産をたくさん購入しても安心です。
40Lあれば、4泊5日くらいまでは対応可能。
素材がABS樹脂メインなど、安価に抑える工夫がされていますが、年に1,2回の海外旅行なら十分使えます。
カラーバリエーションも全21色と、預け荷物にした際にも空港のラゲージレーンですぐに見つけられます。
サイズ | 48cm×33cm×24(+5)cm |
重量 | 2.9kg |
容量 | 33(40)L |
機能 | TSAロック・マチ拡張 |
参考価格 | 約5,480円 |
レジェンドウォーカー 5082の口コミ評判
可愛くてサイズもちょうどよい
実物は想像以上に可愛くて、サイズもちょうどよく、大満足です。
持ち手やキャリーバーやファスナーに欠陥はなく、丈夫そうなので安心しました。
とてもコスパの良い買い物ができてよかったです。
GWに使いたいと思っていたので、注文してすぐ次の日に届いてよかったです。
6位 LCC対応:グリフィンランド FK1037-1
楽天市場の年間ランキングで1位を獲得
レジェンドウォーカーと同じく1万円台で抜群の人気を誇るグリフィンランド。
特にFK1037-1は楽天市場の年間ランキングでも1位を獲得するほどの人気。
6,000円台とレジェンドウォーカーの5082よりはちょっと高いのですが、40mmの大型キャスターを採用した走行快適性や、ファスナータイプのスーツケースで一番負担のかかるファスナーにYKK製を採用するなど、基本性能を高めたモデルです。
また、グリフィンランドは1年間の無償修理保証まで付帯。
唯一残念なのは、LCC対応のSSサイズにはマチ拡張機能がない点。
31Lサイズなので、2泊3日のパッキングなら余裕があります。
サイズ | 53cm×36cm×23.5cm |
重量 | 2.8kg |
容量 | 31L |
機能 | TSAロック・大型キャスター・抗菌内装・YKKファスナー |
参考価格 | 約6,182円 |
グリフィンランド FK1037-1の口コミ評判
オススメです!
このシリーズの好きなところは、デザインが可愛く実用的で耐久性も高いところです。
カラフルなので空港でも一目で分かりますし、傷も目立たないので長く使うことが出来ます。
他の製品と比べても、この性能で普通に安くて長持ちって一番必要な要素ですよね。
次回も必ずこの製品のシリーズを買います。
7位 LCC対応:シフレ ゼログラ
名前負けしない“軽さ”
「zero gravity」(=無重力)をコンセプトに作られたブランド・ゼログラ。
今回紹介しているLCC対応の機内持ち込みスーツケースの中では最大容量の42Lで、重量はわずか2.3kgです。
また、軽量性はもちろんのこと、洗練されたデザイン性や機能性にもこだわっているのが特徴です。
キャスターにはHINOMOTO製のサイレントキャスターを採用し、軽量性を実現するためにポリカーボネート素材を100%使用。
2万円台のスーツケースにしてはちょっと内装が寂しい気もしますが、とにかく“スーツケースの軽さは正義”。
雑誌などの各メディアのスーツケース特集でもよく取り上げられているベストセラースーツケースです。
サイズ | 46cm×39cm×24cm |
重量 | 2.3kg |
容量 | 42L |
機能 | TSAロック・HINOMOTOキャスター |
参考価格 | 約20,900円 |
シフレ ゼログラの口コミ評判
軽い!!
家でも計量してみましたが、2.3Kg弱でした。
LCC機も利用するので、スーツケース重量は少しでも軽いほうが良いのです!
キャスターもスムーズでとても静かです。
オススメ
8位 LCC対応:ノースフェイス オーバーヘッド
ノースフェイスの軽量キャリー
LCC対応のスーツケースをお探しなら、ソフトタイプも選択肢の一つ。
特にノースフェイスのオーバーヘッドは600Dポリエステル生地を使用していて耐久性と軽量性に優れます。
そしてノースフェイスはアウトドアブランドということもあり、2輪モデルのキャスターは大型で東南アジアなどホテルまでちょっとガタつく道を引く時にも抜群の安心感があります。
パッド入りのPC・タブレットスリーブも搭載されているので、電子機器も安心して収納できます。
容量は32Lなので2泊3日分くらいですが、ソフトタイプは荷物が多くなった時にも多少の無理ができます。
サイズ | 53.5cm×36cm×18cm |
重量 | 2.4kg |
容量 | 32L |
機能 | フロントオープンポケット・PC&タブレットスリーブ |
参考価格 | 約27,950円 |
ノースフェイス オーバーヘッドの口コミ評判
軽くて軽快!
2〜3泊用のソフトタイプキャリーバッグを探していたので、30%OFFはかなりお得でした。
ワンサイズ大きいノースのキャリーバッグを持っているので、これからも重宝しそうです。
9位 LCC&コインロッカー対応:ヒデオワカマツ ウェーブⅡ
300円コインロッカーにも入るサイズ
25Lサイズと1泊~2泊に使用できるコンパクトサイズがラインナップされているヒデオワカマツのウェーブⅡ。
コインロッカーサイズは日本だけのガラパゴス的な需要ですが、確かにテーマパークやコンサート、都市部観光に行く時に重宝します。
ほとんどの300円サイズのコインロッカーに収納できるので、目的地について荷物を預けての観光が可能です。
また、フロントオープンポケットも搭載しているため、スマホやモバイルバッテリーなどもスーツケースを立てたまま取り出し可能です。
サイズ | 45cm×35cm×20cm |
重量 | 2.8kg |
容量 | 25L |
機能 | フロントオープンポケット・サイレントキャスター・TSAロック |
参考価格 | 約16,765円 |
ヒデオワカマツ ウェーブⅡの口コミ評判
フロントオープンで、中に細かいポケットが付いているから、使い易そうです。
大変気に入りました。
10位 LCC&コインロッカー対応:JP Design キャリーケース
シンプルデザインで約5,500円
高いコストパフォーマンスで最近知名度を上げているのがJP Design。
キャリーケースのSSサイズはコインロッカーにも入るサイズです。
ほかサイズのような拡張機能がないなど、機能性は基本的な内容になりますが、価格は5,500円とかなりリーズナブル。
容量は24Lなので、1泊~2泊用です。
コスパは高いので、国内旅行用に2個目、3個目のスーツケースとして持っておいてもいいかもしれません。
サイズ | 46cm×33cm×20cm |
重量 | 2.6kg |
容量 | 24L |
機能 | TSAロック・ダブルキャスター |
参考価格 | 約5,490円 |
JP Design キャリーケースの口コミ評判
LCCを活用し尽くすなら、スーツケースパッキング術は必須!
LCC対応のスーツケースをご紹介しましたが、困るのが帰国時。
わかってはいてもどうしてもお土産をたくさん買いすぎて荷物が入らない…なんてこともよくあります。
そこで活用したいのが圧縮袋です。
昔からある大定番のトラベルグッズですが、実はかなり進化しています。
実際に人気の圧縮袋をすべて自腹購入して作成したレビュー記事もあるので、気になる方は確認してみてください。
LCC対応の軽量スーツケースで旅に出よう!
LCCはリーズナブルにチケットを購入できる分、重量制限には注意しないといけません。
今回の特集ではLCCにも対応した軽量スーツケースをまとめてご紹介しました。
うまく必要な荷物をパッキングして、お得にLCCを活用しつくしましょう。