「スーツケースベルトって必要なの?」とお悩みの方は、意外と少なくありません。
空港に行ってもすべての人が使っているわけではないので、使うか使わないか迷っている方も多いと思います。
そこで今回は、スーツケースベルトを使用することのメリット・デメリットや、スーツケースベルトの選び方まで、わかりやすくご紹介します。
筆者:ジンベエ
そもそもスーツケースベルトは必要?必要ない?
そもそもなんのためにスーツケースベルトを取り付けるんでしょうか?
スーツケースベルトを取り付ける目的は主に4つあります。
- スーツケースの中身の散乱防止
手荒に扱われて鍵やファスナーが壊れてしまっても、スーツケースベルトがあれば中身が散乱してしまうのを防げます。
スーツケースベルトが付いてないと、ビニールテープでぐるぐる巻にされて帰ってくることもあります。 - スーツケースの目印
空港の荷物受け取りレーンで流れてくるスーツケースを見ていても、自分のがなかなか見つからないことがあります。
同じスーツケースを使っている人もいるので、見つけやすくするため、また取り違えを防ぐためにスーツケースベルトが有効です。 - ファスナーの負担軽減
ファスナー式のスーツケースに荷物をパンパンに入れると、ファスナーに負担がかかり故障の原因になります。
ただスーツケースベルトをしっかりしめると、ファスナーをサポートできます。 - 防犯性の向上
ロック付きのスーツケースベルトを取り付けておくことで、置き引きや窃盗に対して抑止力になります。
こうしたスーツケースベルトの4つの効果を考えると、旅行ガイドとしてはスーツケースベルトを使用することをおすすめします。
時々「スーツケースベルトを付けていると日本人だとばれて盗まれる」なんて言われるの聞くことがありますが、少なくともこの業界に10年以上いて、スーツケースベルトが原因でスーツケースが盗まれた話は聞いたことがありません。
そして、残念ながら海外ではびっくりするような治安のところもあるため、スーツケースベルトを付けて少しでも防犯性を高めることが重要かと思います。
海外のスーツケーストラブル例
最近では、空港職員による盗難事件も発生しています。
ジェットスター航空は手頃な価格で知られるが、この航空会社を利用した乗客の荷物が今月10日にタイ・プーケット国際空港で盗難に遭ってしまった。
当時、同空港からシンガポールに向けて出発するジェットスター機に積まれた荷物をバゲージハンドラー(荷物係)のアブドラ・ヘイー・メイエー(Abdullah Hayee Mayeh、27)がスーツケースを次々に開けて中を物色していたのだ。
こうしたトラブルに巻き込まれると、命の危険は少ないですが、少なくとも警察に届け出たり、空港で書類に記入したりなど、せっかくの旅行のための時間は無駄になってしまいます。
安全・快適に旅行を楽しむためにも、スーツケースベルトは付けておいたほうが良いでしょう。
スーツケースベルトの種類について
スーツケースベルトの種類についても簡単にご紹介します。
スーツケースベルトは固定方式に応じて3種類に分けられます。
それぞれメリット・デメリットがあるので、ニーズに合わせて選ぶようにしましょう。
1.バックル式のスーツケースベルト
スーツケースベルトの中で一番ポピュラーなのがバックル式のスーツケースベルトです。
TSAロックが搭載されているのもバックル式になります。
メリットは、ポピュラーな形式なので選択肢が多いこと。
デザインなども自分好みのものが見つかるはずです。
デメリットは、商品によっては非常に樹脂部品が粗悪で、すぐに壊れてしまう商品もあること。
スーツケースベルトを目印としてだけでなく、防犯目的でも使用したいなら、TSAロック付きのバックル式スーツケースベルトを選べば間違いないでしょう。
2.ダブルリング式のスーツケースベルト
金属製の2つのリングに通して締め付けるタイプがダブルリング式です。
昔ながらのスーツケースベルトの締付け方法ですが、締め付け力が強く、スーツケースもしっかり固定できます。
メリットは、シンプルな構造で樹脂部品もないため、非常に長持ちなこと。
そして、価格もスーツケースブランドのしっかりした商品でも2,000円以下で購入でき、リーズナブルです。
デメリットは、TSAロックが搭載できない点でしょうか。
3.マジックテープ式のスーツケースベルト
最近少しずつ人気が高まっているのがマジックテープ式のスーツケースベルトです。
メリットは抜群の装着のしやすさ。
バックル式やダブルリング式と比べると、ほとんど装着に力がいらないので、女性や子供でも扱いやすいのが特徴。
デメリットは、固定がマジックテープなので、締め付け力はそこまで期待できない点。
スーツケースベルトはピッタリと装着するには意外と力が要ります。
そのため力に自身のない方はマジックテープ式がおすすめです。
おすすめのスーツケースベルト3選
*画像はこれまで筆者が利用してきたスーツケースベルトたち
実際に筆者が使用してみて良かったスーツケースベルトをご紹介します。
1.コンサイス タイトフィットベルト
- 方式:バックル
- TSAロック:○
- 特徴:装着するのに力がいらない
- 価格:約3,000円~
コンサイスは日本で創業60年以上の老舗企業で数多くのトラベルグッズを販売しています。
中でもタイトフィットベルトは裏側にゴムが取り付けられていて、取り付ける際にゴムの伸縮性を利用するためピッタリとフィットしやすいのが特徴です。
ベルトをある程度の長さに調節しておけば、カチッとバックルをはめるだけでフィットします。
またバックルも指一本で開閉できるプッシュ式のボタンを採用していて、非常に扱いやすいです。
そして検閲インディケーターが搭載されていて、空港でTSAロックを解錠された場合に赤色に変わるので、荷物がチェックされたかどうかひと目で確認できます。
左がコンサイスのスーツケースベルトで、右が1,000円前後で販売されているノーブランド品ですが、バックル部の樹脂の厚みが全く違うのがわかります。
約3,000円ほどしますが、しっかりとした商品なので何年も安心して使用できます。
2.ACE スーツケースベルト
- 方式:バックル・ダブルリング
- TSAロック:バックル式は搭載
- 特徴:スーツケースメーカーの製品らしい安心感
- 価格:1,600円~(ダブルリング)3,000円~(バックル)
エースは“鞄やスーツケースといえばACE/エース”と言われるほど、日本を代表数する鞄メーカー。
スーツケースベルトも販売していますが、ACEの名前を背負っている製品だけあって、非常に品質がしっかりしています。
実は筆者も約15年ほどエースのスーツケースベルトを使用していますが、未だに全く問題なく使用できています(左が15年モノ、右が新品)。
ACEのスーツケースベルトはベルトの生地も柔らかくなめらかです。
エースのスーツケースベルトは画像のようにダブルリングを使用して固定する方式と、バックルを使用する2タイプがあります。
もしTSAロックが必要であれば、バックル式の方をお選びください。
3.ALIFE LUGGAGE BELT
- 方式:マジックテープ
- TSAロック:ー
- 特徴:装着が非常に簡単
- 価格:1,600円~
スーツケースベルトだけでなく、パスポートカバーやラゲージタグなどいろいろなトラベルグッズをラインナップしているALIFE(アリフ)。
特徴的なのがパステルカラーを使った丸みのあるおしゃれなデザイン。
身の回りのトラベルグッズをALIFEで揃えたくなるくらい魅力があります。
スーツケースベルトも先端部にエナメル素材が使われていて、スーツケースのアクセントになるので空港でもすぐに自分のスーツケースが見つけられます。
ALIFEのスーツケースベルトはマジックテープで固定する方式なため、装着するのが非常に簡単なのが魅力。
生地も柔らかく扱いやすいです。
TSAロックは搭載されていませんが、力に自信がない方や簡単に取り付けられるスーツケースベルトをお探しの方におすすめです。
他にもどんなスーツケースベルトがあるのか知りたいという方は、関連の特集記事もご確認ください。
スーツケースベルトは必要!もっと旅を安全・快適に
「スーツケースベルトって必要なの?」とお悩みの方のために、スーツケースベルトの必要性から、使用することのメリット・デメリット、選び方までわかりやすくご紹介しました。
fa-check-square-oスーツケースベルトは使用することで、荷物の飛散防止や、盗難防止効果もあるので、付けることをおすすめします。
ご紹介したように、スーツケースベルトとしての役割以外に、プラスαな機能を搭載したスーツケースベルトもあるので、よく選んで使うことで、旅がもっと安全・快適になります。
今回の記事を参考にしながら、お気に入りの1本を見つけて下さい。