
ここ数年で観光地としての人気も高まっている淄博。
青島から2泊3日くらいの旅行にもちょうどよい距離感で楽しめる観光地も多いです。
まだ旅行で行ったことのない方は、次の中国旅行に良いかもしれません。
個人的に…烧烤のためだけでも淄博に行って良いと思えるくらいバーベキューはおすすめです。
- 淄博の読み方と中国語発音
- 青島から淄博への行き方
- 淄博観光で外せないスポット
- 淄博焼き肉・博山菜・周村焼き餅などの名物グルメ
- 観光におすすめのホテル

筆者:ジンベエ
中国駐在9年目。小さな旅行情報会社の代表をしております。
一般的な観光情報から、中国で日本人が快適に過ごすためのライフハック情報までご紹介します。
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まず…淄博の読み方は『しはく』

中国語:淄博
拼音:Zībó
カタカナ読み:ズーボー
日本語読み:淄博/しはく
初めてこの漢字を見ると、「なんて読むの?」と思う方も多いかもしれません。
日本語読みでは 淄博(しはく)、中国語では Zībó(ズーボー) と読みます。
日本ではまだあまり有名ではありませんが、中国国内では近年「淄博焼き肉」の大ブームで一気に知名度を上げた街です。
淄博市ってどんなところ?

淄博市は、中国山東省の中部に位置する都市です。
山東省といえば、日本人には青島ビールで有名な青島や、省都の済南がよく知られています。その中で淄博は、やや地味な存在に見えるかもしれません。
しかし、実は淄博はかなり奥深い街です。
かつてこの地には、春秋戦国時代の強国 斉国の都が置かれていました。
臨淄区は斉文化の中心地であり、現在も斉文化博物館などでその歴史に触れることができます。
また、淄博は「陶瓷琉璃」、つまり陶磁器とガラス工芸の街でもあります。
特に博山区は、昔から陶磁器や琉璃工芸で知られ、街の中にも工芸品を扱うお店が多く残っています。
さらに近年、淄博を全国的に有名にしたのが淄博バーベキューです。
小さな炭火台で肉を焼き、薄い小麦粉の皮にネギやタレと一緒に包んで食べるスタイルは、日本の焼き肉とも韓国焼肉とも違う、淄博ならではの体験です。

観光客に対してどこか人懐っこい地元の空気が独特で、「中国の地方都市って、こんなに歩いて楽しいんだ」と淄博は、そんな発見を与えてくれる街でした。
青島から淄博へのアクセス

自動車:約3時間(祝日は+α)
高速鉄道:約1時間半
おそらく淄博への旅行を考えている日本人の多くは青島住みかと思います。
青島からの移動だと、高速鉄道が便利です。
約1時間半で付くので、午前中に出発して、お昼には淄博に到着してバーベキューが楽しめます。
私たちは今回は車で移動しました。
休憩も含めて片道3時間半ほどでした。

高速料金が無料になる時期は、さらに+1時間くらいみておいた方がいいです。
淄博市の観光ポイント4選

淄博観光で感じたのは、「派手な観光都市」というよりも、実際に街の中に入り込んで楽しむ都市 だということです。
上海や北京のように超有名スポットを次々に回る旅ではありません。市場を歩き、地元の人に混ざって食べ、博物館で歴史を知り、古い商店街で時間の流れを感じる。
そんな旅が好きな方には、かなり刺さる街だと思います。
※斉文化博物館も有名なんですが、まだ行ったことがないので省いています。
1.B級グルメが集まる『八大局市場』

淄博観光でまず行ってほしいのが、八大局市場です。
中国地図アプリでは「八大局网红街」で検索しましょう。
ここはもともと地元の人が日常的に利用する市場でしたが、淄博焼き肉ブームとともに一気に観光地化しました。

とはいえ、実際に歩いてみると、一歩メインロードから外れると、地元民が普段から使うような接客する気のないお店があったり、観光客向けに作り込まれすぎたテーマパークのような雰囲気ではありません。

↑コレは八大局の顔と言える炒锅饼(チャオグオビン)。
小麦粉で作られた生地をタレと一緒にカリカリに炒めたスナックで、香辣、甜辣、椒麻、烧烤、トマト、梅干し、蜂蜜などいろいろな味が楽しめます。
許洪学炒鍋餅というところが、ネットで大流行して人気です。

どこのお店も試食ができるので好みの味を見つけましょう。

コチラはカラッと揚げた食感が魅力の『博山炸肉』。
ビールのつまみにも最適です。

これはどこにでもある一口餃子です。
パッケージのデザインが記念になるので購入しました。
他にも画像なくて恐縮なんですが、紫もち米の餡を薄いパイ生地で包んだ「紫米饼」や、豚の腸とピーマンの具でできた「肥肠包」等が有名です。
- 南門から入る:市場の南門近くに有名店が集中している
- ウェットティッシュ持参:手が汚れます
- 最初の店で買いすぎない:同じ商品(特に紫米餅・炒锅饼)は奥の店の方が安いことが多い
- 冷めた炸肉は買わない:油っぽくて胃もたれします。並んでる人気店を選びましょう
2.淄博随一の映えスポット『海岱楼(ハイダイロウ)』

淄博で外せないのが海岱楼(ハイダイロウ) です。
中国地図アプリでは「海岱楼」で検索しましょう。
夜はライトアップされ、外から見ても美しく、建物の中にある図書館は“中国一美しい”と言われています。
中に入るチケットも私たちが行った時には無料でした。

周りでは生演奏を披露していたり、ダンスが見れたりと、中国の広場らしい自由さが楽しめるのもポイントです。

この写真が撮れるポイントは、混んでいる日だと1時間以上並ぶ必要があることもあるらしいです。私たちの時は20分くらいでした。
列を整理しているスタップに確認しましょう。

電池で光る海岱楼(ハイダイロウ)のミニチュアをいたるところでおばちゃんたちが売っています。
一度光らせると電源をオフにできないので、9時くらいになると半額で売ってました。
良い記念品です。
3.工芸の聖地を感じる『淄博陶瓷琉璃博物館』

淄博陶瓷琉璃博物館は、中国で最大規模の陶磁器・琉璃専門博物館です。
中国地図アプリでは「淄博陶瓷琉璃博物馆」で検索しましょう。
事前に予約が必要なのでご注意を。
ゆっくり見学すると2時間くらいは余裕でかかります。

琉璃(ガラス工芸)の展示ホールが全面改装され、2026年5月にリニューアルオープンしました。

2000年以上前の戦国時代のガラスのネックレスや北朝時代の青磁の蓮の花など、14,500点以上の館蔵品があります。

ひとつひとつを見ていると、淄博がなぜ工芸の街と呼ばれるのか、自然に伝わってきます。

日本人にとっては、中国の陶磁器というと景徳鎮のイメージが強いかもしれません。しかし淄博の陶磁器や琉璃は、より生活に近く、地元の工芸として根づいている感じがあります。

表情がなんとも魅力的な動物シリーズも楽しかったです。

「観光地の展示物を見る」というより、淄博という街の手仕事の歴史に触れるような時間でした。

基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 淄博市張店区聯通路417号(淄博文化中心内) |
| 開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
| 休館日 | 月曜日(祝日の場合は営業) |
| 入館料 | 無料(要予約) |
| 予約方法 | 支付宝(アリペイ)アプリで「淄博陶瓷琉璃博物馆」を検索し、予約 |
| 所要時間 | 約2~3時間 |
4.なんちゃってではない『周村古商城』

淄博観光で個人的にとても印象に残ったのが、周村古商城です。
中国地図アプリでは「周村古商城」で検索しましょう。
中国には各地に「古城」や「古鎮」と呼ばれる観光地がありますが、中には新しく作られたなんちゃってなところも多いですよね。
周村古商城は、明代初期(15世紀)から建設が始まり、清代(17~19世紀)にかけて最盛期を迎えた、約600年の歴史を持つ古い商業街区です。
ちなみに2024年12月に国家5A級観光地に認定され、淄博市初の5A級観光地となりました。

周村は古くから「旱码头(かんまとう)」 —つまり「陸の港」と呼ばれ、水運に頼らず陸路の交通で栄えた商業都市でした。その繁栄ぶりから、清の乾隆帝が「天下第一村」と称したという逸話が残っています。
古い商家の建物や、老舗の看板、何百年も続く食品店など、歩いていて歴史を感じる楽しさがありました。

「魯商」と呼ばれる山東商人の文化に触れられるのも、周村の大きな魅力です。

街を歩きながら、周村焼き餅を買ったり、老舗の店をのぞいたり、昔の商家建築を眺めたりするだけでも楽しいです。
派手なアトラクションがあるわけではありませんが、旅の満足度はかなり高い場所でした。


下のグルメで紹介しますが、「周村焼餅」や「王村酢」もここで買えます。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 淄博市周村区新建中路 |
| アクセス | ・淄博市中心部(張店区)からタクシーで約30~40分 料金は約40~50元(800~1000円) ・バス(96番・4番など)で約1時間 料金は数元 |
| 開館時間 | 古商城エリア自体は24時間開放(ただし各スポットは9:00~17:00頃) |
| 入場料 | エリア内のスポットごとに有料のものあり(瑞蚨祥や大染坊など)。 通り歩きだけなら無料 |
| 所要時間 | 約3時間 |
淄博市のグルメ4選

淄博に訪れた際に必ず食べて欲しいグルメをご紹介します。
バーベキューだけでなく、魯菜の原点が感じられる博山菜など、淄博には魅力のある食べ物がたくさんあります。
1.魯菜(山東料理)の源流とも言える『博山菜』

淄博でぜひ食べてほしいのが、博山菜です。
博山菜は、山東料理である魯菜のもとになった伝統料理で、見た目は素朴でも味に深みがあります。
日本人がイメージする中華料理のように、油っこくて濃いというよりは、シンプルな味わいのものが多いです。
見た目にもおしゃれで映えるグルメも多いです。
有名どころは「博山豆腐箱」…四角く切った豆腐を揚げ、中をくり抜いて具材を詰めた料理です。外側は香ばしく、中には肉や野菜の旨みが詰まっています。

「博山酥鍋」…肉、魚、野菜、豆腐などをじっくり煮込んだ伝統料理です。
右下の画像の料理なんですが、中国人の中でもかなり好き嫌いが分かれる味です。
「博山炸春巻き」…外はパリッと、中は具材の香りがしっかり。春巻きという名前ですが、日本で食べる中華春巻きとはまた違う、博山らしい一品です。

少し淄博の張店区からは距離があるのですが、博山区の老舗で人気が高いのが『熙临居』というところです。
祝日などにいくと、1時間以上待つこともあるほどの人気店です。

実は他のお店で博山菜を食べた時には「こんなもんか…」と少しがっかりだったのですが、コチラで食べた時には本当にどれも美味しくて、車でないと行きにくいところなのですが、おすすめです。

博山区の本店に行くのが大変であれば、観光拠点になる張店区にも「熙临居 星河街店」があります。
| 李家窯店(総本店・老舗) | 星河街店(張店区) | |
|---|---|---|
| 住所 | 淄博市博山区 中心路と金鳳路の交差点 (博山芸術博物館の向かい) |
淄博市張店区 南西四路51号 沿街房 |
| 電話番号 | 13031770377 | 13685333515 |
| 営業時間 | 09:00~14:00 / 16:30~20:00 ※ランチとディナーの2部制 |
10:00~22:00 ※通し営業 |
| 定休日 | なし | なし |
| 一人あたりの予算 | 約 60~80元(約1,200~1,600円) | 約 60~80元 |
| 特徴・評判 | 総本店 | 張店区で便利 |
| アクセス | バス停「正陽門」「双平小区」など利用 50路(東線/西線)など |
張店区中心部。 タクシーまたはバスで |
2.淄博のソウルフードといえば『淄博バーベキュー』

淄博に来たらやはり外せないのが淄博バーベキューです。
注文すると途中まで炭火で火を通したお肉を持ってきてくれるので、手元にある炭火台で自分で最後焼いていただくのが淄博バーベキューの特徴です。

淄博バーベキューに欠かせないのが淄博小餅という薄い小麦粉の皮。
コレが主食です。

そして焼き立てのお肉にネギとタレを足して、淄博小餅にくるんで食べるのが淄博スタイルです。

中国でもいろいろなところで烧烤を食べてきたのですが、淄博バーベキューは本当に美味しい。
手元で焼きたてを常にいただけるのと、ネギの辛味と淄博小餅のおかげて肉の脂が重くなく、いくらでも食べられる気がします。

そして、何よりリーズナブル。
一人100元以下でお腹いっぱい食べられます。
夜の淄博で、地元の人たちに混ざって焼き肉を食べる時間は、この街ならではの体験でした。
観光地を避けて、地元の人に人気のお店が良ければ、淄博大西北がおすすめです。
地元民におすすめされた3店舗くらい回りましたが、ここのお肉が一番美味しかったです。夜の1時までひっきりなしにお客さんが来て満席状態でした。
| 店名 | 淄博大西北烧烤 万杰路店(山東衛視上榜店) |
|---|---|
| 正式住所 | 淄博市張店区高新区 万杰路119号 院内2号厂房 |
| 営業時間 | 10:00~翌1:00(深夜1時まで) |
| 電話番号 | 186 0638 3825 |
3.お土産にもおすすめの『王村酢』

淄博で意外に印象に残ったのが、王村酢です。
中国の酢といえば、山西老陳醋や鎮江香醋を思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし淄博の周村区王村には、独自の小米酢文化があります。
周村古商城を歩いていると、酢を使った商品やドリンク、スイーツなども見かけます。
昔ながらの調味料でありながら、今の観光客にも楽しめる形に変化しているのがおもしろいところです。

周村古商城のいたるところで販売しているお酢ソーダは、この「永盛義」のお酢を使って作られています。
清の乾隆年間(1786年)創業の老舗醸造元です。今も6代にわたって伝統の「冬酒夏醋(冬は酒、夏は酢)」 という製法を守り続けています。
オーナーさんに聞いたら、毎年出来上がるお酢の味に合わせてブレンドしながら調整しているので、周村古商城のお酢ソーダの味も毎年味が変わるそうです。

店内でいただけるソフトクリームにも香醋をかけていただきます。
美味でした。

敷地内には、過去に使ったラベルや香醋製造の器具などが展示されていて、中を見学するだけで楽しかったです。

ちなみに、5年物の香醋などが販売されていて人気ですが、ネットの店舗でも同じ商品が同じ価格で販売されているので、持ち歩くのが重くて大変という方はタオバオで探しましょう。
我が家は5年物を餃子や麺料理に使っています。
4.パリパリで香ばしい『周村焼餅』

淄博に来て、バーベキューで疲れた胃におすすめなのが周村焼餅です。
こちらも周村古商城の中のいたるところで販売されています。

とても薄く、パリパリで、表面にはゴマがたっぷり、軽くかじると、ほろほろと崩れるような食感が特徴です。

周村古商城内ならどこでも買えますが、意外とお店によって味の差があります。
実演販売しているところがおすすめです。
できたてはゴマの香ばしさが良く、食べ歩きにもおすすめです。

特別な美味しいさというよりは、気付くと止まらなくなっている素朴な美味しさです。
淄博観光は何日必要?おすすめは1泊2日〜2泊3日

淄博は日帰りでも一部を見ることはできますが、できれば1泊2日以上がおすすめです。
青島から日帰りする場合、八大局市場と海岱楼、または淄博陶瓷琉璃博物館を組み合わせるくらいが現実的です。
しかし、周村古商城や博山菜までしっかり楽しみたいなら、2泊3日は時間を取りたいです。
1泊2日モデルコース

1日目
午前:青島から高速鉄道で淄博へ
昼:八大局市場で食べ歩き
午後:淄博陶瓷琉璃博物館を見学
夕方:海岱楼で写真撮影
夜:淄博バーベキュー
2日目
午前:周村古商城を散策
昼:周村焼き餅や地元料理を楽しむ
午後:王村酢やお土産を購入
夕方:青島へ移動
2泊3日モデルコース

1日目
青島から淄博へ移動
八大局市場と海岱楼を中心に観光
夜は淄博バーベキュー
2日目
淄博陶瓷琉璃博物館
斉文化博物館
博山菜を楽しむ
3日目
周村古商城
王村酢、周村焼き餅のお土産探し
青島へ移動
歴史、工芸、グルメをしっかり味わうなら、2泊3日が理想です。

特に淄博は祝日になると人が多いので、思ったよりも食事したり観光地を巡ったりするのに時間がかかります。
初めて淄博に行った時には、1泊2日だったのですが、ちょっと慌ただしかったです。
淄博観光におすすめのホテル

淄博観光におすすめのホテルとそのポイントを簡単にご紹介します。

淄博観光なら張店区でホテルを予約することをおすすめします。
観光地の拠点にするのにぴったりです。
- 淄博シェラトンホテル…八大局や海岱楼へアクセス便利。何よりバーベキューの淄博大西北烧烤から徒歩3分。食べ飲みした後帰りが楽です。
- 海岱楼ハンプトンbyヒルトンホテル淄博…淄博の4つ星ホテル第1位でコスパ◎。朝食でも博山菜が楽しめる。
- 淄博齊軒ホテル…3つ星。安い。ただ2025年に開業したホテルなので清潔で寝るだけなら必要十分。
まとめ:淄博旅行を満喫

淄博は、最初に名前を聞いただけでは少し地味に感じるかもしれません。
日本人にとっては、北京や上海、西安、青島のようにすぐイメージが浮かぶ都市ではありません。
しかし実際に歩いてみると、淄博は 「食べる・歩く・見る・感じる」楽しさがぎゅっと詰まった山東省の穴場観光地 でした。
ローカル感がなんとも心地よい街です。青島にお住みなら、次回の旅行先に淄博を選んでみてはいかがでしょうか?








