【現役ガイド解説】中国の寝台列車/高速鉄道ガイド|お得な予約から乗車方法まで

B!

海外旅行で中国を訪れて高速鉄道寝台列車に乗るのを楽しみにしておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

中国の寝台列車は飛行機とは違い、何十年も前から変わらない中国の風景が眺められたり、日本とは一味違う中国の文化をより近くで感じる事ができます。

日本人利用者の数がそこまで多いわけではなく、ネット上にあまり参考になる情報も多くないので、これから中国の鉄道を利用される方にできるだけまとめて寝台列車の利用の仕方をご紹介します。

筆者:ジンベエ
主に中国西部を担当する現地コーディネーター。皆様の中国旅行がより快適になるように生きたトラベル情報をお届けします。

中国の寝台列車と高速鉄道の予約方法

まず、中国の寝台列車と高速鉄道の予約方法をご紹介します。

普段に航空券をネットで購入するような要領で簡単に予約できます。

高速鉄道と寝台列車の予約方法は4種類

中国の寝台列車と高速鉄道の予約をするには、次の4つの方法があります。

  • 日本の旅行代理店を利用して購入
    手数料が20%~30%取られる。昔は日本で購入できる選択肢はこれだけだった…。
  • 「trip.com(日本語サイト)」で予約購入
    中国のExpediaのような大手総合旅行サイト。日本語にも完全対応。日本で購入するなら最安&安全。
  • 現地の切符売り場で購入
    駅や町中にある切符売場。当日購入だと座席なし(无座)になる可能性あり。
  • 中国の旅行アプリで購入
    ほとんどの中国人が活用する方法。ただし、中国の銀行口座必須。

「中国 列車 予約」と検索すると、日本で中国の切符購入を代行している旅行会社が検索結果として表示されますが、手数料はかなり高めで20%~30%は取られます。(代理店を利用する以外に方法がない時代から手数料の高さが変わってません…。)

ジンベエ
筆者も同業者なので申し上げにくいのですが…、日本の代理店は手数料が高すぎて全くおすすめできません

また「中国に到着して、利用日当日に切符を購入して寝台列車を利用する予定…」という方もいらっしゃいますが、中国の列車は切符の当日購入だと、座席がなくなってしまうことがザラです。

筆者も一度出張でどうしても当日中に移動しなければならなくなり、蘭州から西安まで高速鉄道を利用しましたが、当日は席が空いてなく3時間半立ちっぱなしでした。
景色を楽しむどころではなく、到着した頃にはヘトヘトです。

特に週末や祝日などは、すぐに座席が埋まってしまうため、予め予約することをおすすめします。

日本からの予約でしたら、最近はTrip.comという旅行サイトで鉄道予約と日本のクレジットカードの決済ができるようになりました。

中国最大手の旅行サイトの一つで、カスタマーサービスまで日本語に完全に対応しているので安心ですし、日本から予約するなら最安値です。

Trip.comでは、発車日の1ヶ月前から予約が可能になります。



Trip.comを使った高速鉄道と寝台列車の予約方法

  1. 「列車予約」を選択
    Trip.comの公式サイトから、「列車」を選択します。
    ちなみに中華圏のホテルを利用する場合もTrip.comがおすすめです。
    他の大手旅行サイトにはないホテルなどもあり、値段もリーズナブルなことが多いです。
  2. 乗車駅・降車駅・日付を入力して検索

    乗車地降車地乗車日を選択します。
    乗車する人数が複数人の場合も後から情報を入力するのでご心配なく。
  3. 列車と座席クラスを選択する

    乗車日に選択できる列車の一覧が表示されるので、中から利用したい列車座席の等級を選択して「予約」をクリックします。
    列車の種類や座席の等級の違いについては後ほどご紹介します。
  4. 乗客情報を入力する

    日本では必要ありませんが、中国では列車を利用するのに必ず身分証明書情報が必要になります。
    複数人で乗車する予定の方は、左下の追加ボタンを押して乗車予定の方すべての情報を記載しましょう。
    また、予約番号の連絡はEメールで届くので、連絡先のメールアドレスはお間違えなく。
  5. 予約の確認

    支払いの前に、予約内容の確認をします。乗車地や降車地、時刻、等級など間違いがないか確認するようにして下さい。
  6. 支払い情報の入力

    日本のクレジットカードもしくはデビットカードの情報を入力します。
    Trip.comの日本語サイトは日本のクレジットカードにも対応しています。
    一度入力して「保存する」を選択してしまえば、次回以降は入力する手間がなくなります。
    何度も中国を訪れようとしている方には便利な機能です。
  7. 発見番号のメールを受け取る

    列車の切符が発券されると、メールで乗車券の引き換え情報を受け取れます。
    利用日当日は、メールに記載されている引き換え番号身分証を提示して切符を受け取るので、インターネット接続がなくても表示できるようにスクショを撮っておくか、メールをプリントアウトしておくことをおすすめします。

中国の高速鉄道と寝台列車の種類について

高速鉄道や寝台列車は数字の前のアルファベットでどの種類か知ることができます。

高速鉄道の種類について

主にG列車・D列車・C列車の3種類があります。

G列車(高鉄{gao tie}の略)とは

G列車はいわゆる中国版新幹線で、スピードは列車の中で一番早く、最高速度は300km/hにも達します。

もちろん運賃も一番高額になります。

D列車(動車{dong che}の略)とは

G列車ほどではありませんが、最高速度は250km/lにも達する高速鉄道です。

筆者
意外と中国人の方でもG列車とD列車の違いを知らない方が多いんです。
C列車(城際{cheng ji}の略)

近郊にある都市間を結ぶ高速鉄道。

普通列車や寝台列車の種類について

主にZ列車・T列車・K列車の3種類があります。

Z列車(直達{zhi da}の略)とは

中国の主要な都市間を結ぶ列車。主要駅の直通。

基本は夜間に出発、次の日の朝から昼に到着、もしくは何日もかけて目的地を目指すため、寝台車で構成されている場合が多いです。

一般的な速度は160km/hほどで運行されます。

運賃がG・D列車よりも安く、寝てる間に目的地に付いてしまうので、旅行好きの方の中には寝台車を好んで利用する方も多いです。
ちょっとディープな中国らしさが味わえます。

T列車(特快{te kuai}の略)とは

Z列車と違い、各都市間の連絡駅にも停車する列車。

最高速度は140km/hほどで運行され、連絡駅にも停車することから中国のどこでも基本的に移動することができるのがT列車の強み。

T列車まではエアコンも完備しているので ぼちぼち快適です。

K列車(快速{kuai su}の略)とは

経由するほぼすべての駅に停車する昔ながらの列車。

最高速度も120km/hほどと遅く、エアコンがまだ付いていない列車もあるため、基本は「隣町まで移動…」みたいな用途がメイン。
中国人の中には長距離移動に利用する方もいますが、日本人旅行者にはしんどい、というか筆者も避けたいです。

高速鉄道と寝台列車の座席の等級について

中国の高速鉄道や寝台列車は、座席の等級によって快適性がものすごく変わるので、よく選ぶことをおすすめします。

まずは座席、そして寝台車の等級の違いをご紹介します。

高速鉄道の座席について

*一等席の前の座席との間隔。筆者は身長190cmですがかなり余裕があります。脚も短めですが…。

高速鉄道は主に3種類の座席の等級があります。
一部寝台車が用意されている路線もありますが、寝台車に関しては後半部分でご紹介します。

二等席(er deng xi)とは

高速鉄道の二等席は、座席が3列×2列の5列になっています。

前の椅子との間は86cmー102cm。椅子の倒せる角度は24度ほどです。

コンセントは足元にあります。

一等席(yi deng xi)とは

一等席は二等席よりもスペースに余裕があり、楽な移動が可能です。その分運賃は高め。

座席は2列×2列の4列配置になっています。

前の座席とも間隔が広く、108cmー116cmのスペースがあります。

また椅子も二等席よりもフカフカで、傾斜は32度まで傾けることができます。

コンセントは手元の肘掛けのところにあります。

一度だけ二等席が一杯で一等席を利用しましたが、日本のちょっと豪華な夜行バスくらいの乗り心地の良さは十分にありました。下にある硬座とは世界が違います。

ビジネス/商務席(shang wu xi)とは

大都市間の高速鉄道に設置されているのがビジネス席。

実は筆者も見たことがあるだけで乗ったことはないのですが、印象は飛行機のビジネスクラスです。

1列+1列の2列もしくは1列+2列の3列になっていて、それぞれの座席は独立しているシェルシート。

座席には本皮が使用され、とても快適そう…。
実際に乗れたらもっと詳しくご紹介します。

普通列車の座席の等級について

*画像は硬座。長時間だとかなり疲れます…。

普通列車の座席は主に2種類の等級があります。

硬座(ying zuo)とは

漢字を見て「木製のベンチ!?」とびっくりされる方がいますが、しっかりクッションはついてます。

ただし、一番安い席なのでクッションはペラペラで、硬め&狭い&時期によってはクサイとあまりおすすめできません。

車両の両端の部分はタバコのニオイや痰やらで凄まじいことになっています。

筆者は乗れても1時間以内かなと思います。

軟座(ruan zuo)とは

硬座より快適で、椅子もわりとフカフカ。日本の路線バスのようなイメージ!?

ボックス席になっていて、時期にもよりますが空席が多いこともあり、隣や前に人がいなければ自由にボックス席を使用しても何も言われません。
中には横になって爆睡しているおばちゃんもいらっしゃいます。

3,4時間くらいまでなら、軟座でも大丈夫です。

寝台列車の座席の等級について

*画像は軟臥の寝台車。寝てる間に目的地に到着します。

寝台列車は主に3種類の座席(寝台)の等級があります。

硬臥(ying wo)とは

3段ベッド

扉のない開放式で、3段ベッドが2台並んで最大6人が狭いスペースで一緒に休みます。

「硬臥」とあってもベッドが硬いわけではく、次の軟臥との大きな違いは狭さです。

ベッドの幅は成人男性だと寝返りを打つのは難しく、三段の一番上だと、天井までは60cmしかないため、起き上がることもできません。

そのため予約する際にも3段目の一番上が一番安く、一番下が一番高くなっています。

シーツ・枕・布団は付いています。

トイレは…中国です。。

開放式なので盗難などの被害も時々耳にします。利用される場合はしっかりワイヤーロックなど防犯対策を忘れずに。

軟臥(ruan wo)とは

扉付きのコンパートに2段ベッド2台が並んで4人で過ごすのが軟臥

硬臥と比べるとベッドの幅が広く、寝返りもなんとか打てます。
(ベッドの質自体はほとんど硬臥と同じ…、軟臥の名前からフカフカのベッドを想像しているとちょっとがっかりします)

運賃が距離によっては硬臥より高くなるので、乗ってくる乗客の方も比較的しっかりした方が多い印象です。

1車両につき、1人の乗務員がいるため、何かあった時にも安心。

そしてトイレは…なんと2つの内、片方は洋式です。
紙も常備と宣伝しているのですが、筆者が乗ったときはいつもありません…。ご用意を。

他にも床が絨毯など、いろいろ差別化されています。
日本人が旅行で利用するなら安心&快適に利用できる軟臥がおすすめです。

デラックス軟臥/高包軟臥(gao bao ruan wo)とは

筆者も中国で生活しているからには一度は乗ってみたいデラックス軟臥。

企業の重役さんなどが利用するそうです。

一部の夜行列車に設置されていて、ベッドは一部屋に2段ベッドが1台のみ。ほかにソファーや液晶テレビ、電話機、専用のトイレなど、ゴージャスな装備が充実しているそうです。

乗ったことのある方がいたら、感想をぜひコメント欄からよろしくお願いします!!

中国の高速鉄道と寝台列車の乗車方法

Trip.comで高速鉄道や列車の切符を購入すると、当日窓口で切符を受け取る必要があります。

実際に切符を受け取って、列車に乗り込むまでの乗車方法をご紹介します。

*大都市の場合は、普通列車と高速鉄道の駅が2ヶ所に分かれていることが多いのでお気をつけ下さい。

高速鉄道・寝台列車の乗車方法

  1. セキュリティチェックを受ける

    中国では列車に乗るのにも空港のように荷物のX線検査とボディチェックを受ける必要があります。
    時間帯によってはかなり長蛇の列になることもあるので、少なくとも発車時刻の1時間前までには駅に到着するようにしましょう。
  2. 切符を受け取る

    中国人の方なら全自動の機械に身分証明書を差し込めば切符を簡単に受け取れるのですが、機械がパスポートには対応していないので外国人は必ず有人の窓口に並ぶ必要があります。
    *時間に焦って割り込んでくる人多数ですが、怒らないようにして下さいね…。

    現地の方は画像のような自動の券売機に列を作りますが、並んでもパスポートでは利用できないのでお間違えのないように。
  3. 窓口でパスポートと予約番号を見せる

    窓口では必ず全員分のパスポートを見せる必要があります。
    またメールで受け取った列車の予約番号を販売員さんに見せるようにしましょう。

    切符の見方
    高速鉄道・寝台列車の切符には乗車までに必要な情報が記載されています。
    列車名が乗車地と降車地の間に記載されていて、右上に改札番号があるのでターミナルでどこにあるか確認しましょう。駅によっては空港のように広く、改札までかなり歩くところもあります。
    発車時刻の20分前には改札が開くので遅れずに入るようにしましょう。
    発車5分前になると、改札の切符の確認は終了しますのでご注意下さい。
  4. 出発口付近で待つ

    駅の中に入ると、それぞれの列車の出発口が記載された電光掲示板があるので自分の列車の出発口がどこなのか確認しましょう。
    時間になると出発口に列ができるので並びます。
    改札は20分前に開き、5分前には閉じられてしまうので、余裕を持って行動しましょう。
  5. 車両へ向かう

    切符には、「○○車〇〇号」と記載されています。
    それぞれの車両の入口には乗務員がいて、自分の切符以外の車両には入れてくれません。自分の車両を目指しましょう。
  6. 座席や寝台へ

    あとは、自分の席や寝台を探しましょう。
    飛行機と同じ感覚で車両の上部に座席番号が記載されているのでわかりやすいです。
    ただ、他の人が自分の席に座っていることもよくあるので、その場合は自分の切符を見せましょう。

    寝台列車の場合は、少しすると乗務員が切符と寝台列車用の札と交換しに来ます。
    降りる時にまた切符と交換します。(なんのためなのかわかりません…)
  7. 切符をなくさずに!

    切符は最後出口から出る際に改札機に通す、もしくは駅員がチェックすることになります。なくすと費用がかかることもあるみたいなのでお気をつけ下さい。

鉄道予約のキャンセル方法

最後に列車の予約キャンセル方法についても簡単にご紹介します。

旅行の計画が変更になってしまったり、間違った乗車券を購入してしまった場合には、列車が発車する2時間前までなら乗車券のキャンセルや払い戻しが可能です。

Trip.comを利用して乗車券を購入した方は、オンライン上でのキャンセルもできます。

Trip.comの予約履歴から「列車」を選択して、キャンセルしたい列車予約の横にある「キャンセル」をクリックしてください。

ただし発車予定日の15日前以降には、キャンセル手数料がかかるのでご注意下さい。

キャンセルのタイミング キャンセル手数料
15日前まで 無料
15日前~49時間前まで 運賃の5%(最低2元)
乗車の49時間前~25時間前まで 運賃の10%
乗車の25時間前以降 運賃の20%

中国の高速鉄道・寝台列車の路線図

中国の高速鉄道や列車の路線図が気になる方もいらっしゃるかと思います。

中国のサイトからの引用なため中国語になりますが、参考にしてみて下さい。

(引用元:.8684

中国の高速鉄道や寝台列車で旅を楽しもう!

中国国内は飛行機代もリーズナブルですが、高速鉄道や寝台列車には飛行機にはない魅力があります。

これから中国国内を旅行する予定の方は、寝台列車を利用して中国の文化や人々の暮らしを肌で感じてみるのはいかがでしょうか?

最新の記事はこちらから